MENU

多数派の一般人と少数派の特殊な人がいることを理解しないと、発達障害は受け入れられない

2023年05月06日 更新2020年04月08日 公開

多数派の一般人と少数派の特殊な人がいることを理解しないと、発達障害は受け入れられないことをお伝えします。パッとわかりにくい発達障害の人を理解するために、重要な考え方だと思います。

一般人と特殊な人

世間には多数派である一般人(母数が多いので普通となる)と、少数派である特殊な人(母数が少ないので特殊となる)がいます。発達障害、LGBTなどがわかりやすいかと思います。

特殊な人というのは差別的な考え方ではなく、世間一般で少数派(マイノリティ)だという意味です。私も少数派の人間です。

世の中というものは、多数派の雰囲気というもので決まってくることが多いので、どうしても少数派の雰囲気はおかしいと思われやすいのです。私も普通に合わせるために、かなり苦労してきています。

特殊な人は普通の人と考え方が違う

このように、世間には多数派の一般人と、マイノリティの特殊な人が存在しています。しかし、一般人がやりがちなのが、自分の感覚だけが正しいと決めつけ、特殊な人の考え方を非難・否定してしまうことです。

別に多数派だから、その考えや感覚が正しいわけではないのです。マイノリティの考え方だって正しいわけです。それなのに、画一的に

「こうでなければならない」

と決めつけてしまうから、多様性を受け入れることが難しい社会なんだよなと感じます。このことに私が気づいたのは最近のことです。

ずっとある人と確執があったのですが、最近その人がアスペルガー症候群ではないかと思うようになりました。

その人がアスペルガー症候群であるとすれば、今までの行動の違和感にも全て納得がいくからです。考え方や感覚が自分とは違うのだなと思えば、意外と許せるものなのです。

特殊な人だとわかりにくい人が多い

気分を害されたら申し訳ないのですが、身体障害者の人は一目見れば特殊な人だとわかります。LGBTでも見た目がそうであればすぐにわかります。

でも、発達障害の人であれば、見た目や言動からはその人が特殊な人だとわかりにくいことが多いです。

この場合に、特殊な人であるのに普通の人だと思って接すると、トラブルが起きやすい気がします。普通の人からすると

「なんで、この人、こんなことするの?」

と思ってしまうのですが、特殊な人からすると

「なんで、これで、怒るの?」

と思っています。そもそも、考え方や感覚が生まれつき脳の構造によって違うのですが、考え方や感覚が相容れないのは、当たり前のことなのです。

それなのに、特殊な人の人間性や性格が悪いと思ってしまうので、お互いが不幸なことになってしまうのです。

アスペルガー症候群、ADHDの発達障害に気づくコツは違和感だと思う件」も参考にしてください。

発達障害を受け入れるコツ

発達障害を受け入れる世界を作るコツがあると思います。

普通の人か特殊な人かを見分ける

発達障害を受け入れるコツは、その人が普通の人か、特殊な人かどうかを見分けることが重要なのではと思います。誰もが普通の人だと思って接するからいけないのです。

世の中にはいろんな人がいるので、その人が特殊な人だと思えば、特殊な人に合わせた対応ができるはずです。なんでも同じように対応をする、画一的な社会に問題があるように思います。

特殊な人に合った対応をする

少数派である特殊な人だと見分けることができたら、それまでの自分のちっぽけな行動は悔い改めることが必要です。

特殊な人にはその人の特性(考え方や感覚)に合った対応をすることが重要です。自分とは違うことを理解できれば、特殊な人と上手に付き合える方法も見つかるはずです。

本当の多様性を受け入れるというのは、自分との違いを理解し、自分とは違う人に対してもその人に合わせた対応をすることだと思います。

また、自分だけが良ければいいという考えだけでは、多様性を受け入れることなんてできません。お互いが手を取り合い共生できる社会が大切だと思います。

特殊な人だと分類することは差別ではない

最後に、個人的にも特殊な人を細かく分類するのは、差別につながりそうなのでやめたほうがいいと思っていました。

しかし、発達障害、アスペルガー症候群、LGBTなど特殊な人だと分類しているから、その人が特殊な人かどうか気づきやすくなることにも気づけました。

普通の人と特殊な人を分類せずに同じ分類だと考えてしまうと、なかなか特殊な人だと気づくことができません。

これでは、特殊な人がただただおかしな人だと思ってしまい、いじめや差別につながってしまいます。

だからこそ、普通の人と特殊な人と分類することで、特殊な人だと気づきやすくなり、特殊な人に合った対応ができるのであれば、これは差別ではなくむしろ歓迎するべき定義だと思うようになりました。

感想

人と接するときにいろんな見分け方があるとは思いますが、最初からその人が普通か特殊かと考える人は少ないと思います。

発達障害を受け入れるためにも多数派である普通の人と、少数派である特殊な人がいることを見分けると、もっと幸せな社会が生まれると思います。

私は特殊なタイプにラベリングされるため、学生時代は本当に苦労しました。今はいろんな理解があるので、いい時代だと思います。

これからも、いい意味で空気を読まずに生きていこうと思います。そうでなければ、起業したり、政治家になろうだなんてしないと思うんですよね。

気づきを頂いた参考サイト

アスペルガーが嫌がられる本当の理由」の結論の一つでもある「価値観が根本的に違う」というのは的を得ているなと気付かされました。

(大人の) アスペルガー症候群の特徴と簡単な見分け方 」も面白かった。

著者

とばひさし とば ひさし
武豊町議会議員
IT・Web会社の社長
詳細プロフィール

メインカテゴリ