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背景知識は共通知識になっている?自分が知っていることは相手も知っている前提で話すのをやめるべき理由

2020年10月14日 更新2020年10月14日 公開

自分が知っていることは相手も知っていると思いますか?あなたの誕生日をみんな知っていますか?背景知識は共通知識になっているでしょうか?自分が知っていることは相手も知っている前提で話すのをやめるべき理由をお伝えします。

自分が知っていることを相手も知っているとは限らない

自分が知っていることは相手も知っている前提で会話をする人は意外と多い気がしています。私も自分が知っていることは相手が知っていると考えて会話をしてしまい、相手をよく困らせていました(ごめん今も)。

でもね、自分が知っていることを相手も知っているとは限らないんです。ここで知っておきたいのが「背景知識」と「共通知識」ってやつです。

背景知識とは?

背景知識とは、ある知識を理解するのに必要な土台知識のことです。例えば、自分の誕生日は「1月1日」ということを自分が知っている当たり前のことだけど、自分の誕生日を伝えていない人にはわからないです。わかるわけもありません。

また、英語を勉強する場合でも英単語だけでは英語を完全理解することは難しいでしょう。英文法やリスニングなどいろんな英語の知識が必要で、これらが背景知識に該当します。

「This is a pen.(これは鉛筆です)」という英文を理解するのにも「This」「is」 「a」「pen」という英単語の理解が必要だし、SVC構文の理解やら、一般名詞の前に「a」をつけるやらいろんな背景知識が必要なわけです(私もよくわかりません)。

背景知識は共通知識になっているかを考えよう

悩むミニスカ女子

自分の背景知識が相手も知っている共通知識になっているかということを考えることは、とても大切なことです。

先ほどの例でも、自分の誕生日が「1月1日」であることは自分なら知っているけど、自分の誕生日を伝えていない人や、一度会話で伝えた程度で人の誕生日を覚えられる人は少ないので、背景知識が共有知識になっていないわけです。

また、「This is a pen.」という簡単と言われている英文例を出す場合でも、英単語を勉強し始めたばかりの人に伝えても意味がわからないわけです。

「This is a pen.」という意味を「これは鉛筆です」と暗記させるのは簡単ですが、英文法のルールやなぜこの英文になるのかまで詳しく説明すると、きちんと理解してもらうまで教えるのはすごく大変なわけです。

なので、常に自分が知っている背景知識は相手も知っている共通知識になっているかを考えることが大事です。

背景知識と共通意識を意識するだけで自分が知っていることを相手も知っている前提で話すという愚行は減りますよ。

では、自分が知っていることを相手も知っている前提で話しがちな人によくあるやめた方がいい話し方をお伝えします。

知らない人の名前を出すことはやめよう

A「久しぶり!昨日は何してたの?」
B「昨日は会社の同期の西澤くんとご飯を食べに行ったよ」
A(西澤くんって誰だろう?)

こんな感じで知らない人の会話をされることってよくあると思います。会ったことがない知らない人の話をされると「誰のことだろう?」と考えてしまい、会話が頭に入ってこないですよね。こんなときは、

A「久しぶり!昨日は何してたの?」
B「昨日は会社の同僚の人とご飯を食べに行ったよ。」

という感じでどんな関係性の人とご飯を食べに行ったという漠然とした説明をする
べきだと思います。知らない人の名前を出すと誰のことか気になってしまいがちなので、会話が円滑には進みにくくなります。

専門用語は使わない or わかりやすく説明しよう

A「仕事は何しているの?」
B「SEOの仕事が多いかな。」
A(SEOってそもそも何?)

こんな感じで専門的な話をされることはよくあると思います。ちなみに私はSEOの仕事をしているんですが、SEOってWebサイトやブログ運営していないとまるで意味不明な専門用語になります。毎度Web系以外の人に説明するのが大変です。こんなときは

A「仕事は何しているの?」
B「Webマーケティングの仕事をしているよ。」

という感じで漠然とした答えをするようにしています。漠然としていればそれ以上突っ込まれることも少ないからです。突っ込まれたら、

A「具体的には何しているの?」
B「SEOっていうグーグル検索で表示される順位を上位にするための仕事をしているよ」

という感じで返すようにしています。それでも、SEOって非常にわかりにくい仕事なので、スマホ画面で適当に検索してこれを1位にするための仕事だよと説明しています。

それでもわかりにくいのでいまだにどう答えるのが正解かもわかりません。Webマーケティングの時点で「何の仕事?」ってなることも多いし。誰か正解カモンヌ!

具体的過ぎる情報は控えよう

A「久しぶり!昨日は何してたの?」
B「昨日は同僚の西澤くんとラシーヌでサラダを食べたよ。野菜の風味を生かしたドレッシングが最高だったな。」

こんな感じで具体的過ぎる話をされることもよくあるかと思います。でもね、具体性過ぎる情報は知らない情報になりがちです。こんなときは、

A「久しぶり!昨日は何してたの?」
B「昨日は同僚の人とレストランでサラダを食べたよ。」

という感じでもう少し漠然とした説明をした方がいいと思います。私は具体的過ぎる情報まで話したくなってしまう押し付けインテリタイプです。

なので、よく知らない具体的過ぎる情報までペラペラ話してしまうわけです。でも、具体的な情報は会話で追加質問されたときに答えるくらいでいいと思います。

話の階層レベルを合わそう!無駄な内容まで具体的に説明しすぎて逆にわかりにくい話し方を改善する考え方」も参考にしてください。

相手の知識階層に合わせた情報を伝えよう

A「久しぶり!昨日は何食べたの?」
B「昨日はラシーヌでサラダを食べたよ。野菜の風味を生かしたドレッシングが最高だったな。」

相手がグルメな人なら「ラシーヌ」という店名を聞いただけで「池袋にあるラシーヌのことかな?」と考えてくれますが、グルメに興味がなければ「ラシーヌって何?」となってしまうわけです。なので、グルメに興味がない人に対しては、

A「久しぶり!昨日は何食べたの?」
B「昨日はレストランでサラダを食べたよ。」

という感じで相手の知識階層に合わせた情報を伝えることが大切です。追加質問されたら詳しい店名などを答えればいいだけです。

感想

私は自分が知っていることは相手も知っている前提でずっと会話をしていたタイプなので、社会人になってからは会話にとても苦労しました。

自分が知っている背景知識は相手も知っている共通知識であるとは限らないので、常に自分が知っている背景知識が相手も知っている共通知識になっているかを意識するようにしましょう!

あと、知らない人の会話をしない、専門用語は使わないなどのテクニック的な部分も知っておくと、知らないことを話してしまうリスクを下げることができますよ。

一度聞いた誕生日をずっと覚えられる?会話内容を相手が全部覚えているとは限らないことを知って話そう」も参考にしてください。

著者

とばひさし とば ひさし
武豊町議会議員、日本維新の会
IT・Web会社の社長
詳細プロフィール

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