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ダークラムがおすすめ!おいしいラムレーズンを作るコツやレシピを研究してみた件

2023年05月09日 更新2020年04月22日 公開

ラムレーズンが好きなので、自分でおいしいラムレーズンを作れないか研究してみた件をお伝えします。ラムレーズンはたまに食べるからいいんだよと悟りました。

ラムレーズンとは

ラムレーズンとは、レーズンをラム酒漬けにした食べ物のことです。アイス、チョコ、ケーキなどデザートのアクセントとして、利用されることが多いです。

ラムレーズンをおいしく作るコツ

ラムレーズンをおいしく作る個人的なコツをまとめてみます。

ラム酒を選ぶならダークラムがおすすめ

ラム酒を選ぶときは、ダークラムを中心に選ぶのがおすすめです。ホワイトラムやゴールドラムだと熟成が足りないので、ラムレーズン特有の芳醇な風味が生まれにくいからです。

一方、ダークラムは樽熟成をさせているだけでなく、長期熟成させているので、ラムレーズン特有の芳醇な風味を作りやすいです。

とりあえず困ったら、定番の「マイヤーズラム」でいいかなと思います。定番なのは理由があって、雑に作ってもラムレーズンがおいしいからですね。マイヤーズラムはネットのほうが安いこともあるので、近隣の酒屋で買うかどうかは値段比較しましょう。

レーズン選びはお好みでOK

レーズン選びは有機栽培なら、お好みでよいかと思います。カリフォルニアレーズンだと「ザ・ラムレーズン」という感じですし、サンマスカットレーズンだと上品な甘さになります。

サンマスカットレーズンがおすすめ!主なレーズンの種類を比較してみた件」も参考にしてください。

レーズンに関しては1kg単位だと、ネットの方が安いです。スーパーのレーズンは高いし、そもそも有機レーズンとかあるお店の方が少ないので、探すのは苦労します。

プロ以外はスパイスは入れないほうがおいしい気がする

ホワイトラムやゴールドラムだと香りが足りないので、スパイスを入れたほうがいいと思います。ダークラムと比べると、香りが芳醇ではないからです。

もはや、おいしいダークラムが、スパイス代わりなんじゃないかなと思います。おいしいラム酒を選べば、スパイスなしでもおいしいラムレーズンができるのです。

また、スパイス配合は奥が深い&難しいので、入れないほうがラムレーズンはおいしくできあがることが多いです。もちろん、スパイス配合は無数にあるので、風味を計算できる人であれば、ラム酒だけよりもおいしくなるでしょう!

どうしてもスパイスを入れたいのであれば、バニラビーンズやシナモンなどがおすすめです。八角、クローブ、ナツメグ、カルダモンなどは入れると、取り返しがつかなくなりやすいのであまりおすすめできません。

八角とクローブは、微量のアクセント程度にしましょう。五香粉と同じ理屈ですが、強すぎるスパイスは失敗率を高めます。私にはスパイス配合は奥が深すぎて、断念しました。

砂糖は黒糖がおすすめ

ラム酒はさとうきびができているお酒です。黒糖もさとうきびを煮詰めた砂糖です。さとうきび同士なので、相性がいいように感じます。

また、黒糖に含まれているミネラルや独特の風味が、ラムレーズンの芳醇な風味をより一層際立てる気がします。

別に白砂糖でもいいのですが、ちょっと黒砂糖にこだわってみるとおいしいでしょう。ラムシロップも濃い色になりおいしいです。健康にいいというのもあります。

産地や製法で味が違う!おすすめの黒糖ランキング」も参考にしてください。

ラムレーズンの材料

ラム酒(ダークラム) レーズンが浸るまで
レーズン 適量
砂糖 レーズンの半分以上が目安

ラムレーズンの材料は非常にシンプルです。スパイスに頼るよりもおいしい「ラム酒」「レーズン」「砂糖」を選べば、それだけでおいしいです。

あとは、砂糖で甘さを調節してください。砂糖なしでもOKというレシピも多いですが、甘さは足りないので、レーズンの半分程度砂糖を入れるとかなり甘くなります。甘党の人はレーズンと同量ほど入れてもよいでしょう。

ラムレーズンはラム酒の量よりもレーズンの量に対して、砂糖の比率を考えるとよいでしょう。

スパイスを入れてもいいのですが、失敗しやすいのでご注意を。スパイス配合は難しいので、スパイス調合が好きな人だけお試しあれ!

ラムレーズンの作り方・レシピ

果実酒用の瓶などにレーズンと砂糖を入れて、ラム酒をドボドボと入れるだけです。ラム酒はレーズンが完全にラム酒に浸るまで入れてください。

時間経過するとレーズンがラム酒を吸収して、ラム酒が浸っていないレーズンが出てくることがあります。その場合は、ラム酒を追加して調整をしてください。

あとは熟成させるだけです。1週間ほど漬けておけば、ラムレーズンの完成です。熟成させればさせるほどおいしくなりますが、どうせ使い切れないのですぐに長期熟成となります(1年過ぎても使い切れないw)。

ラムレーズンにおすすめの料理

ラムレーズンは、ケーキ、アイス、チョコなどデザートのアクセントとして、利用するのがおすすめです。レーズンパンに代表されるように、パン作りとも相性がいいです。

料理のアクセントとしても、ラムレーズンは相性がいいです。ただし、隠し味程度に利用しないと、ラムレーズンが風味を邪魔するので注意が必要です。

ラムレーズンの大量消費は難しい

お菓子やパン作りが趣味な人はいいですが、そうではない人がラムレーズンを大量に作っても消費できません。

ラムレーズンビーフシチューやらカレーやらいろいろと試してみましたが、あえてラムレーズンを使う必要もないかと思います。

どうしてもラムやレーズンの香りが残るので、大量にラムレーズンを使った料理は正直難しいです。ラムレーズンは大量に作ると、保存場所もうっとうしくなってくるので、500g以上作るのはあまりおすすめできないです。

大量消費には最適?ラムレーズンビーフシチューのレシピ」も参考にしてください。

いつか試してみたいラム酒

ラム酒選びが重要なので、ロンサカパ53とキャプテンモルガンプライベートストックは、いつか試してみたいなと思っています。

そして最終的に、マイヤーズラムよりおいしいかどうか確かめてみたいです。おいしいダークラム酒を使えば、おいしいんじゃないか説。

試行錯誤データ

ラムレーズンであれこれ試したデータも共有しておきます。

マイヤーズラム

2019年3月10日に、ノリで初めて作ってみたラムレーズンのレシピです。マイヤーズラムはラムレーズンに定番ということで、試してみました。

一番適当に作ったし、大して材料にもこだわってもいませんがおいしかったです。コスパ的にはマイヤーズラムがベストです。

2019年3月10日

マイヤーズラム(オリジナルダーク)600ml。

マイヤーズラム

スーパーで購入したノンオイルレーズン500g。

レーズン

てんさい糖120gに、てんさいオリゴシロップを60ml入れました。マイヤーズラムはラムレーズンによくある風味です。香りもかなり甘いですが、味は普通にラム酒なので、そんなに甘くないので砂糖は必要だと感じました。

2019年3月11日

翌日食べてみた感想ですが、香りはすでにいいですが、アルコールがきつく感じます。ウイスキー系好きな人には、砂糖が少なくてもいいですが、私には甘さが足りないと思ったので、てんさい糖を70g追加したら、かなりおいしくなりました。

マイヤーズラムのラムレーズン

ただ、砂糖の量はレーズンの種類によっても変わると思います。サンマスカットレーズンは甘いので、砂糖少なめでいいかもしれないと思いました。

*容器が小さかったので容器は移し替えました。

2019年3月12日

有機ミックスレーズン350g、マイヤーズラムを70ml、てんさい糖50gを追加投入しました。

マイヤーズラムのラムレーズン2

2019年3月17日

香りだけを確かめて見ましたが、かなりいい香りです。

2019年4月10日

マイヤーズラムが1番ラムレーズンっぽい香りでした。他のラムレーズンとも一緒に試しましたが、マイヤーズラム以外のはスパイスを入れていることもあって、香りがきつかったです。ラムレーズンにはスパイスは入れない方がいいと思いました。

ラムレーズン比較

最終的な材料

マイヤーズラム 670ml
レーズン 850g
てんさい糖 240g
てんさいオリゴシロップ 60ml

国産ラム酒(ルリカケス)

国産ラム酒のルリカケスと有機レーズンにこだわって、ラムレーズンを作ってみました。ラム酒は廃糖蜜(モラセス)を利用して作られるのですが、国産ラム酒だとさとうきびの絞り汁をそのまま利用するので、おいしいのかもと思ったからです。

2019年3月14日

国産ラム酒は熟成にそこまでコストをかけられないので、ホワイトラムかゴールドラムのことが多いです。

ゴールドラムなのでダークラムほどの芳醇な香りはなく、どちらかというと黒糖焼酎のような香りがします。正直、マイヤーズラムのほうが香りはいいです。ここでダークラムの重要性を知りました。

国産ラム酒だから安心ではありますが、国産だからうまいというわけでもありませんでした。あまりおすすめできないです。

ルリカケス

今回はレーズン選びにも力を入れてみました。レーズン比較で好みだったサンマスカットレーズンと、サルタナレーズンで比較してみました。

サンマスカットレーズン1,000g、てんさい糖300g、てんさいオリゴシロップ20ml
サルタナレーズン1,000g、てんさい糖300g、てんさいオリゴシロップ20ml

ルリカケスラムレーズン1

ルリカケスラムレーズン2

ルリカケスはゴールドラムで香りが弱いので、自分が理想とするスパイスの配合が見つかれば、より理想のラムレーズンを作りやすいのではと思いました。

ロンサカパとキャプテンモルガンプライベートストックは試してみたいですが、とりあえずルリカケスでは、スパイスで香りを足してみようと思いました。これでおいしくできれば、安いラム酒でもおいしいラムレーズンが作れるはず。

2019年3月15日

ラムレーズンを小分けにして、スパイス別に漬けてみて香りを確かめて、ミックスで入れるスパイスを選ぼうと考えました。

わかりやすいようにサルタナとマスカットレーズンを少ない量にして、スパイス多めでスパイスの香りや癖を見抜こうと考えました。花粉症で香りがわかりにくいのもあるし、癖を見抜くためにもあえてスパイス多めにしています。

ラムレーズンスパイス試すの巻

翌日ラムレーズンを試食してみた結果は、以下の通りとなりました。

シナモン→うまい
バニラビーンズ→うまい
八角→まずい
クローブ→まずい
ナツメグ→まずい
カルダモン→まずい

個別で確かめるとまずいので、クローブ、ナツメグ、カルダモン、八角は少しだけ入れるのがいいかもと思います。八角好きですが、たくさん入れたらだめですね。

2019年3月16日

2日ほど漬けたラムレーズンを試食したら、やっぱりおいしくなかったので、バニラビーンズ1本とシナモンスティック4本追加してみました。黒糖100gも香り付けで追加しています。

スパイス追加前のルリカケスラムレーズン

スパイス追加したルリカケスラムレーズン

2019年3月17日

それでも香りが足りない気がしたので、サルタナレーズンの方にだけ八角2個、クローブのホールを20本ほど、ナツメグとカルダモンは粉末で4~5振りほどしてみました。サンマスカットレーズンは、安定のシナモンとバニラビーンズだけのままにして比較実験です。

2019年4月10日

シナモンとバニラビーンズだけのラムレーズンは、まだましな味でした。しかし、八角が入っている方のラムレーズンは、味がひどいです。

そもそも、ルリカケスがまずいというか、ダークラムでしかおいしくラムレーズンが作れないのだと思いました。

スパイスを入れるのも素人には難しいので、おいしいラム酒をそのまま活かすのが、ラムレーズン作りのコツだと感じました。

最終的な材料

ルリカケス 900ml
サンマスカットレーズン 1,000g
てんさい糖 300g
てんさいオリゴシロップ 20ml
黒糖 100g
バニラビーンズ 1本
シナモンスティック 4本

もう1パターンはちょっとレシピ変えて試しています。

ルリカケス 900ml
サルタナレーズン 1,000g
てんさい糖 300g
てんさいオリゴシロップ 20ml
黒糖 100g
バニラビーンズ 1本
シナモンスティック 4本
八角 2個
クローブ(ホール) 20本
ナツメグ(粉末) 4~5振り
カルダモン(粉末) 4~5振り

黒糖焼酎(れんと)

2019年3月16日に黒糖焼酎もさとうきびから作られているので、黒糖焼酎レーズンもうまいかもしれないと思って試してみました。

黒糖焼酎は飲むにはいいですが、ラム酒ほどの芳醇な風味がないので、ラムレーズン作りにはおすすめできません。

2019年3月16日

れんとは50mlくらいを入れて、残ったミックスレーズンで適当に作っています。黒糖焼酎なので黒糖を適当に入れ、シナモンスティック、クローブ、ナツメグ、カルダモン、バニラビーンズ、八角も適当に少量入れてみました。

れんとラムレーズン

2019年3月17日

香りだけを確かめて見ましたが、今のところはいい香りです。

2019年4月10日

黒糖焼酎のレーズンはおいしくなかったので、捨てました…ラムレーズンだけあって、ラム酒でやるべきだとわかってよかったw

感想

ラムレーズンを作るなら、ダークラム一択です。ラムレーズン特有の芳香な香りは、ダークラムでないと出すのが難しいからです。

また、スパイスを入れても素人にはおいしくできないので、ラム酒、砂糖、レーズンの素材を活かすように作るのが、おすすめだと思いました。

今回あれこれ試してわかったのは、ラムレーズンはたまに食べるからおいしいということ、ラムレーズンは味のアクセントとして利用するから、おいしいということです。

ラムレーズンをそのまま食べても、最初はうまいがすぐに飽きます。これがわかっただけでも、学びがあったかなと思います。

ラムレーズンの理想的な味を追求しようと意気込んでいましたが、ラムレーズンに飽きてしまったので、しばらく作ることはやめます(1年過ぎた今も冷蔵庫に眠っていますw)。今のラムレーズンがなくなりそうになって、気が向いたら試してみます。

ただ、ちょっとラムレーズンに飽きてしまったので、しばらく作れません。このまま食べ続けると嫌いになりそうなので、ごめんなさいw

著者

とばひさし とば ひさし
武豊町議会議員
詳細プロフィール

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