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奨学金全体の利用金額、人数は?

2024年01月05日 更新2024年01月05日 公開

奨学金の利用金額、人数はどうなっているでしょうか?日本学生支援機構、それ以外の奨学金団体のデータを分けてご紹介します。

奨学金の利用人数

令和4年度の全学生が365万人です。

日本学生支援機構の奨学金単体
→3人に1人が利用(119万人)

奨学金全体
→2人に1人(119+45=164万人)

とざっくり考えてください。

日本学生支援機構

日本学生支援機構の奨学金は、3人に1人の学生が利用しています。令和4年度だと365万人の学生のうち、119万人が利用しています。

学校 全学生数 奨学生数 利用割合
大学 2,732,688人 882,739人 32.3%
短期大学 111,161人 38,862人 35%
大学院 216,528人 44,917人 20.7%
高等専門学校 56,171人 4,485人 8%
専修学校(専門課程) 529,567人 216,347人 40.9%
合計 3,646,115人 1,187,350人 32.6%

日本学生支援機構以外

日本学生支援機構以外の奨学生数は、454,244人となっています。

2019年のデータとなるので単純に計算することはできませんが、合算して数値を出すと約45%となり、約2人に1人が奨学金を利用していることになります。

アンケートの数値を利用されることも

令和2年度学生生活調査p22~23(JASSO)のアンケートデータでは、大学(昼間部)の奨学金を利用している平均割合が49.6%になっています。

そのため、2人で1人が奨学金を利用している人数とされることもあります。メディアがどの数字を利用しているか、見極めが必要です。

奨学金の金額

給付型:2,170億円
貸与型:9,082億円

とざっくり考えてください。

日本学生支援機構

2022年度の金額となりますが、

給付型 :1,507億円(33.7万人)

貸与型 :8,477億円(113.2万人)
└第一種:2,723億円(46.7万人)
└第二種:5,754億円(66.5万人)

日本学生支援機構以外

2019年の金額となりますが、

給付型 :663億円(27.8万人)
貸与型 :605億円(16.6万人)

*日本学生支援機構以外の最新データが2019年となっているため、データがズレています

感想

奨学金を利用している学生は多いです。日本学生支援機構の奨学金だけで3人に1人、それ以外の奨学金も含めると2人に1人となります。

また、奨学金全体で給付型が2,170億円、貸与型が9,082億円となっています。

これだけ奨学金の金額も利用人数も多いので、返済不要の奨学金を拡充し、教育の無償化を行うことが今後の少子化対策に必要です。

てか、年間で1.1兆円が奨学金の総額なんだから、それを無償化すればいいだけだなと思う私がいます。国の予算で考えると、そこまで大きな金額ではありません。

優先順位を立てて、本来重視するべきところにお金を使うべきだととばは考えます。

日本学生支援機構の奨学金の貸付金額、返還者数はどれくらい?」も参考にしてください。

参考ページ

著者

とばひさし とば ひさし
武豊町議会議員
IT・Web会社の社長
詳細プロフィール

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