MENU

書き方は?片頭痛持ちが頭痛日記をつけるメリット、デメリット

2023年02月01日 更新2023年02月01日 公開

私は片頭痛持ちです。片頭痛に悩むお医者さんの頭痛外来に通うようになってから、頭痛日記(頭痛ダイアリー)をつけるようになりました。

頭痛日記をつけることで、自分の頭痛の原因や傾向がわかるようになりました。頭痛日記の書き方、片頭痛持ちが頭痛日記をつけるメリット、デメリットをお伝えします。

頭痛日記の書き方

頭痛日記の書き方は、頭痛外来の先生によって変わります。日本頭痛学会の頭痛ダイアリーを利用している人も多いです。

私も日本頭痛学会の頭痛ダイアリーを参考にしながら、グーグルのスプレッドシートを利用して、頭痛日記を書いていました。以下のようにまとめていました。

私の頭痛日記の例

まず、午前、午後、夜の時間帯に分けます。時間帯別に、頭痛の程度、飲んだ薬を書いていました。私は以下のように、頭痛の程度を記録していました。

重症 →仕事が手ににつかない
中程度→仕事の生産性が半分程度
軽度 →頭痛はあるが、日常生活に大きな支障はない
鈍痛 →頭が重い
前兆 →偏頭痛がくる1~3時間前
予兆 →片頭痛がきそうなかんじ

また、症状にはそのとき何をしていたから片頭痛になったのか、具体的な症状、そのとき思ったことをメモするようにしていました。

エクセルやグーグルのスプレッドシートを利用すると、毎月の片頭痛の合計回数、何曜日に片頭痛が起きやすいかといったことも、数式を利用して集計しやすくなるので、非常に便利です。

頭痛日記のメリット

片頭痛の原因や傾向がわかる

頭痛日記をつけるようになると、片頭痛の原因がわかるようになります。例えば、

「カップラーメンを食べた」
「カラムーチョを食べた」
「睡眠不足のとき」
「ストレスが強いとき」
「リラックスしたとき」
「休日のとき」
「お酒を飲んだとき」

といったように、片頭痛を誘発しやすい原因がわかるようになります。片頭痛の原因は、決まっていることが多いのです。

また、頭痛日記をつけるようになってから、私の片頭痛は3日程度続くことが多いとわかりました。1日で片頭痛が収まることは少なかったのです。

片頭痛の傾向は人によって違うので、自分の片頭痛の実態を知ることができます。実際に記録をしてみると、自分の片頭痛は結構ひどいんだなとわかりました。

トリプタンを飲むタイミングがわかる

片頭痛になったら、トリプタンという薬を飲むことが多いです。そして、トリプタンは片頭痛の予兆がしたときに飲んだほうが、片頭痛を抑えるのに効果的な薬となっています。予防薬のように使うわけです。

そのため、トリプタンを飲むタイミングを間違えると、トリプタンを飲んでも片頭痛が治らないこともあります。早すぎても、遅すぎてもダメなのです。

しかし、頭痛日記をつけることで、トリプタンを飲む適切なタイミングがわかるようになりました。

月の何日片頭痛なのかわかる

頭痛日記をつけるようになると、月に何日くらい片頭痛に悩まされているかわかるようになります。また、曜日でも片頭痛の回数をカウントすると、何曜日に片頭痛になることが多いかもわかります。

私は月の半分くらいは、片頭痛になっていました。また、平日よりも金土日といった、休日のほうが片頭痛になることが多かったです。今思えば、地獄の日々でした…

頭痛日記のデメリット

頭痛日記をつけるメリットは多いです。しかし、頭痛日記を長く続けることで、唯一にして最大のデメリットが発生してしまいます。

それは、本当の片頭痛の原因じゃないことでも、思い込みの力で片頭痛になることがあるということです。「片頭痛の原因かな?」と思うことを、頭痛日記につけていると、

「○○は片頭痛の原因→○○をしたら片頭痛になる」

と思うようになります。プラシーボ効果と同じです。思い込みの力で、片頭痛を引き起こしてしまうことがあるわけです。

実際に、私も思い込みで片頭痛になったことがあります。たまたま、片頭痛治療の本を読んでいたときのことです。

「柑橘類は片頭痛を誘発することがある」

と本に書いてありました。そして、本を読んだあとにみかんを食べたら、たまたま片頭痛になったことがあります。すると、私は

「柑橘類を食べると片頭痛になる」

と思うようになり、柑橘類を食べると片頭痛になることがありました。それから、あまり柑橘類を食べないようになりました。

しかし、今では柑橘類を食べても、片頭痛になることはありません。今思えば、あれは柑橘類の好転反応だったと思っています。

それだけ、身体に毒がたまっていたんだなと思います。ちなみに、今では柑橘類を栽培しているくらい、柑橘類が好きですw

なので、頭痛日記をつけていても、10回以上同じ理由で片頭痛が起きない限りは、「○○は片頭痛の原因」と思い込まないようにしましょう。

数回程度の片頭痛なら、別の原因で片頭痛になっているケースもあります。すぐに「○○が片頭痛の原因だ!」と決めつけないようにしましょう。

頭痛日記をやめるタイミング

私は5年ほど頭痛日記をつけていました。しかし、何年も頭痛日記をつけていると、自分の片頭痛の特徴や原因は、大体わかるようになります。

自分の片頭痛の原因と傾向がわかったら、頭痛日記はやめたほうがいいと思っています。また、頭痛日記をつけ続けるのは大変ですし、自分が重度の片頭痛患者だと思えてしまいます。

「大体片頭痛のことわかったから、もうつけなくてもいいや!」

と思ったら、頭痛日記はやめてしまいましょう。思い込みによる片頭痛を防ぐためにも、頭痛日記はほどほどにつけましょう。

感想

片頭痛持ちだとわかったら、最初は頭痛日記をつけるようにしましょう。頭痛日記をつけていれば、自分の片頭痛の原因や傾向がわかるようになります。

しかし、長く頭痛日記をつけることの弊害もあります。なので、自分の片頭痛のことを把握すれば、頭痛日記はやめてもいいと思います。

思い込みによる片頭痛は怖いので、頭痛日記はほどほどにしておきましょう。何事も見極めが肝心です。

薬に頼らないで片頭痛を減らすコツ」も参考にしてください。

著者

とばひさし とば ひさし
武豊町議会議員
IT・Web会社の社長
詳細プロフィール

メインカテゴリ