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子育てより仕事をしているほうが楽だと思った理由

2023年02月22日 更新2020年04月08日 公開

働く男性は子育てが楽なものだと、甘く考えがちです。私も仕事より子育てのほうが楽だと思っていた大馬鹿者です。子育てより仕事をしているほうが楽だと思った理由をご紹介します。

仕事シーン

365日24時間営業

子育ては365日24時間営業です。休みなんてありません。子育てを仕事だと考えてみると、土日祝日だって働いています。

しかも、深夜でも子供が泣き出したら、飛び起きて対応しなければいけません。ホテルの日勤もしているのに、深夜フロント業務までしなければいけません。

夜も寝たいときに寝れるわけではないし、寝かしつけの時間だって毎日違います。そして、朝の準備もあるので、子供より早く起きなければいけません。

一方、仕事はどれだけ忙しくても、寝る時間くらいはあります。労働基準法だってあるので、最低限の休日も確保できます。労働時間や休日で考えると、どんなブラック企業もびっくりするような条件となっているのです。

思い通りに動かない

子供は、大人の思い通りに動いてくれません。大人だったら、出発時間に合わせて朝の準備をします。しかし、子供は朝に機嫌よく起きてくれるとは限らないし、起きたときから泣くことだってあります。

朝ごはんも時間通りに食べるとは限らないし、歯磨きや着替えが嫌で泣いてしまうこともあります。一番読めないのは、うんち君タイムです。うんち君タイムが出発前になってしまうと、遅刻してしまうことだってあります。

このように、子育ては思い通りに動くことが少ないので、時間調整が難しいのです。だから、余裕を持って準備しないといけないし、自分の時間はどんどんなくなっていくため、どんどん疲弊してしまうのです。

また、大人のルールを教えるのも大変です。大人ならそういうものだと思っているルールでも、子供から言われてみると、本当に正しいルールなのかと思うものも多いです。

社会を生きやすくするルールであることも多いので、ルールを教えることに悩んでしまったり、疲れてしまったりもします。

一方、仕事は思い通りに進められることが多いので、時間調整がしやすいです(結果は思い通りにはならないことも多いですがw)。

自分が守れるスケジュールを計算した上で仕事を進めていくので、子育てよりも思い通りに進められることが多いと思っています。

送り迎えが大変

保育園、幼稚園に通うようになると、毎日の送り迎えが思っている以上に大変でした。小さいときはあちこち歩くし、子供が2人以上いると毎日の送迎だけが本当に大変です。

車で送り迎えする場合でも、子供をチャイルドシートに乗せなければいけません。また、送り迎えの時間の間にしか、仕事をすることはできません。

一方、仕事だったら自分一人だけ移動すればいいので、楽なもんです。気分に合わせて寄り道をすることもできます。

人付き合いも大変

保育園や幼稚園の人付き合いも発生します。私は人見知りのタイプなので、自分から話しかけることがなかなかできずに苦労しました。

また、中学校までは人間関係も続きます。最初で人間関係にうまくいかないのと、後々まで引きずることになるので、そんな甘く考えちゃいけないんだなと反省しました。

一方、仕事の人間関係は、仕事だと割り切れるものです。本当に嫌になれば、会社を辞めればいいだけです。

給料はもらえないし、感謝もされない

子育てをしても、給料はもらえません。保育士やベビーシッターなら給料はもらえますが、親が24時間365日子育てをしてもタダ働きです。

一方、仕事をすれば給料をもらうことができます。給料をもらえるので、どれだけ仕事が辛くても、

「給料のために働いているんだ」
「生活のために働いているんだ」

と自分を納得させることができます。しかし、子育ては無給の仕事になってしまうので、どうしても納得できないときもあったりします。

そして、日本だと子育てをするのが、当たり前だと思われがちです。ママが子育てをしても、パパが子育てをしても子育ては当たり前のことだと思われています。そして、子育てをがんばっていても、感謝されることも少ないです。

でも、本当は子育てできることは、当たり前のことじゃないんだよ。周囲のサポートがなければ、子育てをするのは大変なことだと思います。

近くに家族がいない核家族で、子育てがしっかりできているのは、タフで本当に優秀な人だけです。だけど、日本の標準がスーパーマンになっているから、矛盾が生じて子育てできないのがダメだと決めつけられているように感じます。

一方、仕事は結果を出しさえすれば、感謝されます。感謝されるからやる気にもなります。でも、子育ての結果なんてすぐにはわからないし、そもそも結果の定義もわかりません。感謝されないから、どんどん疲れていく気がします。

子育てより仕事をするほうが偉いという風潮がある

日本は子育てをしているよりも、仕事をしているほうが偉いという風潮があるなと感じます。男性にまだまだ多い考え方かなと思います。

それに、パパが子育てをすることを、積極的に許容してくれる社会構造にはまだなっていないと感じます。子育てしたいけど、まだまだ育児休暇などは取りにくい状態です。

また、子育てをしている方が本当は大変なのに、仕事をしている方が大変だと思われがちです。専業主婦よりも共働きをしたほうが、ママの負担は減るのかなと思うこともあるほどです。

基準がないので、比較して悩んでしまう

子育てには明確な基準がないので、自分の子育てはこれでいいのだろうかと不安になりやすいです。うまくいっている人と比較すると、余計に悩んでしまいます。

子育てだけでなく、家の大きさ、服の選び方、学校内での子供の言動、親としての言動まで比較して、

「うちの子育ては大丈夫なんだろうか」

と不安になってしまうので大変です。

一方、仕事は基準があることが多いですし、数値化することもできます。また、年収というわかりやすい基準もあるので、子育てほど悩むことはないように思います。

いろんな仕事の選択肢もありますし。子育てには子育てしか選択肢がないんですよね。

子供の評価で親としての自分も評価される

子供の評価で、親としての自分も評価されてしまうのも辛いところです。子供の評価が悪いと、親としての自分の評価も悪くなっていきます。すると、

「自分の子育ては間違っていたのかな?」

と自信がなくなってしまいます。自分だけでなく子供の評価まで連動してしまうことが多いのです。

一方、仕事であれば自分の評価は、自分で作ることができます。また、評価の基準も子育てに比べると明確だし、数値化しやすいので評価しやすいです。

感想

「子育てなんて楽勝だろ」

と思っていた私でしたが、自分の甘さを思い知らされました。ワンオペ育児を押し付けてしまって、本当にダメなパパだったなと反省しています。

子供はめちゃくちゃかわいいですが、やっぱり子育てしているよりは、仕事をしているほうが楽だなと思います。

だからこそ、近くに頼れる家族がいない核家族であれば、気軽に保育園や幼稚園に預けられる環境になければ、子育てがどんどん大変になってしまいます。

夫婦だけでは解決できない問題もあります。だからこそ、行政がうまくサポートできる仕組みが必要なんだなと思いました。

著者

とばひさし とば ひさし
武豊町議会議員
IT・Web会社の社長
詳細プロフィール

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