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日本の物価上昇率(消費者物価指数)の推移は?海外より物価が安い?

2023年10月20日 更新2023年10月20日 公開

日本の物価上昇率(消費者物価指数を利用)の推移をご紹介します。また、日本の物価は海外より安いのでしょうか?

物価上昇率の推移

*単位は%、2020年が基準で総合の数値を利用

年度 指数 前年度比
1970年 31.4 *
1971年 33.3 5.9
1972年 35.2 5.7
1973年 40.7 15.6
1974年 49.1 20.9
1975年 54.2 10.4
1976年 59.4 9.5
1977年 63.5 6.9
1978年 65.9 3.8
1979年 69.1 4.8
1980年 74.4 7.6
1981年 77.3 4
1982年 79.3 2.6
1983年 80.8 1.9
1984年 82.6 2.2
1985年 84.2 1.9
1986年 84.2 0
1987年 84.6 0.5
1988年 85.3 0.8
1989年 87.7 2.9
1990年 90.4 3.3
1991年 92.9 2.8
1992年 94.5 1.6
1993年 95.6 1.2
1994年 96 0.4
1995年 95.8 -0.1
1996年 96.2 0.4
1997年 98.1 2
1998年 98.3 0.2
1999年 97.8 -0.5
2000年 97.2 -0.5
2001年 96.3 -1
2002年 95.7 -0.6
2003年 95.5 -0.2
2004年 95.4 -0.1
2005年 95.2 -0.1
2006年 95.4 0.2
2007年 95.8 0.4
2008年 96.8 1.1
2009年 95.2 -1.7
2010年 94.7 -0.4
2011年 94.6 -0.1
2012年 94.4 -0.3
2013年 95.2 0.9
2014年 98 2.9
2015年 98.2 0.2
2016年 98.2 -0.1
2017年 98.9 0.7
2018年 99.6 0.7
2019年 100.1 0.5
2020年 99.9 -0.2
2021年 100 0.1
2022年 103.2 3.2

消費者物価指数 2020年基準消費者物価指数の中分類指数(全国)、年度平均を参照

消費者物価指数とは

消費者物価指数とは、消費者が最終的に支払う物価の動きを測定した数字のことです。総務省統計局では以下のように定義しています。難しすぎる…

「消費者物価指数とは、全国の世帯が購入する家計に係る財及びサービスの価格等を総合した物価の変動を時系列的に測定するものです。

すなわち家計の消費構造を一定のものに固定し、これに要する費用が物価の変動によって、どう変化するかを指数値で示したもので、毎月作成しています。

指数計算に採用している各品目のウエイトは総務省統計局実施の家計調査の結果等に基づいています。品目の価格は総務省統計局実施の小売物価統計調査によって調査された小売価格を用いています。

物価は何倍になった?

物価が何倍になったかは、比較したい年代の消費者物価指数を割り算すると計算できます。

1970年の消費者物価指数「31.4%」
2022年の消費者物価指数「103.2%」

「103.2%÷31.4%=329%」

と計算できるので、1970年からは「3.3倍」の物価上昇だとわかります。

1970年:3.3倍
1980年:1.4倍
1990年:1.14倍
2000年:1.06倍
2010年:1.09倍

となっており、ここ30年程度の物価上昇はゆるやかであることがわかります。物価が上がらないことはいいように思いますが、必ずしもいいわけではありません。

海外比較すると?

物価の上昇率

消費者物価指数の国際比較

消費者物価指数の国際比較(厚生労働省)の図(p2)を参照

海外と比較すると、日本の物価上昇率だけ伸びていないことがわかります。物価が低いことはいいことのように思いますが、実は給料が上がらない原因でもあります。

給料の上昇率

実質賃金(マンアワーベース)の国際比較

実質賃金(マンアワーベース)の国際比較(厚生労働省)の図(p3)を参照

海外と比較すると、日本だけ給料が高くなっていません。そして、2つのグラフを比較してみると、物価の上昇率と給料の上昇率は連動していることがわかります。

日本は物価も高くならず、給料も高くなっていません。しかし、海外では物価が伸びて、給料もある程度伸びています。つまり、物価と給料が同時に伸びていくことが重要なわけです。

感想

日本の物価も確実に上昇しています。諸外国に比べると、物価上昇率は緩やかでした。しかし、日本だけ物価が上がらないというのも、かなり難しい状況になっています。

ただし、日本は平均年収が上がっていない問題があるので、物価上昇すると生活ができなくなるというのも事実です。正しい経済政策ができる政治家が必要です。

現状維持は死ぬのと同じだなと思います。政治が変わらないと、経済は変わらず日本は沈没していくと思います。

参考ページ

ショート動画

TikTokもあります。

著者

とばひさし とば ひさし
武豊町議会議員
詳細プロフィール

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