無投票の本当の意味とは?首長選挙は組織票の圧力で無投票になることが多い真実
無投票の本当の意味とは何でしょうか?本当になり手不足で無投票になっているのでしょうか?首長選挙は組織票の圧力で無投票になっていることが多い真実をご説明します。
無投票とは
無投票とは、選挙なしで結果が出ることを意味します。しかし、選挙における無投票の本当の意味が存在しています。
町村議会議員選挙はガチでなり手不足で無投票
町村議会議員選挙はなり手不足の問題で無投票になっています。議員報酬も低いため、議員専業になることが難しいためです。
首長選挙は圧力による無投票のことが多い
町長選挙、市長選挙など首長選挙における無投票は、なり手不足だから無投票になっているわけではありません。「対抗馬を立候補させない」という圧力があり、無投票にしようとする流れがあるんです。例えば、
「自公民主連合推薦といった圧倒的な組織票で、対抗馬を立候補させないようにする」
「有力者や組織からの圧力をかけて、対抗馬を立候補させないようにする」
ということがよくあるわけです。とばも武豊町の議員になるまでは、武豊町長になりたい人がいないから、無投票になっているんだと思っていました。
しかし、実は武豊町長選挙に出たい人はいるけれど、このような圧力があるから出たくても出れなかったんだと悟りました。
現職からすれば無投票は確実に勝てるし、現在政治を牛耳る与党からしても与党寄りの現職のほうもこれまで通りで変化も少なくてすみます。そんな、政治の論理が首長選挙では働きやすいわけです。
そして、この無投票になる流れは権力を持つごく少数の人達だけで決められているわけです。武豊町なら50人もいない人たちが、「今度の武豊町長はこの人」と言って決めているわけです。そんな一部の組織の人たちだけで、政治を決めてしまってもいいのかなと疑問に思うとばです。
他の地方自治体でもこのような構図で、首長候補が決まっているわけです。特に組織票が強いこれまでの政治は、この流れに逆らうことができる人は非常に少ないと思います。
そりゃみんなにあれこれ言われたら、地域でのしがらみがある人は立候補したくても立候補できないですよね。
地方で人口が少ないほど無投票は起きやすい
長期にわたって無投票当選になるのは、人口が小規模な自治体で起きるケースが多いというデータがあります。武豊町のように地方で人口が少ない地方自治体は、この無投票の圧力が大きいわけです。
無投票は絶対勝てる選挙
現職や組織票から支援される立候補者が、無投票にしたがる由は何でしょうか?それは、無投票というものは「確実に勝てる選挙」なんです。
選挙は組織票がついたほうが圧倒的に有利ですが、現在は組織票があれば必ず選挙に勝てるわけではない時代になってきました。少しでも負ける可能性がある対抗馬は立候補させないのが、選挙で確実に勝てる戦略です。マーケティング戦略としては間違っていません。
無投票であれば高齢の首長でも絶対に勝てます。だから、政治家には高齢の方が多いんだなと感じます。だから、首長選挙、県議会議員選挙などは無投票になりやすいんですよね。
武豊町長選挙は2005年から20年間も無投票です。なぜ長年無投票になったと武豊町の方は思いますか?とばも武豊町長選挙に出るのではないかと風の噂を聞いたいろんな人から
「町長選挙に出るな」
「出たら落ちるから出馬はやめとけ」
ということを急に同タイミングで連続して言われたりするわけです。最初はがんばれ、応援するよと言っていた人、普段は政治に興味がなくそんな話をしたことがない人も、急に連続で反対意見を言ってくるわけです。
それが組織票の論理であり、無投票にする流れでもあるわけです。本当に勝てないと思ってるなら、その人の好きなようにさせればいいじゃないですか。
選挙で勝ちそうな可能性がある人に対して、徹底してつぶしにかかるのが今の政治を牛耳る人たちの政治のやり方なんだなと思います。そして、無投票にしたがる人は必ずこんなことを言いがちです。
「自民党系の首長じゃないと予算が取れない」
「組織票が民意。民意が必ずいい首長を選ぶとは限らない」
「誰も政治の変化は求めていない」
「無投票なら選挙費用が抑えられる」
でも、自民党の首長じゃなければ予算が取れないなんて本当にあるでしょうか?仮にそれが本当だとしたら、そんなおかしな政治の仕組みは変えなければいけません。そして、組織票が民意だとも思いません。それに飽き飽きした結果が、今の日本なんです。
また、選挙費用が抑えられるとしても、無投票で民意が反映されないほうが問題ではないでしょうか?勝とうが負けようが選挙はやるべきなんです。
感想
無投票は立候補する人がいないから、無投票になるわけではありません。無投票にさせる圧力があるわけです。
とばも武豊町長選挙への立候補は検討しておりますが、このような圧力があることは言わずもがなだとお伝えさせていただきます。しがらみにとらわれない政治が、武豊町でも大事だと思います。