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暗示とは?暗示の感受習性とは?宇宙間のありとあらゆるものは暗示で人は暗示の世界の中で生きている件

2020年10月14日 公開

宇宙間のありとあらゆるものは暗示で人は暗示の世界の中で生きている件をお伝えします。この世界の全ては暗示なんだぜ?すごすぎるぜ。

暗示とは?

「暗示について心理学はこう定義している。「暗示とは、人の精神に無条件に同化感化の力を働きかける事実現象なり」と。そして、こうした働きを行う暗示となるものは、凡そ次の四種類に分類される。
(1)言語
(2)文字
(3)行動
(4)現象、等(中村天風、真人生の探求p117~118)」

暗示とは、人の心に影響を与える無条件で影響を与える事実現象と定義されています。言語、文字、行動、現象などが暗示として分類されています。

あらゆるものは暗示で人は暗示の世界の中で生きている

「厳密にいえば、宇宙間のありとあらゆる事物事象は悉く人の心に同化もしくは感化を与える暗示になるといえる。即ち、人間社会の習慣も風俗も乃至は教育も何れも暗示の連続的作用に外ならないのである。もつと卑近な例を挙げれば、多くの人々が流行を追うことや、何かの出来事に付和雷同する群集心理の動きや、更に、映画や、演劇や、講談、浪花節等に感動するようなことも、詮じ詰めると皆、暗示に同化感化するためなのである。この見地からすれば、人はだれでも暗示の世界の中に活きているといって差し支えないのである。(中村天風、真人生の探求p118)」

厳密には宇宙にあるありとあらゆるものは人の心に影響を与える暗示です。日々の習慣も学校で受ける教育も暗示なんです。暗示が連続しているのです。

身近な例で考えれば、流行を追うことも、群集心理も、映画も演劇も講演もお笑いでもなんでも、暗示になるのです。

こう考えると人はだれでも暗示の世界の中で生きていると言えるのです。私はこれが本当にすごいなと思いました。

何でも暗示になってしまうので、知らないうちに暗示の影響を受けているんですよね。そして、よくよく考えてみれば世界の全てが暗示となりうるので、暗示の世界で生きていることになるんですよね。

知らないうちに催眠療法にかけられているようなものですよね。このことに気づかないと人生怖いなと思いました。

暗示の感受作用とは?

「暗示の中には、積極的なものと、消極的なものとあって、人の精神はだれでもこの暗示というものに、感化同化する作用がある。これ即ち、暗示の感受作用というのである。(中村天風、真人生の探求p118)」

暗示には積極的な暗示と消極的な暗示があり、人の心はだれでも暗示に影響を受け、同化する作用があります。このことを「暗示の感受作用」と言います。

暗示に否定的だと暗示効果が減る

「暗示というものは、その暗示に対して「反抗」もしくは「拒否」或いは「否定」という精神状態が生ずると、その暗示を感受する効果が著しく減殺される(中村天風、真人生の探求p118~119)」

暗示は反抗、拒否、否定というような心の状態になると、暗示の影響は小さくなります。これは催眠療法でも催眠自体に疑い深い人はかかりにくい傾向にあるのでおわかりになるかと思います。

心が弱いと消極的な暗示ばかり受けてしまう

「暗示の同化感化の状態というものは、その精神の暗示感受作用と相対的のものだということである。そして同時にその暗示感受作用もまたその精神状態の積極もしくは消極の、そのどちらかと常に密接なる連関をもっているということである。
即ち分り易くいうと、人間の心の強弱に従い、その状態のとおりに感受作用というものは作用するものなので、従って心の弱い人の暗示感受作用は、消極的の暗示事項には、即座に迎合するが、反対に積極的暗示に対しては、前記の「拒否」「否定」を行って、これを受付ないという事実があるのである。特にこの傾向は他面暗示に対して顕著であることは、注目すべきである。(中村天風、真人生の探求p119)」

人の心が受ける暗示は心の状態と連動しています。積極的な心なら積極的な暗示と連動するし、消極的な心であれば消極的な暗示と連動してしまうのです。心の強弱で受けられる暗示は変わってしまうのです。

つまり、心の弱い人であれば消極的な暗示をすぐに受けてしまい、積極的な暗示は受け付けないのです。そして、これは他面暗示に対して顕著な傾向にあります。消極的になってしまうと消極的になるループから抜け出しにくいのです。

心が弱い人や不良が積極的な暗示を受け入れられない理由

「心の弱い神経過敏の人に、積極的の生活法や、養生法が、容易に採用されないのもこのためで、そういう種類の人に限って、自分の様な先天的に弱い体のものは、かえって積極的の方法は、障るとも効果はないというように、頭から拒否なり否定を施してしまう。
また更に、不良性に傾いている人などは、先輩や父兄の善良な忠告を耳にも入れず、空吹く風と聞き流して鼻の先で笑って受けつけないというのも、また前記の理由に依るものなのである。(中村天風、真人生の探求p119~120)」

皆さんの周りにもよくいると思いますが、消極的で心が弱い神経過敏な人に、積極的な生活法や健康法を教えても全然受け入れてもらうことはありません。

そして、「私にはそんなやり方は合わない」と積極的な暗示を否定してしまうのです。これではどうしようもありませんよね。

また、グレてしまっている人に正しい忠告をしたところで全然聞いてもらえません。心が消極的になってしまっているので、積極的な暗示である忠告を受け入れることができないのです。そして、どんどん悪の道へ進んでしまうのです。

自分で積極的な暗示を受け入れられるようにならない限りは、この消極的な暗示によるループは抜け出せません。まるで貧困スパイラルや「団地スパイラル」のようですね。では、一体どうすれば自分を変えられるのでしょうか?

暗示は他面暗示と自己暗示がある

「暗示には、他面暗示というのと、自己暗示という二つの種類がある(中村天風、真人生の探求p118)」

暗示という単語やイメージから「暗示=他人がかけるもの」だと思っている人が多いと思います。私も暗示はうさん臭い人がかけるものだと思っていました。でも、実は暗示には一般的なイメージである他面暗示だけでなく、自己暗示があるのです。

「他面暗示とは、文字どおり自分外の他面から自己の精神に来る暗示のことで、自己暗示とは、自己自身、自己の精神に与える暗示のことをいうのである。(中村天風、真人生の探求p119)」

他面暗示とは、自分以外の他のものから自分の心に来る暗示のことです。自己暗示は自分が自分の心に与える暗示なのです。

自己暗示なら心が消極的でも積極的な暗示を受けられる

「人間は疑い深いという心理を習性的にもっている(中村天風、真人生の探求p115)」

「自己暗示の場合には、それが特に自己を改善しようとか、向上せしめようとかいう正当欲求から施される時には、その暗示感受作用の状態から受ける影響は、他面暗示と比較して極めて尠少なのである。(中村天風、真人生の探求p120)」

心が弱い人が他面暗示だと積極的な暗示を拒否してしまいますが、自己暗示をかけるのであれば積極的な暗示を否定することはありません。

人間は疑い深い心理を習性的にもっているので他面暗示を否定してしまうのは致し方ないことでもあります。

しかし、自己暗示は文字通り自分で自分に暗示をかけているので、他面暗示に比べて暗示の否定や拒否が起こりにくいです。だって、自分のことなら信用できるからね。自分を疑う人はいないでしょ?

上記で説明しているような心の現実傾向から中村天風氏は、暗示を透徹させる自己暗示誘導法を編み出し、観念要素の更改ができるようにしてくれたのです。ファンタスティック過ぎる!

感想

暗示とは何かを理解すると自分が暗示の世界で生きていることに気づかされます。だからこそ積極的な暗示だけを受け入れ、自分で自分に積極的な暗示をかけて生きていきたい今日このごろ。

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