いじめ不登校対策費に関する議案質疑(議案25号)
「いじめ不登校対策費」に関する議案質疑を行いました。
武豊町議会令和5年第2回定例会、議案第25号「令和5年度武豊町一般会計補正予算(第3号)」の歳出に関する議案質疑となります。
補正予算の詳細
10款「教育費」、1項「教育総務費」、3目「義務教育振興費」として、「いじめ不登校対策費」が計上されています。財源は一般財源となります。
項目 | 費用(千円) |
---|---|
いじめ不登校対策費 | 878 |
会計年度任用職員報酬 | 723 |
会計年度任用職員期末手当 | 113 |
会計年度任用職員費用弁償 | 42 |
この内容がどうなっているのか、議案質疑を行いました。
報酬体系について
いじめ不登校対策費の会計年度任用職員報酬1名は、どのような報酬体系でしょうか?時給なのでしょうか?月給なのでしょうか?
回答
いじめ不登校対策費の会計年度任用職員報酬は、学級の教室に入れない不登校児童を、学校内の別教室(教育支援センターといいます)で対応するための指導員として、会計年度任用職員を1名増員する費用となります。
報酬体系としましては、時給となっております。大卒1年目で1,005円となっています。
月の労働時間について
月の労働時間はどれくらいなのでしょうか?
回答
月の労働時間としては、基本的に月20日間で1日4時間の週5日であります。時間数に換算いたしますと、80時間/月であります。
支援内容について
どの場所で、どのような支援を行っており、どのようにいじめ不登校の改善ができているのでしょうか?
回答
学校内の別室の教室において、児童に対し、個別に支援を行っております。
主な支援としまして、登校時に保護者からの引き渡しの際に声かけなどの援助を行ったり、学習支援として、計算ドリルや課題、本読みを行ったりなど、子どもに寄り添った対応を行ってまいります。
不登校傾向の児童の改善したケースとしましては、学級に入れなくなった児童が、校内の教育支援センターへこられるようになり、そこで安心した学校生活を送れた結果、学級へ戻ったケースもあります。
教師の不登校対応の労力削減について
支援員を増員するコストで、教師の不登校対応の労力は削減できているのでしょうか(放課時間に不登校対策をするのが大変という声あり)?
回答
これまで1名の指導員で、小学校の該当校を巡回し対応しておりましたが、1名増員して2名とすることによって、巡回し訪問の日数が増加するため、教師の負担は軽減されたこととなります。
また、授業の合間の放課時間の対応も、会計年度任用職員が担任に変わり、対応は可能であります。
感想
不登校の生徒数が増えており、担任の先生がすべて対応を行うことが負担になっていると、先生から聞いたことがあります。
令和元年のデータ(p11)となりますが、武豊町の小学校で22人、中学校で78人の不登校児童生徒数がいます。
私の学生時代は不登校ができない風潮だったので数人でしたが、今後も不登校の生徒数は増加していく可能性のほうが高いでしょう。
そのため、今の段階から不登校対策に予算をかけることが大切です。児童が学校に通いやすくなり、かつ、教師が働きやすい環境を作ることが、今の教育問題を解決するために大切だと私は思います。