もっともらしいことを言うけれど、高学歴でプライドが高くて仕事ができない人が厄介な理由
私はWebコンサルティングの仕事をしているので、いろんな企業の人とお仕事をしています。ある企業の仕事をしていたときに、もっともらしいことを言うけれど、高学歴(○橋大学)でプライドが高くて仕事ができない人が、厄介な理由をお伝えします。
自分の意見を押し通す
この人は、自分の意見をとにかく押し通す人でした。明らかにおかしいなと思う意見でも、もっともらしいような言い方で、とにかく押し通すのです。
「のれんに腕押し」
ってこのことかと、初めて思いました。間違った意見でも、自分の意見を押し通す人は本当に厄介だと感じました。
例えば、ベテランパートさんならすぐ解決するレジミスも、プライドが高い新人パートさんだと、解決まで時間がかかるのと同じ理屈です。
それが正しい提案ならいいのですが、正しい提案がないのも特徴です。私はその人の好き嫌いで、提案を判断しないようにしています。なるべく、その提案が正しいか、正しくないかで判断するようにしています。
しかし、その人からは正しいと思える提案がありませんでした。間違った提案でも、ゴリ押しで提案を通されるのはしんどかったです。
「自分の意見が正しいのではなく、正しい意見が正しい」も参考にしてください。
もっともらしく、強引に説得できてしまう
自分の意見を押し通す人って、口がうまかったりします。一流大学を出ているだけあって、もっともらしいことだけは言えてしまいます。
最初のうちはその人のことをよく知らなかったし、あれこれ指摘するわけにはいかないから
「なんか違うかも」
と思いながらも、それだけ強引に言ってくるなら仕方ないかと、こちらが引くようにしていました。しかし、何度も強引に説得することが続き、仕事にもマイナスの影響が出てくると、
「もっともらしいことを言って、強引に説得しているだけだな」
「この人の言うことを聞いても、会社のためにはならないな」
と思うようになったのです。こういう強引な説得が連続してくると、人の評価は下がってしまうんだなと思いました。
「口が強い」って才能のように思えますが、その場で勝っても長期的には負けてしまうこともあります。口の強さは才能ではないとわかりました。負けて勝つこともあるのです。
人のアドバイスを聞けない
自分の意見を押し通す人は、人のアドバイスを聞くことができないことが多いです。例えば、他の人と連携が必要なやり取りでも
「こうしたらいいよ」
「こういう資料が欲しい」
と伝えても一向に改善しません。途中から言っているこっちが、アホらしくなってくるレベルでした。
プライドが高すぎる
この人は、異常にプライドが高かったです。プライドが高すぎるから、人の意見をなかなか聞くことができません。
「私の意見は○○です(ドヤッ)」
「○○の考えで行くべきだと思うんですよ(ドヤッ)」
って感じなんですよね。これまで評価されたことが少ないから、自分の意見を押し通すことが、評価につながると考えているように思います。
自分が間違っていると認められないのは、高いプライドを折れないように生きてきた証拠だと思っています。プライドが折れないように相手を言いくるめ、できなくなったら逃げるように転職をしてきたんだと思います。
自分は仕事ができると勘違いしている
厄介なのは、自分は仕事ができると勘違いしていることです。仕事ができると思っているから、人の話を聞かないんですよね。学歴が良いからって、仕事ができるわけではないんですね。
指摘がふわっとしている
もっともらしいことは言えるんだけど、指摘はふわっとしていたりします。具体的な指摘ができません。
指摘してくれるのはいいのですが、どう修正すれば正解なのかが、わかりません。指摘が何通りも解釈できてしまうので、正解がAなのか、Bなのか、Cなのかわかりません。正解が見えない指摘ほど、厄介なものはありませんでした。
また、修正したらすぐに別の修正を指摘されることも多いので、やる気もどんどんなくなっていきます。だったら、最初からまとめて指摘してくれよと思います。そして、
「具体的に修正内容を指摘してほしい」
と何度か伝えましたが、変わることはありませんでした。無駄な仕事だけがどんどん増え、無限の修正ループに陥って、周囲の協力会社が離れていきました。
人のやる気をなくしてしまう
この人と仕事をしていると、やる気がどんどんなくなってしまいます。他人の影響でやる気がなくなるなんて、消極的でよろしくないことです。しかし、もうこの人と仕事をしたくないなと思ってしまいます。
「私だけが相性悪いのかな?」
と最初のころは思っていたのですが、周囲の協力会社の人もやる気がなくなっていき
「もうこの人と仕事したくない」
と愚痴をこぼされるようになりました。人のやる気をなくすことに再現性があったので、人のやる気をなくす天才だと思いました。
社外の人でもこれだけやる気をなくすことができるならば、社内の人はもっとやる気がなくなるだろうなと思いました。
1人の人間が企業をダメにしてしまう
この人が転職してくるまでは、マーケティングの本質を追求しながら、楽しく正しいSEOコンサルティングをしていました。
しかし、この人が来てから、マーケティング方針も180度転換されました。そして、無駄な仕事だけが増えました。あのまま行っていたら、すごい面白い会社になっていたと思います。
しかし、たった1人の人間が、企業を本当にダメにするんだなと実感しました。だからこそ、会社にはフィロソフィーや企業文化というのが、大事なんだとわかってよかったです。1人の人間で企業文化が崩れていくんだな。採用って大事です。
もっともらしいことを言う厄介な人への対処法
関わらない
その人とは関わらないことが一番です。距離を置いて、なるべく関わらないようにしましょう。
また、この人を正論で諭してみた実体験から、正論を伝えることもやめたほうがいいです。当時、私は協力会社の人から、
「あの人、なんとかなりませんか?」
と相談を受けていました。私も、いつまでも変わらないその人の対応に、イライラしていました。
また、仕事もらっている会社のためにも、そのまま放置するのは良くないと思うようになりました。それに、その人のキャリアのためにも良くないと思い、正論を伝えてみました。
もちろん、正論を伝えることで、仕事が切られる可能性があることも覚悟していました。一方、その人が改心したら、もっと仕事がうまくいくかもという期待も半分ありました。
しかし、この指摘をきっかけに、私が仕事を切られることになりました。この人からしたら、
「千載一遇の好機!これで自分の思うようにできる!」
と思ったのでしょう。そりゃ切りますよね。
「大善は大悪に似たり、大悪は小善に似たり」
という言葉に従って正論を伝えてみました。でも、自分が助けるべき役目がない相手に対して、大善は大悪に似た対応をする必要はないと思いました。
もっともらしいことを言う厄介な人は、正論を伝えるよりも距離を置くことが大事とわかりました。やばい人って本当にやばいので、身内でもない限り関わらないのが一番です。
そのうち自滅していきます。助けられる人だけ助ければいいのです。全員助けるのは、今の私には無理でした。
採用しない
採用前であれば、こういう人を採用しないことです。会社が腐ったみかんになってしまいます。
フィロソフィーで考え方を変える
とはいえ、採用が失敗するのはよくある話です。採用してこいつやばいなと思ったら、会社のフィロソフィーでその人の考え方を変えてあげましょう。
会社全体で解決してあげるしかありません。それでも、考え方が変わらなければ、いずれ会社を去ってもらうしかないと思います。
前職でも評価されていなかった前科あり
たまたま、この人が新卒時代に働いていた会社の人から、その会社でどんな人だったか聞いたことがあります。しかし、めちゃくちゃ評判が悪かったです。
入社当初からあれこれもっともらしいことを言っていたそうですが、最終的に心が病んでやめてしまったそうです。今回と同じような理由で
「こいつ使えないな」
「こいつはやばいやつ」
って判断されたそうです。前職での評判って大事なんだなとわかりました。ちなみに、この人は30代後半で、4回くらい転職しています。同じような理由で、転職を繰り返してきたんだろうなと思います。
そして、最近この人はこの会社を去ったと、協力会社の人から聞きました。最初はうまくできても、いずれ偽物はボロが出るんですね。自分が変わらない限り、今後も転職を繰り返すんだろうと思います。どこかで気づいてほしいな。
感想
もっともらしいことを言うけれど、高学歴でプライドが高くて仕事ができない人は厄介なことが多いです。
こういう人に正論を言っても、聞く耳を持たないことが多いですし、逆に攻撃されることもあります。なので、距離を置いてなるべく関わらないことが安全です。