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武豊町生活応援券事業費に関する議案質疑(議案25号)

2023年06月27日 更新2023年06月21日 公開

「武豊町生活応援券事業費」に関する議案質疑を行いました。電子化対応による費用削減が、今後重要だと思います。

武豊町議会令和5年第2回定例会、議案第25号「令和5年度武豊町一般会計補正予算(第3号)」の歳出に関する議案質疑となります。

武豊町生活応援券の内容

5,000円分の武豊町生活応援券が配布される予定です。43,700冊の配布想定となっています。武豊町ホームページに正式情報がアップされました。

交付時期は令和5年8月中旬から、9月下旬とのことです。楽しみですね!

補正予算の詳細

7款「商工費」、1項「商工費」、1目「商工振興費」として、「武豊町生活応援券事業費」が計上されています。財源の内訳は、国庫支出金が85,389千円、一般財源が153,165千円となっています。

項目 費用(千円)
武豊町生活応援券事業費 238,554
 時間外勤務手当 480
 消耗品費 257
 通信運搬費 10,097
 口座振込手数料 4
 換金手数料 4,370
 取扱店舗振込手数料 132
 生活応援券等一式作成業務委託料 3,731
 郵便局宛名ラベル印刷貼付業務委託料 983
 生活応援券交付事業費補助金 218,500

この内容がどうなっているのか、議案質疑を行いました。

通信運搬費の内訳について

通信運搬費の内訳は?1配布先あたりの通信運搬費はいくらなのでしょうか?また、通信運搬方法は何でしょうか?

回答

まず、予算計上した通信運搬費はすべて、郵送料になります。内訳として、

生活応援券を各世帯へ届けるための、費用として9,937,000円
取扱店舗の募集案内を発送する、費用が18,800円
取扱店舗へのぼり、チラシなどの資材の発送費が78,000円

応援券を配達したものの、不在等で届いていない世帯へ、「お知らせ」はがきを送付することにしており、その費用が63,000円となります。

次に、1配布先あたりの郵送料ですが、生活応援券は、郵便局の「ゆうパック」を使用することとしており、1配布先(世帯)あたり523円となります。

*金券なのでゆうパック利用

換金手数料について

換金手数料とは、どこが換金対応を行い、どういう計算で算出される手数料なのでしょうか?

回答

生活応援券の換金につきましては、町内の金融機関で行うことにしております。換金手数料は、換金した生活応援券の額面に対して2.0%を乗じた金額を手数料として、積算しております。

*換金手数料は金融機関の換金の手間もあるので、2%であれば現状は妥当かと感じます

生活応援券等一式作成業務委託料の内訳について

生活応援券等一式作成業務委託料のデザイン費用、印刷製本費用はいくらでしょうか?

回答

応援券のデザイン、印刷製本等の作業を一括して、同じ事業者に委託業務として発注することにしております。

委託内容については、生活応援券の作成が43,700冊分、応援券を送付する際に同封する、送付文書、説明文書、店舗一覧表、送付用封筒の作成が19,000枚分。

その他、換金の際に使用する、換金振替依頼書の作成が250冊分、取扱店舗の目印となる、のぼり旗の作成が250枚分となります。

これらのデザイン、印刷製本等の作業を含めた一括の費用を合計して、3,731,000円を計上しております。

応援券の電子化でコスト削減できそう

武豊町生活応援券の郵送費用は、金券という特性上でゆうパックを利用しており、1配布先で523円かかっており、全体で1,000万円近くとなっています。

武豊町で生活応援券を配信できる、武豊町アプリを開発できれば、この郵送費用は削減できると考えています。もちろん、全世帯がアプリを利用できるわけではないので、一部郵送費用は発生する見込みです。

また、デザイン費用と製本費用の比率詳細はわかりませんでしたが、こちらもアプリで生活応援券を配信できるようになれば、印刷費用はかなり削減できるので、主にデザイン費用だけかかることになります。

さらに、クーポンの換金もアプリ内でやり取りできるため、換金手数料はかなり削減できます。主に金融機関での振込手数料となりそうだからです。

生活応援事業のようなクーポン系の事業は、今後も行われると想定されます。そのため、武豊町配信アプリの開発が、今後の経費削減に重要だと思いました。

一度開発すれば同じ仕組みを使い回せるので、いろんな支援事業に電子クーポンを利用できます。事業者側もスマホがあれば、電子クーポンを読み取れるようにすれば、専用リーダーなどは不要です。

武豊町でアプリ開発できるエンジニア採用が、本当に重要だと思いました。あとは優秀なエンジニアが、今の武豊町の給与体系では来ないので、会社で言うCTO枠での採用枠が必要かなと考えています。

感想

生活応援券事業自体は素晴らしいものです。しかし、紙ベースで対応することで、無駄な経費がかかっているのも現状です。

武豊町でアプリを内製で開発できる人材を採用し、武豊町のDX化を行うことが急務だと私は感じました。電子化することで、削減できる経費は多いからです。デジタル社会に向けて、武豊町がどこまで本気になれるかがポイントです。

著者

とばひさし とば ひさし
武豊町議会議員
IT・Web会社の社長
詳細プロフィール

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