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会派、派閥、政党の違いは?武豊町における1人会派のメリット、デメリット

2024年01月26日 更新2023年05月30日 公開

武豊町議会議員になってから、最初に疑問に感じたのは会派です。会派、派閥、政党の違い、武豊町における1人会派のメリット、デメリットをご紹介します。

政党とは

政党とは、同じ政治の考え・意見を持つ人たちにより組織され、意見を集約し、政策の実現を目指す組織団体のことです。

日本で政党として認められるには、公職選挙法、政党助成法などで定められた要件を満たすことが必要です。総務省では、政党交付金の交付の対象となる政党として、以下のように定めています。

・国会議員(衆議院議員、または、参議院議員)が5人以上
もしくは
・国会議員が1人以上、かつ、以下の選挙のいずれかの得票率が2%以上
└前回の衆議院議員総選挙(小選挙区選挙、または、比例代表選挙)
└前回の参議院議員通常選挙(比例代表選挙、または、選挙区選挙)
└前々回の参議院議員通常選挙(比例代表選挙、または、選挙区選挙)

派閥とは

派閥とは、出身、利害、政策などで結びついた人たちが形成する集団のことです。

自民党における派閥とは、特定の政治家に集まっている政治家の集団のことです。安倍派、二階派などです。

会派とは

会派

会派とは、議会内で同じ思想、政策などを持って、活動を一緒にする議員グループのことです。同じ政党メンバーで組むこともあれば、複数の政党メンバーで会派を組むこともあります。

1人会派とは

1人会派とは、文字通り議員1人だけの会派のことです。市議会、町議会、村議会などでは議員数が少ないため、1人会派も会派として認められているケースも多いです。

愛知県だと、東郷町豊明市大府市、阿久比町、常滑市、東浦町などは1人会派が認められています。

武豊町の会派は2人から

武豊町の会派は、2人から成立します。会派結成状況ページに記載されていますが、会派の人数に関して明確に規定された武豊町の規則、条例、規定などは見つかりませんでした。

1人会派のデメリット

武豊町議会における1人会派のデメリットをお伝えします。市区町村によってデメリットは変わります。

議会運営委員会に参加できない

議会運営委員会とは、武豊町議会運営委員会規定の第3条で、

を協議する委員会のことです。そして、武豊町議会運営委員会規定第4条で、

委員会は、所属議員2人以上を有する会派(交渉団体)より選任された者で構成する。
2 武豊町議会委員会に関する条例(昭和42年条例第1号)第4条の3第2項に規定する別に定める定数は、会派(交渉団体)の所属議員数に応じ、次に掲げる範囲内とする
(1)所属団体2人又は3人の交渉団体 1人
(2)所属団体4人以上6人以下の交渉団体 2人
(3)所属団体7人以上9人以下の交渉団体 3人
(4)所属団体10人以上の交渉団体 4人

と定められています。そのため、1人会派だと、議会運営委員会に参加することはできません。オブザーバーとしての参加しかできないので、質疑応答もできません。

2023年5月30日現在だと、議員16人の内3人が無会派なので、約20%の意見が議会運営委員会に反映されないことになっています。

16人しかいない武豊町議会で、会派じゃなければ議会運営に参加できないのは、おかしいと感じました。定数が多かった昔のままになっているのかな?と疑問に思いました。

また、1人会派だと無会派扱いになるので、選挙後の各派役員会にも参加できませんでした。

そのため、議長、副議長、委員会、事務組合に誰がなるかといった人事など、知らない間にいろんなことが決まっており、蚊帳の外にいるなと感じることが多かったです。

政党でも無所属と誤解されやすい

私は日本維新の会の所属なのですが、「武豊維新の会」といった会派名にしたいと考えていました。

しかし、1人会派だと無会派となってしまい、会派名をつけることができません。そのため、日本維新の会なのに、無所属と誤解されてしまうことが多いです。

直接お会いできて誤解をとけるならいいのですが、誤解されやすいままの状況はなんとか改善したいなと思いました。

議長などのポジションにつくのは難しい

議長、副議長、委員長といったポジションは、人数が多い会派から優先的に選ばれます。政治は数の論理なので、人数が多い会派のほうが有利になるわけです。

1人会派だと相当な根回しがなければ、議長などのポジションにつくことはかなり難しいでしょう。

議案・意見書が出しにくい

議会運営委員会にて議案・意見書の取扱いを決めるため、議案・意見書が会派より出しにくくなる可能性もあります。

ただし、武豊町では1人会派だから、議案・意見書が出しにくいというよりは、地方自治法第112条の、

普通地方公共団体の議会の議員は、議会の議決すべき事件につき、議会に議案を提出することができる。但し、予算については、この限りでない。
② 前項の規定により議案を提出するに当たつては、議員の定数の十二分の一以上の者の賛成がなければならない。

の「12分の1要件」を満たしにくいから、議案を出しにくくなっています。武豊町の議員数は16名のため、自分1人だけで議案を提出できないためです。

*武豊町以外の市区町村で人数が多い議会だと、一般質問の持ち時間が短くなるケースもあります。

よくある1人会派のデメリットなのですが、武豊町にこのデメリットはありません。武豊町は1人会派でも、一般質問を50分行うことができるからです。武豊町のこういうところ好きです。

1人会派のメリット

1人会派にもメリットはあります。それは、会派メンバーの意見に左右されず、自分の意見を貫けることです。これは本当に良かったなと思います。日本維新の会らしく、是々非々で意見をしていこうと思っています。

また、会派は結婚なようなもので、一度入ってしまうとやめるのが大変です。そのため、ちゃんと会派を見極めてから、入るべきかどうかを決められるのもメリットだなと感じました。

武豊町における1人会派の改善案

東郷町のように1人会派(無会派)が多いケースもあります。2023年5月30日だと、会派に属している議員が8人、無会派が8人となっています。

今後、人口が少なくなると、議員定数は削減されていくでしょう。また、政党が多様化したり、会派を組みたくない若い政治家が増えるかもしれません。

1人会派が主流となってしまった場合、議会運営委員会を開くことができなくなるリスクもあります。

そこで、私は上記の武豊町議会運営委員会規定第4条(1)を、以下のように変更したらよいと考えました。

(現状)
所属団体2人又は3人の交渉団体 1人

(変更案:1人会派が認められた場合)
所属団体1人以上3人の交渉団体 1人

(変更案:1人会派が認められなかった場合)
所属団体2人又は3人の交渉団体、及び、無会派1人 1人

1人会派を認めてもらい、1人会派でも議会運営委員会に参加できるように、規定を変更すればいいと考えています。

感想

武豊町では1人会派になってしまうと、以下のようなデメリットがあります。

「議会運営委員会に参加できない」
「政党でも無所属と勘違いされやすい」

一方、「自分の意見を貫ける」メリットもあります。個人的には

「1人会派でも議会運営委員会に参加できる」
「1人会派でも会派名をつけられる」

ようにすれば、1人会派問題をある程度解決できるかなと思いました。今後、1人会派問題について、全員協議会などで議論ができればなと思います。少しずつでいいから、武豊町をいい方向に変えていきたいです。

著者

とばひさし とば ひさし
武豊町議会議員
詳細プロフィール

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