給食の2時間ルールって何?給食センターの広域配送が難しい理由
2023年12月11日 更新2023年12月11日 公開
学校給食を調理したら、2時間以内に配送しないといけません。そのため、給食センターの広域配送が難しくなっています。
給食2時間ルールの根拠
学校給食衛生管理基準で、2時間以内に関する記載があるからです。
「共同調理場においては、調理した食品を調理後2時間以内に給食できるようにするための配送車を必要台数確保すること。」
「調理後の食品は、適切な温度管理を行い、調理後2時間以内に給食できるよう努めること。また、配食の時間を毎日記録すること。」
温かい給食は温かいままに食べ、食中毒を予防するために、このような2時間ルールが定められています。
さらに厳しい時間ルール
「検食は、学校給食調理場及び共同調理場の受配校において、あらかじめ責任者を定めて児童生徒の摂食開始時間の30分前までに行うこと。」
このルールがあるので、90分前には学校に給食を配送させなければいけません。
感想
給食の安全性を考えると、2時間ルールは素晴らしいものと思います。ただし、給食センター運営をする上で、2時間ルールを守らないといけないことで、物流制限が生まれているのも事実です。
2時間ルールがあることで、広域エリアで共同給食センターの運営をすることが、実現できないようになっているとも思います。
私は元々コンビニの物流センターで働いていたので、コンビニの広域供給力の凄さをわかっています。
都市部の給食センターはいいですが、地方部だと人口がどんどん減るので給食センターの維持も難しくなります。運営を受けてくれる民間事業者も減るリスクがあります。
給食数は減っていくしし、給食センターの運営コストも高くなっていくでしょう。ある程度の給食数を確保し、複数自治体で運営してコストを下げることは今後重要になっていくと、とばは考えます。