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売上0でも3年は倒産しない内部留保が大切【大不況には備えが大事】

2023年01月23日 更新2020年03月09日 公開

コロナウイルスもだいぶ収束してきましたが、大不況はなかなか終わりません。こんな大不況だからこそ、売上0でも3年は倒産しない内部留保が大切です。コロナウイルスのような大不況には、常日頃から備えることが大事なのです。

大不況は周期的にくる

コロナウイルスの大不況は、みんなが予想していなかったものでした。少なくともオリンピックが終わるまでは、大不況は来ないと考えていました。

でも、日本には40年周期というものがあります。「1945年(終戦で底)→1985年(バブルで天井)→2025年(底)」という流れです。

私が敬愛する稲盛和夫氏も40年周期について触れており、2025年までには大不況が来ると予想していました。というより何度も不況に遭遇しているので、不況の備えは必須であると常日頃説いております。

このように、大不況というものは歴史的に考えても、必ず周期的に来るものなのです。大不況は必ず来るようにできているのに、大不況対策をしないのは経営者が悪いのです。

みんな好況のことしか考えずに、大不況に備えないで内部留保をしないからいけないのです。バブル崩壊、リーマンショック、コロナウイルスとかいろんな不況は来るのです。

内部留保があれば、大不況で、従業員の生活を守れる

内部留保があれば、大不況でも従業員の生活を守ることができます。大不況で売上が0になったとしても、内部留保があれば、会社が倒産するまでの時間を伸ばすことができます。

そのためには、きちんと税金を納めなければいけません。税金を払いたくないばかりに、利益を0に近づけるような経営では、会社に内部留保は溜まらないのです。

内部留保がないということは、貯金がない状態で生活をしているようなものです。毎月200万円収入があっても、毎月200万円使っていたらやばい人だと思いますよね?会社だとそう思わないのは不思議です。

大不況になっても、毎月安定して収入が入ってくるのならいいでしょう。でも、ビジネスの世界はそんなに甘くありません。大不況になれば、これまであった売上が急に0になるビジネスだってあります。

そんな大不況のときに、貯金の役割を果たしてくれる内部留保がなければ、会社はすぐに潰れてしまいます。内部留保がないからコロナウイルスによる大不況で、倒産した会社も多いのです。

自分1人の会社であれば、自分が生活できなくなるだけで済みます。でも、従業員がいるのであれば、従業員とその家族も路頭に迷わすことになります。これでは、経営者失格であると言わざるを得ません。

売上0でも3年倒産しない内部留保が必要

理想論ではありますが、売上0でも3年は倒産しない内部留保が必要です。不況はすぐに終わることはありません。コロナウイルスだって、なんだかんだ3年以上が経過しています。3年程度では足りないのかもしれません。

そのため、いきなり売上が0になったとしても、従業員に3年は給料を支払えるだけの内部留保を確保しておくことが大切なのです。内部留保は経営者としての務めではないでしょうか?

私も会社と個人の貯金を入れると1年は闘うことができます。3年分は間に合いませんでしたwでも、内部留保があったおかげで、今でもなんとか会社は継続できています。

ただし、内部留保を溜めることはなかなか簡単なことではありません。営業利益率は最低でも10%以上の高収益を心がけ、しっかりと納税しながらも内部留保を溜めていくことを続けるしかないのです。経営に近道なんてないんです。

内部留保は正しいことである

内部留保は正しいことなのです。なので、法人税を支払うことをためらってはいけないのです。税金は必要経費だと割り切って支払うのです。

そうやって、内部留保を溜めていくのです。内部留保を溜めることは、会社にとって正義なんです。正しいことだと考えを切り替える必要があります。

また、利益が出たときにも、株主に配当金で利益をすべて吐き出す必要もないのです。株主に配当金を安定して支払うためにも、利益を出してくれる従業員の生活を最優先することです。それが株主のためにもなります。

だからこそ、内部留保を溜めることは、もっと推奨されなければならないのです。内部留保が多い会社を悪のように考える経済家やメディアは、企業の本質をわかっていないと思います。

内部留保を溜めることは、経営者の私利私欲ではないのです。もしものときのために備えているからです。そういう意味でも、京セラの内部留保はすごいと言わざるを得ませんよね。

なので、ハゲタカ系のなんとかファンドは、毎度正しくないなと思います。金儲けだけでは、正しさは追求できないんだなと思います。世のため人のためがないんだろうなと思います。そういうのは、お金儲けとしてはすごくても、人間としてすごいとは思えないのです。

感想

コロナウイルスによる大不況は世界を襲いました。コロナウイルスが収束しても、すぐに好況になるほど甘い世界ではありません。

それに、今の世界には好転するような経済的材料がありません。大不況になってしまった今に言うことではなかったと思いますが、大不況に備えて売上0でも3年は倒産しない内部留保が大事です。

なんとかこの大不況を乗り切って、次に大不況が来たときは「内部留保があるから、3年は倒産しないから大丈夫!」と全従業員に自信を持って言えるような素晴らしい会社を作りましょう。

私もがんばります。みなさんもがんばりましょう。最後にゃ人生なんとかなる!

著者

とばひさし とば ひさし
武豊町議会議員
IT・Web会社の社長
詳細プロフィール

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