MENU

普通の人ができることができない?努力とは普通の人ができないと思うことをできるようにすること

2020年10月12日 更新2020年10月12日 公開

あなたは、普通の人ができることができないと思い込んでいませんか?実は、普通の人ができることが、あなたにできないわけがないのです。

だって努力とは、普通の人ができないと思うことをできるようにすることだからです。だから、あなたにだってできるから大丈夫だよ。

正しい「努力」の意味とは?

「普通の場合、普通の人のできないと思うことを、できるようにするのが努力である。(中村天風、真人生の探求p155~156)」

努力とは、普通の人ができないと思うことを、できるようにすることです。この正しい努力の定義を知っておくと、努力の本質というものがわかり、適切な努力をできるようになります。

本当はできるのに、できないと思い込んでいるだけ

人生を生きていると「努力しないといけない」と思うことは多いですが、いざ努力しようと思うと、「努力しても私にはこんなことできない」と考えてしまいがちです。でも、本当にそれは、努力をしてもできないことなのでしょうか?

「多くの人々には、少し難しいことだと、到底自分にはできないと早計に決定してしまうという笑うべき軽率さが、多分にありはしないだろうか。
古歌に「為せば成り、為さねば成らぬものなるを、成らぬは、おのが為さぬためなり」というのがあるが、実際において、自己が為さぬためにでき得ずにいることがかなり沢山あるのである。(中村天風、真人生の探求p156)」

多くの人は、自分が何かをやろうとするときに、少しでも難しいと思うと、「これは自分にはできない」とすぐに決めつけてしまうものです。

でも、努力の本質を知っている人からすると、笑ってしまうような軽率な行為です。とか言いつつ、これまでの私も少しでも難しいなと思うと、

「私にはこんなことできやしない」
「努力したって意味がない」

と決めつけていました。でも本当にそうなのでしょうか?それは努力してもできないことなのでしょうか?

本当は自分がやらないからできないだけ

「為せば成り、為さねば成らぬものなるを、成らぬは、おのが為さぬためなり」

という、上杉鷹山(江戸時代の名大名)が読んだ古語があるように「自分がやらないからできない」ということがたくさんあるのが、本当なのです。

やればできるのに、やらないからできないわけです。だからこそ、やればできることはやるべきだし、それをやることこそ本来の努力なのです。

普通の人にできないことは少ない

「本当に、為し能わぬ人なら、いくら為そうと思ってもそれはでき得ないのは当然のことだが、然しそれは、極度の不具者か低能者の場合なので、そうでない限りは為さざるためにでき得ないので、またそのために、自己を為し能わぬ人の仲間に入れている人なのである。(中村天風、真人生の探求p156)」

本当にできない人なら、どれだけ努力してもできないのは当然のことです。例えば、人間が羽を生やして飛ぼうとしても、相当の期間をかけて進化でもしない限り、飛ぶことはできません。これは努力でどうにかなるものではありません。

また、「あの人の奥さんは美人だから不倫したいな」というような、人として間違った悪い思いなので、いくら努力しても不倫できないのは当然です。仮に不倫できたとしても、お互いにろくな結果にはならないでしょう。

こういう本当にできないことは置いといて、本当はできることができないのは、生まれつき障害を持った人や、能力が低い人だけの場合です(できないことが悪いわけではなく、できないように生まれた人には、できないように生まれた役目があるのです)。

それなのに、普通の人はやらないからできないだけなんです。自分で自分をできない人と考えているだけなんです。普通の人にできないことは少ないんです。普通の人であることは、実はすごいことなんです。

自分をできない人だと決めつけるな

「かりにも、自己を現在よりも有意義な人生に活かそうと欲する人は、どんな場合にも、自己を「為し能わぬ人」とか、また「為さざる人」の組合に入れぬことである、そしてひたむきに「為す人」にならねばうそである(中村天風、真人生の探求p156)」

自分が素晴らしい人生を生きたいと思うのであれば、どんな場合であっても自分のことを「やらない人・できない人」だと思わないことです。そして、自分は「やる人・できる人」だと思い、「やる人・できる人」にならなければ、嘘になってしまいますよ。

できないと決めつけられても、自分はできると信じよう

日本社会では「できない!」と決めつける人が多いので、周囲の何気ない言葉で、本当はできるのに自分はできないと、自信を無くしてしまっている人が多いように思います。私も、学歴社会や職歴社会のいろんな軋轢に負けて

「自分はできない子」
「何をやってもダメな子」

だと思いこんでいました。それなのに、こうありたかった理想の自分と、何をやってもできない現実の自分を認められず、周囲を傷つけるような愚かな人間でした。

でも、あのときの私は、自分には何もできないと思い込んでいたから、本当はできることもできなくなっていたんだとわかります。今の私は、あのときの自分よりも自由で、よくここまでできるようになったなと思えるほどに成長しました。

だから、仮に周囲の評価が低くて「できない」と決めつけられても、自分にはできると信じましょう!周囲の人ができていることは、大抵のことであれば自分にもできるはずです。

そうやって、自分をできないと思い込む人から、できると思いこんで、自らをできる人にしていきましょう!そうすれば、幸せな人生になっていきますよ。

感想

「努力」とは、普通の人ができないと思うことをできるようにすることです。本当はできるのに、やっていないのでできないことの方が多いのです。なので、自分はやっていないだけで、やればできると思って、正しい努力を重ねていきましょう。

できないことは誰がやってもできないけど、誰がやってもできることはできるんです。そうやって、自分ができることを増やしていきましょう。

著者

とばひさし とば ひさし
武豊町議会議員
IT・Web会社の社長
詳細プロフィール

メインカテゴリ