ダークラムがおすすめ!おいしいラムレーズンを作るコツやレシピを研究してみた件
ラムレーズンが好きなので、自分でおいしいラムレーズンを作れないか研究してみた件をお伝えします。ラムレーズンはたまに食べるからいいんだよと悟りました。
目次
ラムレーズンとは
ラムレーズンとは、レーズンをラム酒漬けにした食べ物のことです。アイス、チョコ、ケーキなどデザートのアクセントとして、利用されることが多いです。
ラムレーズンをおいしく作るコツ
ラムレーズンをおいしく作る個人的なコツをまとめてみます。
ラム酒を選ぶならダークラムがおすすめ
ラム酒を選ぶときは、ダークラムを中心に選ぶのがおすすめです。ホワイトラムやゴールドラムだと熟成が足りないので、ラムレーズン特有の芳醇な風味が生まれにくいからです。
一方、ダークラムは樽熟成をさせているだけでなく、長期熟成させているので、ラムレーズン特有の芳醇な風味を作りやすいです。
とりあえず困ったら、定番の「マイヤーズラム」でいいかなと思います。定番なのは理由があって、雑に作ってもラムレーズンがおいしいからですね。マイヤーズラムはネットのほうが安いこともあるので、近隣の酒屋で買うかどうかは値段比較しましょう。
レーズン選びはお好みでOK
レーズン選びは有機栽培なら、お好みでよいかと思います。カリフォルニアレーズンだと「ザ・ラムレーズン」という感じですし、サンマスカットレーズンだと上品な甘さになります。
「サンマスカットレーズンがおすすめ!主なレーズンの種類を比較してみた件」も参考にしてください。
レーズンに関しては1kg単位だと、ネットの方が安いです。スーパーのレーズンは高いし、そもそも有機レーズンとかあるお店の方が少ないので、探すのは苦労します。
プロ以外はスパイスは入れないほうがおいしい気がする
ホワイトラムやゴールドラムだと香りが足りないので、スパイスを入れたほうがいいと思います。ダークラムと比べると、香りが芳醇ではないからです。
もはや、おいしいダークラムが、スパイス代わりなんじゃないかなと思います。おいしいラム酒を選べば、スパイスなしでもおいしいラムレーズンができるのです。
また、スパイス配合は奥が深い&難しいので、入れないほうがラムレーズンはおいしくできあがることが多いです。もちろん、スパイス配合は無数にあるので、風味を計算できる人であれば、ラム酒だけよりもおいしくなるでしょう!
どうしてもスパイスを入れたいのであれば、バニラビーンズやシナモンなどがおすすめです。八角、クローブ、ナツメグ、カルダモンなどは入れると、取り返しがつかなくなりやすいのであまりおすすめできません。
八角とクローブは、微量のアクセント程度にしましょう。五香粉と同じ理屈ですが、強すぎるスパイスは失敗率を高めます。私にはスパイス配合は奥が深すぎて、断念しました。
砂糖は黒糖がおすすめ
ラム酒はさとうきびができているお酒です。黒糖もさとうきびを煮詰めた砂糖です。さとうきび同士なので、相性がいいように感じます。
また、黒糖に含まれているミネラルや独特の風味が、ラムレーズンの芳醇な風味をより一層際立てる気がします。
別に白砂糖でもいいのですが、ちょっと黒砂糖にこだわってみるとおいしいでしょう。ラムシロップも濃い色になりおいしいです。健康にいいというのもあります。
「産地や製法で味が違う!おすすめの黒糖ランキング」も参考にしてください。
ラムレーズンの材料
ラム酒(ダークラム) | レーズンが浸るまで |
---|---|
レーズン | 適量 |
砂糖 | レーズンの半分以上が目安 |
ラムレーズンの材料は非常にシンプルです。スパイスに頼るよりもおいしい「ラム酒」「レーズン」「砂糖」を選べば、それだけでおいしいです。
あとは、砂糖で甘さを調節してください。砂糖なしでもOKというレシピも多いですが、甘さは足りないので、レーズンの半分程度砂糖を入れるとかなり甘くなります。甘党の人はレーズンと同量ほど入れてもよいでしょう。
ラムレーズンはラム酒の量よりもレーズンの量に対して、砂糖の比率を考えるとよいでしょう。
スパイスを入れてもいいのですが、失敗しやすいのでご注意を。スパイス配合は難しいので、スパイス調合が好きな人だけお試しあれ!
ラムレーズンの作り方・レシピ
果実酒用の瓶などにレーズンと砂糖を入れて、ラム酒をドボドボと入れるだけです。ラム酒はレーズンが完全にラム酒に浸るまで入れてください。
時間経過するとレーズンがラム酒を吸収して、ラム酒が浸っていないレーズンが出てくることがあります。その場合は、ラム酒を追加して調整をしてください。
あとは熟成させるだけです。1週間ほど漬けておけば、ラムレーズンの完成です。熟成させればさせるほどおいしくなりますが、どうせ使い切れないのですぐに長期熟成となります(1年過ぎても使い切れないw)。
ラムレーズンにおすすめの料理
ラムレーズンは、ケーキ、アイス、チョコなどデザートのアクセントとして、利用するのがおすすめです。レーズンパンに代表されるように、パン作りとも相性がいいです。
料理のアクセントとしても、ラムレーズンは相性がいいです。ただし、隠し味程度に利用しないと、ラムレーズンが風味を邪魔するので注意が必要です。
ラムレーズンの大量消費は難しい
お菓子やパン作りが趣味な人はいいですが、そうではない人がラムレーズンを大量に作っても消費できません。
ラムレーズンビーフシチューやらカレーやらいろいろと試してみましたが、あえてラムレーズンを使う必要もないかと思います。
どうしてもラムやレーズンの香りが残るので、大量にラムレーズンを使った料理は正直難しいです。ラムレーズンは大量に作ると、保存場所もうっとうしくなってくるので、500g以上作るのはあまりおすすめできないです。
「大量消費には最適?ラムレーズンビーフシチューのレシピ」も参考にしてください。
いつか試してみたいラム酒
ラム酒選びが重要なので、ロンサカパ53とキャプテンモルガンプライベートストックは、いつか試してみたいなと思っています。
そして最終的に、マイヤーズラムよりおいしいかどうか確かめてみたいです。おいしいダークラム酒を使えば、おいしいんじゃないか説。
試行錯誤データ
ラムレーズンであれこれ試したデータも共有しておきます。
マイヤーズラム
2019年3月10日に、ノリで初めて作ってみたラムレーズンのレシピです。マイヤーズラムはラムレーズンに定番ということで、試してみました。
一番適当に作ったし、大して材料にもこだわってもいませんがおいしかったです。コスパ的にはマイヤーズラムがベストです。
2019年3月10日
マイヤーズラム(オリジナルダーク)600ml。
スーパーで購入したノンオイルレーズン500g。
てんさい糖120gに、てんさいオリゴシロップを60ml入れました。マイヤーズラムはラムレーズンによくある風味です。香りもかなり甘いですが、味は普通にラム酒なので、そんなに甘くないので砂糖は必要だと感じました。
2019年3月11日
翌日食べてみた感想ですが、香りはすでにいいですが、アルコールがきつく感じます。ウイスキー系好きな人には、砂糖が少なくてもいいですが、私には甘さが足りないと思ったので、てんさい糖を70g追加したら、かなりおいしくなりました。
ただ、砂糖の量はレーズンの種類によっても変わると思います。サンマスカットレーズンは甘いので、砂糖少なめでいいかもしれないと思いました。
*容器が小さかったので容器は移し替えました。
2019年3月12日
有機ミックスレーズン350g、マイヤーズラムを70ml、てんさい糖50gを追加投入しました。
2019年3月17日
香りだけを確かめて見ましたが、かなりいい香りです。
2019年4月10日
マイヤーズラムが1番ラムレーズンっぽい香りでした。他のラムレーズンとも一緒に試しましたが、マイヤーズラム以外のはスパイスを入れていることもあって、香りがきつかったです。ラムレーズンにはスパイスは入れない方がいいと思いました。
最終的な材料
マイヤーズラム | 670ml |
---|---|
レーズン | 850g |
てんさい糖 | 240g |
てんさいオリゴシロップ | 60ml |
国産ラム酒(ルリカケス)
国産ラム酒のルリカケスと有機レーズンにこだわって、ラムレーズンを作ってみました。ラム酒は廃糖蜜(モラセス)を利用して作られるのですが、国産ラム酒だとさとうきびの絞り汁をそのまま利用するので、おいしいのかもと思ったからです。
2019年3月14日
国産ラム酒は熟成にそこまでコストをかけられないので、ホワイトラムかゴールドラムのことが多いです。
ゴールドラムなのでダークラムほどの芳醇な香りはなく、どちらかというと黒糖焼酎のような香りがします。正直、マイヤーズラムのほうが香りはいいです。ここでダークラムの重要性を知りました。
国産ラム酒だから安心ではありますが、国産だからうまいというわけでもありませんでした。あまりおすすめできないです。
今回はレーズン選びにも力を入れてみました。レーズン比較で好みだったサンマスカットレーズンと、サルタナレーズンで比較してみました。
サンマスカットレーズン1,000g、てんさい糖300g、てんさいオリゴシロップ20ml
サルタナレーズン1,000g、てんさい糖300g、てんさいオリゴシロップ20ml
ルリカケスはゴールドラムで香りが弱いので、自分が理想とするスパイスの配合が見つかれば、より理想のラムレーズンを作りやすいのではと思いました。
ロンサカパとキャプテンモルガンプライベートストックは試してみたいですが、とりあえずルリカケスでは、スパイスで香りを足してみようと思いました。これでおいしくできれば、安いラム酒でもおいしいラムレーズンが作れるはず。
2019年3月15日
ラムレーズンを小分けにして、スパイス別に漬けてみて香りを確かめて、ミックスで入れるスパイスを選ぼうと考えました。
わかりやすいようにサルタナとマスカットレーズンを少ない量にして、スパイス多めでスパイスの香りや癖を見抜こうと考えました。花粉症で香りがわかりにくいのもあるし、癖を見抜くためにもあえてスパイス多めにしています。
翌日ラムレーズンを試食してみた結果は、以下の通りとなりました。
シナモン→うまい
バニラビーンズ→うまい
八角→まずい
クローブ→まずい
ナツメグ→まずい
カルダモン→まずい
個別で確かめるとまずいので、クローブ、ナツメグ、カルダモン、八角は少しだけ入れるのがいいかもと思います。八角好きですが、たくさん入れたらだめですね。
2019年3月16日
2日ほど漬けたラムレーズンを試食したら、やっぱりおいしくなかったので、バニラビーンズ1本とシナモンスティック4本追加してみました。黒糖100gも香り付けで追加しています。
↓
2019年3月17日
それでも香りが足りない気がしたので、サルタナレーズンの方にだけ八角2個、クローブのホールを20本ほど、ナツメグとカルダモンは粉末で4~5振りほどしてみました。サンマスカットレーズンは、安定のシナモンとバニラビーンズだけのままにして比較実験です。
2019年4月10日
シナモンとバニラビーンズだけのラムレーズンは、まだましな味でした。しかし、八角が入っている方のラムレーズンは、味がひどいです。
そもそも、ルリカケスがまずいというか、ダークラムでしかおいしくラムレーズンが作れないのだと思いました。
スパイスを入れるのも素人には難しいので、おいしいラム酒をそのまま活かすのが、ラムレーズン作りのコツだと感じました。
最終的な材料
ルリカケス | 900ml |
---|---|
サンマスカットレーズン | 1,000g |
てんさい糖 | 300g |
てんさいオリゴシロップ | 20ml |
黒糖 | 100g |
バニラビーンズ | 1本 |
シナモンスティック | 4本 |
もう1パターンはちょっとレシピ変えて試しています。
ルリカケス | 900ml |
---|---|
サルタナレーズン | 1,000g |
てんさい糖 | 300g |
てんさいオリゴシロップ | 20ml |
黒糖 | 100g |
バニラビーンズ | 1本 |
シナモンスティック | 4本 |
八角 | 2個 |
クローブ(ホール) | 20本 |
ナツメグ(粉末) | 4~5振り |
カルダモン(粉末) | 4~5振り |
黒糖焼酎(れんと)
2019年3月16日に黒糖焼酎もさとうきびから作られているので、黒糖焼酎レーズンもうまいかもしれないと思って試してみました。
黒糖焼酎は飲むにはいいですが、ラム酒ほどの芳醇な風味がないので、ラムレーズン作りにはおすすめできません。
2019年3月16日
れんとは50mlくらいを入れて、残ったミックスレーズンで適当に作っています。黒糖焼酎なので黒糖を適当に入れ、シナモンスティック、クローブ、ナツメグ、カルダモン、バニラビーンズ、八角も適当に少量入れてみました。
2019年3月17日
香りだけを確かめて見ましたが、今のところはいい香りです。
2019年4月10日
黒糖焼酎のレーズンはおいしくなかったので、捨てました…ラムレーズンだけあって、ラム酒でやるべきだとわかってよかったw
感想
ラムレーズンを作るなら、ダークラム一択です。ラムレーズン特有の芳香な香りは、ダークラムでないと出すのが難しいからです。
また、スパイスを入れても素人にはおいしくできないので、ラム酒、砂糖、レーズンの素材を活かすように作るのが、おすすめだと思いました。
今回あれこれ試してわかったのは、ラムレーズンはたまに食べるからおいしいということ、ラムレーズンは味のアクセントとして利用するから、おいしいということです。
ラムレーズンをそのまま食べても、最初はうまいがすぐに飽きます。これがわかっただけでも、学びがあったかなと思います。
ラムレーズンの理想的な味を追求しようと意気込んでいましたが、ラムレーズンに飽きてしまったので、しばらく作ることはやめます(1年過ぎた今も冷蔵庫に眠っていますw)。今のラムレーズンがなくなりそうになって、気が向いたら試してみます。
ただ、ちょっとラムレーズンに飽きてしまったので、しばらく作れません。このまま食べ続けると嫌いになりそうなので、ごめんなさいw