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立憲・公明新党結成で起きる1票が2票に化ける現象とは?完全無所属の現役町長が組織票の恐怖を解説

2026年01月24日 更新2026年01月24日 公開

立憲・公明新党結成で起きる1票が2票に化ける現象とは?完全無所属の現役町長が組織票の恐怖を解説

「立憲民主党と公明党の新党結成。日本の政治が大きく変わるかもしれません。」

武豊町長のとばひさしです。今回の選挙は「自民党高市早苗、立憲民主党野田佳彦、公明党斉藤鉄夫の肝が座ったしびれる一大勝負」です。

正直、これまでの選挙とは次元が違います。 今日は、町長の視点で「なぜ今回の選挙が面白いのか」、そして「勝敗を分ける恐ろしい数字のからくり」について解説します。

解散選挙までの流れ

まずは、ここまでの激動の流れをサクッとまとめました。ポイントは1月5日です。

高市総理は年頭会見で、解散について全く触れませんでした。これを見て、多くの政治家は「早期解散はない」と油断しました。ところが、数日後の1月9日に解散報道が出ました。そして14日には決定。

まさに「敵を欺くにはまず味方から」高市総理は、限られた人にしか解散の意向を伝えていなかったんですね。 ギリギリまで情報を出さないことで、野党の準備時間を奪う。しびれる選挙戦略です。

しかし!この奇襲攻撃に水面下で備えていたのが、立憲民主党と公明党です。ここからは政党別に解散総選挙の主な戦略を独自考察します。

まず自民党。長年のパートナーである公明党との連立を解消してまで、なぜ勝負に出られたのか?それは「圧倒的な高市人気」があるからです。

こちらのデータを見てください。2026年1月現在、自民党の支持率は32.2%。内閣支持率は驚異の62%です。自民党の支持率が低くても、高市総理の人気があれば勝てる。これは「高支持率に賭けた一大勝負」なんです。

もちろん、公明党とは離れましたが、地方レベルではある程度の協力が得られるだろう、という読みもあったはずです。もし、高市人気に加えて公明党の組織票まであれば、自民党の勝率は極めて高かったでしょう。

立憲民主党と公明党の対策

しかし、自民党の計算を狂わせる、とんでもない戦略を打ってきたのが、立憲民主党と公明党です。急な解散総選挙にもかかわらず、1月16日には新党結成「中道改革連合」だけでなく、ロゴまで発表しました。これ、どういうことか分かりますか?

「実は半年前から準備していた」ということです。まさに「昨日の敵は今日の友」。

これまでは「協力しても連立くらいかな?」と思われていましたが、まさか「新党結成」までするとは。支持率が低下していることからも「自民党政治を終わらせるんだ」という強い危機感と覚悟を感じます。

新党結成で組織票が怖い

では、なぜこの新党結成が、自民党にとって最大の脅威になるのか?理由はシンプルです。それは「組織票」にあります。日本最大の組織票としては、自民党の支援団体、民主党系の連合、そして、公明党の創価学会票です。

投票率が低い日本の選挙において「組織票」は最強です。私も自民、公明、連合の相手と現在完全無所属で町長選挙を行いました。125票差でなんとか勝ちました。相手の組織票の強さを肌で感じて、「よく自分が勝てたな…」と今でも背筋が凍る思いがします。

今回はその最強の組織票である「連合」と「創価学会票」が合体するわけです。これが数字上でどうなるか、シミュレーションしてみましょう。

例えば、ある選挙区で、これまで自民党が10万票、立憲が8万票とします。ここで、自民党に入っていた公明党の組織票、約2万票が動くとどうなるでしょうか?自民党は2万減って「8万票」になる。立憲側は2万増えて「10万票」になる。

相手の1票は2票の価値

単に票が増えるだけじゃないんです。「相手の1票を奪うというのは、2票分の価値がある」んです。2万票の移動で、4万票もの差がひっくり返る。これが選挙の怖いところであり、面白いところなんです!

さらに、公明党の斉藤代表の覚悟もすごいです。ご自身の地盤である広島3区を立憲系候補に譲り、自分は比例ブロックに回ると発表しました。「小選挙区は立憲系候補に譲る」徹底した棲み分けで、本気で議席を取りに来ています。しびれますね。

この二大勢力の激突に、他の政党も必死です。

国民民主党は乗り遅れた?

国民民主党は少し乗り遅れた感はあります。ただ、方針をブレさせないのも戦略です。難しい立ち位置ですが、選挙の結果次第では、キャスティングボート(決定権)を握るキーマンになる可能性があります。

日本維新の会はダブル選挙

日本維新の会はここで「大阪ダブル選挙」という奇策を仕掛けてきました。賛否両論ありますが、埋没しないためのメディア戦略としては成功しています。高市自民との連立も見据えた、腹の据わった勝負です。

参政党は支持率低下

参政党は苦しい戦いになりそうです。強みだった「保守層」が、高市総理に流れてしまっているからです。支持率データを見ても勢いが落ちています。「日本人ファースト」のような独自の対立軸をどう打ち出せるかがカギですね。

リーダーの覚悟が勝負

今回は短期決戦。まさに「各リーダーの覚悟」が見える選挙です。

圧倒的な支持率で単独過半数を狙う、高市早苗総理。
組織票を結集させ、なりふり構わず政権を取りに来た、野田さんと斉藤さん。

正直、選挙結果の予測はプロでも難しいです。自民党が圧勝するかもしれないし、政権交代が起きるかもしれません。

どちらにしても、日本の政治が大きく変わる「一世一代の大勝負」です。私自身、この日本が変わるタイミングで首長として行政に携われていることを嬉しく思っています。

さて、みなさんは今回の解散総選挙、誰が勝つと思いますか?次回は、この裏側で悲鳴を上げている現場の話。「急な解散総選挙で、地方自治体がどれだけ大変か」というリアルな裏話をお伝えしたいと思います。選挙事務、本当に大変なんですよ。

著者

とばひさし とば ひさし
武豊町長
詳細プロフィール

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