硫化アリルなどの栄養素を逃しにくい!簡単な土付きらっきょうの皮のむき方
土付きらっきょうの皮むきはらっきょう漬けのときに一番大変な作業です。らっきょうの皮むきを簡単にする方法はいろんな人が考案されていますが、硫化アリルなどの栄養素を逃しにくいある程度簡単な土付きらっきょうの皮のむき方をお伝えします。
手をらっきょう臭くしたくないなら手袋をしよう
土付きらっきょうの皮をむくなら素手のほうが楽です。ただし、素手でらっきょうの皮むきをすると数日はらっきょうの臭いに苦しむことになります。
もちろん、歯磨き粉で手を洗うなどすればある程度らっきょうの臭いを取ることはできますが、完全に臭いを取るのは難しいです。らっきょうの臭いを手につけたくない人は、手袋をするのがおすすめです。私は効率化よりも臭いを取っていますw
「泥付きらっきょうの皮を素手でむいてしまった…手にしみついたらっきょうの臭いを取る方法」も参考にしてください。
土付きらっきょうの状況を見極めよう
土付きらっきょうの状況によって皮むき方法は変わります。スーパーならある程度は処理をしてくれていますが、農家さんのらっきょうだと、根っこが長いままの自然ならっきょうもあれば、ある程度根切りしてくれているらっきょうもあります。
そのため、らっきょうの状況に応じて薄皮をむく戦略を変えていくのがおすすめです。農家産直のらっきょうは本当にいろんなパターンがあるので見極めが大事です。
ある程度小分けにして土を水洗いする
土付きらっきょうの場合は、らっきょうについた土を水洗いすることが必要です。ここで考えたいのが、らっきょうをどこまで水に浸すのかということです。
なぜなら、らっきょうの香りや味の成分である「硫化アリル」は水溶性なので、個人的にはあまり水に浸しくはないです。水溶性のビタミンも極力残しておきたいところです。
また、水に長くらっきょうを漬けておくと塩らっきょうのパリパリ感が消える気がするのもあります。
そのため、まとめてらっきょうを洗おうとすれば、自然とらっきょうを長く水に浸すことになります。なので、らっきょうはある程度小分けにして洗うのが個人的にはおすすめです。薄皮をむくのにも役立つのです。
複数個くっついたらっきょうは手で分ける
らっきょうは2~3個くっついているものもあります。複数個らっきょうがくっついている場合は、水洗いをしながら手で分けていきましょう。
らっきょうを洗いながら自然にむける薄皮はむいておく
らっきょうを洗いながら自然にむける薄皮はむいておきましょう。ここで薄皮をどれだけむけるかで後の作業効率が変わってきます。
らっきょう同士をこすりながら洗うと自然と取れる薄皮が多いように感じています。玉ねぎの入っているネットなどでゴリゴリ揉んで洗うのも効果的かなと思います。このあたりはお好みでどうぞ。
水から出して薄皮をむいていく
水洗いをしながらある程度薄皮をむいたら、水かららっきょうを出します。あとはひたすら薄皮をむいていくだけです。
初心者の頃は深くまで皮をむきたくなりますが、薄皮の部分だけむけばいいです。らっきょうの薄皮はにんにくや玉ねぎの薄い皮と同じようなものなのです。実の部分までむかないように注意しましょう。
でも、玉ねぎのように薄皮が皮化している場合はもう1枚皮をむいたりもします。傷んでる部分も取っていきましょう。このあたりは勘でやるしかないです。というか、そのうち皮むきに疲れてくるのでどーでも良くなってきますがw
ちなみに、水の中でらっきょうの薄皮をむいたほうが取りやすいのですが、栄養素が逃げるというトレードオフがあるので私は面倒でも地上でむくことが多いです。
芽と根を切っていく
鮮度と栄養を保てるような気がするので、先に薄皮をむいて、後で芽と根を切っています。私なりのこだわりです。
まず、芽の部分はどこまで切るかは難しいところですが、ちょうどいいところで切ってください。芽を残し過ぎると硬い部分が残るし、切りすぎるともったいないです。
次に、根の部分も切っていきます。根はギリギリでいいです。あまり切りすぎると塩らっきょうにしたときのパリパリ感が減るような気がしています。
ちなみに先に芽と根を切ってから薄皮をむく場合は、根の部分を切るときに力を入れて薄皮をむくように切ると薄皮も一緒に取ることが可能です。
*後半は切るのが嫌になってくるので正直適当に切ってもいいと思っていますw
汚れが気になるなら最後にサッと洗う
土などの汚れが気になる場合のみサッと洗いましょう。洗いすぎるとせっかくの硫化アリルやビタミンが水に流れてしまうので手早くね!芽と根も切っているから逃げやすいよ!私はあまり洗わないことが多いかな。
その後は好みに応じてお好みのらっきょう漬けを作りましょう。私は塩らっきょうが好きなので塩らっきょうをおすすめしますよ!
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らっきょうの皮むきは1日2~3kgまでにしておこう
らっきょうの皮むきは結構重労働です。私はすぐに集中力が切れてくるので、2~3kgくらいの量で1~3時間は皮むきに時間がかかってしまいます。集中できないとまじで時間がかかる。
「洗う→切る→むきむき」の繰り返しだもの。最初は楽しいですが、どれだけ効率化して皮むきをしようが、後半は辛くなってきて作業も雑になってきます。びっくりするくらい単純作業なのです。もうこれくらい皮むきしてると死ぬw
最後らへんなんかはらっきょうの皮を見るのも嫌になってきます。立ち作業でも座り作業でも同じ作業の繰り返しなので腕や肩も痛くなってきます。結構辛いのです。なので、1日に皮むきするらっきょうの量は2~3kgくらいにするのが精神衛生上安全です。
量が多いなら雑にらっきょうの皮むきするのも手
ちゃんとしたらっきょうの皮むきをお伝えしてきましたが、これはらっきょうの量が少ない場合しか実行できません。
らっきょうの量が多い場合は、もっと雑にらっきょうの皮むきをするのも手です。というか最初はちゃんと皮むきしていても、途中かららっきょうの量に忙殺されて投げやりになるはずですw
まとめて切ってみたり、もう面倒くさくなって水の中で皮をむいたりもします。芽と根を先に切ってから皮むきすることもあります。芽と根を適当に切ることも多いです。
なので、精神衛生上らっきょうの皮むきで発狂しないように楽にらっきょうの皮むきをするのもおすすめなのです。らっきょうの皮むきが嫌にならないように調整しようぜ。
感想
らっきょうの皮むきは一番大変な作業です。硫化アリルやビタミンなどの栄養素を逃さないように皮むきをするのも大事ですが、ある程度効率化するのも手です。
なので、効率化と栄養層のトレードオフの関係で皮むきは調整していきましょう。塩らっきょうは本当にうまいんだけど、皮むきだけは重労働なのでご注意を!もっといい方法あったら誰か教えてw