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本当に怖いものは何?怖れるべきことは真理だけな件

2020年09月17日 更新2020年09月17日 公開

愛されないこと、お金持ちになれないこと、成功できないことなど、人によって怖いことは様々です。でも、本当に怖いものって何でしょうか?私は本当に怖いものは「真理」だけだと思っています。怖れるべきことは真理だけな件をお伝えします。

「真理」とは

「真理」とは、どんなときであっても正しい本当のことを意味します。自然法則や宇宙法則が「真理」となります。

「真理」というと新興宗教的で、なぜかうさんくさくなりますが、新興宗教的な意味の「真理」ではありません。あくまで、自然界や宇宙における「真理=法則」と考えてもらえればと思います。

本当に怖いことって何?

「本当に怖いことって何ですか?」

と質問をすると、いろんな恐怖があるなと思います。例えば、

「貧乏になることが怖い」
「失敗することが怖い」
「人から嫌われることが怖い」
「誰からも認められないことが怖い」
「失恋することが怖い」
「浮気されたらと思うと怖い」
「離婚しそうで怖い」
「死ぬことが怖い」

など人によって怖いものは違います。私もこれまでは「誰からも愛されないこと」「お金持ちになれないこと」「成功できないこと」がとても怖かったです。今でも時々愛されない恐怖を感じるときがあります。

でも、本当に怖いことって、こんなことなのでしょうか?本当に怖いものは、こんなことではありません。

本当に怖いのは「真理」

「真に怖るべきものは真理なり(中村天風、真人生の探求p153)」

実は本当に怖れるべきものは「真理」だけです。「真理」というものは、誰にでも平等です。「真理」を守れば生きられますが、「真理」を守らなければ死んでしまうことだってあります。

中村天風氏の言葉って、当たり前のように思えるから私もスルーしてしまっていました。でも、これ本当にすごいこと書かれていますよね。

短期スパンの「真理」はわかりやすい

本当に怖れるべきことは「真理」だけということがわかるのが、「呼吸」です。人間は呼吸をしなければすぐに死んでしまうからです。水や食物がなくても数日は生きられるのに、呼吸をしなければ数分で死んでしまいます。

「真理を守って生きるのなんてダサい!真理なんか守らないで、呼吸をしないで生きてやる!」

と考えても、呼吸を止めたら数分のうちに死んでしまうでしょう。でも、まともな人間なら呼吸を止めることなんてしません。だって、呼吸をしなければ死んでしまうという「真理」を生まれたときから理解しているからです。

だから、呼吸というものは無意識で行われ、死ぬときまで意識することなく続いていくのです。これこそ怖れるべきものは「真理」だけってやつです。

でも、こういう短期スパンの「真理」は、すぐ結果が出るので、非常にわかりやすいからいいんですよね。問題なのは、長期スパンの「真理」です。

長期スパンの「真理」はわかりにくい

呼吸のように、すぐに結果がわかるような短期スパンの「真理」はわかりやすいからいいですよね。でも、多くの「真理」は長期スパンなので、「真理」を破って生活をしていても、すぐに結果が出ないことが多いです。

例えば、「怒らず、怖れず、悲しまず」という真理は、長めのスパンで悪影響を人間に与えます。毎日怒ったり、怖れたり、悲しんだりしても生きていくことはできます。

「悲観は、身を殺し、憤怒は悪魔の息吹なり(中村天風、真人生の探求p153)」

でも、人生で1回も怒らない、怖れない、悲しまないで生きている場合よりも、早死すると思いませんか?中村天風氏も悪魔の呼吸だと警告をしているほどです。

実際に怒ってみればわかりますが、心臓の鼓動は早くなり、真っ赤な顔になってしまいます。

怖れたり、悲しんだりしているときも、心が憂鬱になって辛いですよね。そんな状態で幸せだと思えますか?不幸な気持ちになるだけですよね?

一方、怒り、恐れ、悲しみもない人には悩みなんかないので、いつも心は穏やかで幸せです。ストレスもない生活なので、長生きするでしょう。

稲盛和夫氏の本で、シルバーバーチのお話があります。そこにも「人生の結果は数十年スパンで出ることがある」と書かれているように、長期スパンで結果が出ることが多いものです。

だからこそ、すぐに結果が出ないとしても、悪いことをせずに、いいことだけ続けていくことが大切なのです。悪いことをしていると、いずれ悪い結果が出てきます。悪い種をまけば、悪い花が咲くのが「真理」なのです。

なので、本当に怖れるべき「真理」というのは、即効性がなく、長期的に悪い影響を与え続ける長期スパンの「真理」だと思うんですよね。

こういった長期スパンの「真理」を守らずに生きてしまうから、幸せな人と不幸な人が分かれてしまうんだろうなと思います。

「真理」はすぐに結果が出ないこともあるけど、めげずに正しい「真理」だけ守って生きていきましょう。正直者が馬鹿を見るなんてことはないのです。それは長期スパンで考えていないだけです。悪は必ず滅びるのも、長期スパンだからです。

感想

「真に怖るべきものは真理なり」という言葉をちゃんと理解すると、本当に怖れるべきことは「真理」だけだなとわかりますよね。

「真理」は誰にでも平等だから、「真理」を守らず生きなければ死んでしまうものね。「呼吸をしなければ死ぬ」ことが「真理」のように、「怒らず、怖れず、悲しまず」という長期スパンの「真理」を知らずに生きるのはとても怖いなと思いました。

なので、私はこれから日常生活のことで怖れることなく、「真理」だけを怖れて生きていこうと思いました。

自然法則を守って生きなくてはいけない理由【道は尊厳にして犯すべからず】」も参考にしてください。

著者

とばひさし とば ひさし
武豊町議会議員
IT・Web会社の社長
詳細プロフィール

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