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高校、大学の無償化はいくらかかるのか?

2023年10月23日 更新2023年10月09日 公開

子どもが生まれると不安になるのは、高校や大学の学費です。特にお金がかかる高校の無償化、大学の無償化を実現するには、いくらかかるのでしょうか?

高校の無償化

全国の私立高校の無償化は、「約6,000億円」で実現することができます。

「約1兆300億円(高校の授業料)-約4,100億円(高等学校等就学支援金)=約6,200億円」

*高等学校等就学支援金は、文科省がすでに出している補助金

大阪では私立高校の無償化を進めようとしています。吉村知事の本気度がわかります。今の日本には、強い抵抗が出てしまうような本気の改革が必要なんです。

*日本維新の会に確認したところ、公立高校含めて6,000億円の試算とのことです。

大学の無償化

国公立大学

「3,668億円(国立大学の必要額)+1,100億円(公立大学の必要額)-454億円(国の負担額)=約4,314億円」

全国の国公立大学の無償化は、「約4,000億円」で実現することができます。

私立大学

「31,082億円(私立大学の必要額)-2,710億円(国の負担額)=28,372億円」

全国の私立大学の無償化は、「約3兆円」で実現することができます。

国公立大学まで無償化は1兆円

1兆円あれば国公立大学まで、努力すれば誰もが入る社会を実現することができます。令和6年度の国の予算を見れば、1兆円なら捻出できると思いますし、最重要な歳出になると私なら考えます。

私立大学まで無償化は4兆円

4兆円あれば私立大学まで、努力すれば誰もが入る社会を実現することができます。

ただし、現在の私立大学の体制で無償化すると、とりあえず大学に入っておけとなってしまう可能性が高いです。

そのため、大学のあり方、とりわけ、私立大学のあり方をきちんと定義し直したうえで、大学改革をすることが必要です。

まずは、国公立大学までの無償化を目指し、家庭の経済状況に関係なく、大学に入学できる社会を実現することが大事だと私は思います。

そして、学費以外にかかる施設利用料、入学金、教材、制服、用品などの費用も無償化を目指すことが大事です。

親の負担を減らさなければ、子どもを産みたいと思えなくなるからです。将来的には子どもが生まれても、教育費でお金が一切かからない社会を作れたらなと本気で考えています。

感想

日本維新の会の吉村知事の勉強会で、私立高校の無償化、大学の無償化に関する試算を勉強しました。国が本気で少子化対策に取り組むなら、教育費の無償化が必要です。

その中でも重要なのが、高校と大学の無償化です。私も子どもが3人いるのですが、大学の貯金なんてまったくできていないので、将来が不安です。

まともに考えると、子どもを気軽に産めないのが普通です。親が子育てに関するお金の不安がなくなる、そんな子育て支援が重要です。

親の経済状況で、子どもが教育を受けられない社会ではいけないと思います。本気の政治が必要だと思います。

また、現在の社会保険の制度上、子どもが増えなければ社会保険は破綻する仕組みとなっています。

子育て世帯だけが得をする政策ではなく、子育て世帯を中心にしなければ、高齢者世帯まで苦しくなってしまうのです。国も本当に必要なところにお金を出さなければ、日本はどんどん衰退します。

少子化対策はもう待ったなしの状態です。とっくに待ったなしの状況は通り過ぎているのに、現状維持を変えようとしない今の政治は本当に変えなければいけません。もう誰かを待つのではなく、私たちの手で変えるしかないのです。

参考ページ

ショート動画

TikTokもあります。

著者

とばひさし とば ひさし
武豊町議会議員
IT・Web会社の社長
詳細プロフィール

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