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自然法則を守って生きなくてはいけない理由【道は尊厳にして犯すべからず】

2020年06月29日 更新2020年06月29日 公開

世界にはいろんな法則(ルール・道)があります。人間が作った法則もあれば、自然界に存在する自然法則もあります。なぜ自然法則を守っていきなくてはならないのでしょうか?道は尊厳にして犯すべからずという言葉に答えがあります。

どんなものにも法則がある

「どんなものにも、道=法則というものは厳として存在している。道=法則を無視して、ものそのものの存在は確保されない。(中村天風、真人生の探求p56)」

どんなものにも「法則(道)」が存在していることを知っていますか?人間が作ったものにでも「法則」があります。車だって、ガソリンの代わりに水を入れたら走らないですよね?電車もレールがないと、走ることはできないでしょう?

人間が作ったものにも「法則」があるので、生命にはもっと厳格な「法則」があるのです。

息を何分も止めたら人間は死んでしまうというすごく厳格な「法則」があるように、生命存在を確保するためには厳格な「法則」があるんです。

本当に怖いものは何?怖れるべきことは真理だけな件」も参考にしてください。

真理は法則を破ることを許してくれない

「第一それ(ワガママに生きること)では、絶対に真理が許してくれない。その証拠には、必ずそういう人は、生存の中途、しばしば忌まわしい運命に脅かされたり、または病苦に呻吟するようなことになる。要するに道は尊厳にして犯すべからずである!(中村天風、真人生の探求p58)」

「法則」を守らずに好き勝手に生きると、不運や病気に悩まされてしまいます。だって、自分のためだけに生きていたら、幸せにはなりにくいし、好き放題食べていたら、太って病気になりやすいものです。

だからこそ、「法則」を守ることはとても大切なことなのです。真理は「法則」を無視して生きることを絶対に許してくれないのです。真理は誰にでも平等なのです。法則を破った人を特別扱いしてくれません。

「法則」を守るということは真理なのです。これこそが「道は尊厳にして犯すべからず!」という名言になるのです。

道徳的な法則よりも大事な、生きるための法則がある

「道というものを単に道徳的方面にだけ存在するかのように、極めて狭い意味で考えて、道とは単に道徳的方面にだけ存在するものでなく、広く人間存在の全般にわたって存在している広義なものだという、道というものの真の消息を正当に理解していない。(中村天風、真人生の探求p58)」

「人としてこの世に活きる以上、人間として守るべき道徳は決してゆるがせに出来ないが、同時に生存確保の道はなお更おろそかにすることを許されない。(中村天風、真人生の探求p59)」

こういうと「法則」は守っていると反論してくる人もいます。でも、守っているようで守っていないのが事実です。実は「法則」にも2種類あるのです。「人間が定めた道徳的な法則」と「生きるための法則」です。

確かに「人間が定めた道徳的な法則」は人間社会を生きる上で大切です。でも、その道徳は必ずしも正しいわけではありませんし、時代によって道徳は変わったりすることもあります。

侍の時代は武士なら人を斬っても罪に問われることはなかったのですが、今なら殺人罪ですよね?

一夫多妻制が当たり前の時代もありましたが、今は一夫一婦制ですよね。道徳はその時に正しいと決めたことなので、常に正しい真理とは限らないんですよね。時代によって正しいとされている道徳と思うべきでしょう。

でも、「生きるための法則」は常に変わることはなく、「人間が定めた道徳的な法則」よりも圧倒的に重要です。だって、「いきるための法則」を守らないと、人間はおろか、どんな生き物も生命は確保できないのですから。「いきるための法則」は真理なんです。

生きるための法則とは?

「心を心の道に従わせ、体を体の道に従わせて活きることである。(中村天風、真人生の探求p55)」

「生きるための法則」とは、「心を心の法則」に「体を体の法則」に従わせて生きるだけのことです。精神生命の法則と肉体生命の法則に従って生きていけばいいのです。

心身統一された生活をすればいいだけなのです。私もかなり好き勝手に生きていましたが、心と体の道に従って生きるようになっては、かなり楽になりました

人生課題だった片頭痛もかなり少なくなったし、頭痛薬も飲まないでいいレベルになりました。不幸だなと思うこともかなり減ってきたので、人生で悩むことが圧倒的に減りました。正しい道を知れば人生ラクチンなんですな。

自然法則を守るべき理由

「心身統一を期成するのに必要とする心の道及び肉体の道とは、一体どんなものかというと、総括的にいえば、心も肉体も常に厳格に自然法則に順応せしめることである。これは何も特別の説明をするまでもなく、自然界に生命の存在する以上は、終始自然界に厳存する自然法則の支配を受けているから、一歩といえどもその支配の埒外に踏み出すことを許されないという自明の理由があるからである。(中村天風、真人生の探求p71~72)」

心の法則と肉体の法則とは、自然法則に順応することです。自然界にいる以上は、自然界にある自然法則の支配を受けているので、自然法則を守らなければいけません。

人間の世界でも法律があり、法則を破って罪を犯せば、罰を受けることになります。人間が作った法則を破ると罰が与えられるように、自然法則を破ると罰を受けます。

しかも、自然法則は直接生命に罰を与えるので、最悪の場合死んでしまうのです。だから自分勝手に人を傷つける人は、早死する傾向があるんですね。

ただ、その自然法則が何なのかを自然が教えてくれるわけでもないので、どんな自然法則があるかをわかっておくことが重要です。どんな自然法則を守ればよいのでしょうか?

「精神生命と、肉体生命の生活態度の決定(中村天風、真人生の探求p74)」

心と身体の生活態度をどうするかが重要なんです。真人生の探求で説明されている「精神生命の法則」と「肉体生命の法則」を覚える必要がありますが、出来るところから実践していくだけでも人生楽になるよ。

感想

どんなものにも、この世界で生きていくためには守らなければならない「法則」があります。幸運かつ健康に生きたいなら、生きるために守るべき「法則」というものがあるということだけでも知っておきましょう。さすれば道は開かれん。

「道は尊厳にして犯すべからず」という言葉を胸に秘めて、法則をしっかり守って生きていきましょう。

著者

とばひさし とば ひさし
武豊町議会議員
詳細プロフィール

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