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高校に給食がない理由は?定時制の夜間高校には給食が出るのはなぜ?

2023年12月26日 更新2023年12月26日 公開

中学校までは給食があったのに、高校になると給食がないことが普通です。高校に給食がない理由はなぜでしょうか?また、給食が出る高校はあるのでしょうか?

高校に給食がない理由

学校給食法の対象外

小学校、中学校で給食が出るのは、学校給食法で給食を出すように定められているからです。

しかし、学校給食法は義務教育の学校に対する法律です。高校は学校給食法の対象外となっているからです。

*ただし、義務教育の学校でも必ず給食を提供する義務はありません

生徒の住所もさまざま

給食センターの運営費用は学校設置者の負担となっています(食費は親の負担)。小学校、中学校は市区町村立、高校は都道府県立が基本です。

そして、高校に通う生徒の住所はさまざまです。例えば、私が議員をしている武豊町には、愛知県立武豊高校があります。

給食センターは武豊町が運営していますが、武豊高校には武豊町以外の生徒も通うわけです。半田市や美浜町などさまざまな場所から通っているわけです。

すると、武豊町民のための給食センターなのに、武豊町民以外の負担をしなければいけないのかという声も上がってくるわけです。

こういった内情もあるため、高校には給食がないのが基本となっているそうです。

学食が出る高校もある

上記のような事情から、学食を提供している高校もあります。スラムダンクでは学食がありましたよね。

私が高校時代を過ごした愛知県では弁当持参、お昼ごはんの購入、購買でパン注文が基本となっていましたが、エリアによっては学食があったりするわけです。

夜間高校には給食があるのが普通

実は給食がある高校もあります。それが夜間課程のある高校です。定時制の高校では、給食が提供されています。

その理由は、夜間課程を置く高等学校における学校給食に関する法律で、給食を提供するように定められているからです。

つまり、高校で給食が出るか出ないかというのは、法律のさじ加減なんです。国が定めたルールが変われば、高校でも給食が出るわけです。

ただし、夜間定時制高校でも実施率は30%程度となっています。「学校給食の実施率はどれくらい?小学校、中学校で変わる給食実施率」も参考にしてください。

高校でも給食があるケースも

秋田県立羽後高校では給食提供宮城県の志津川高校ではおかずのみの給食提供をしています。

共働き世帯が増え、弁当作りの親の負担は大きいのです。愛知県でも2025年度から中高一貫となる県立高校4校で、給食を試験導入する方針を示すほどです。試験導入で好評だった場合、他の全日制の県立高校にも導入する予定です。

今後、高校でも給食が当たり前となる時代が来るかもしれませんね。

感想

高校に給食が基本的にない理由は、学校給食法で定められていないからです。でも、夜間高校は給食を出すように法律で定められています。

給食の有無は国のさじ加減なのです。そして、共働き世帯が増えてきており、親が弁当を作る負担は大きいです。

今後、高校でも給食が出るのが当たり前になる時代が来るかもしれません。

愛知県立武豊高等学校に給食導入ができないか」も参考にしてください。

著者

とばひさし とば ひさし
武豊町議会議員
IT・Web会社の社長
詳細プロフィール

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