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メディアに取り上げてもらえる!効果的なプレスリリースを作るコツ

2023年01月24日 更新2020年03月16日 公開

私はベンチャーサービスを運営していたとき、プレスリリースを自分で送っていました。起業当時は、何も考えずにプレスリリースを送っていました。

周囲がマーケ上手なのもあり、プレスリリースはうまくいくことが多かったです。メディアに取り上げてもらえるような、効果的なプレスリリースを作るコツをお伝えします。

プレスリリースのゴールを設定する

プレスリリースのゴールを設定すると、どんなプレスリリースを作ればいいのか見えてきます。

1. テレビに取り上げてもらう

テレビはオワコンとかいう人は多いですが、ウェブ側の人間からすると何も分かっていない思う発言です。なぜなら、ウェブメディアはテレビのネタを利用することが多いからです。

ヤフーニュースで人気のある記事は、テレビ関連や芸能関連のニュースです。テレビはいまだに、最強の媒体であることに変わりはありません。

なので、テレビ向けのプレスリリースやネットメディアのプレスリリースを通じて、テレビに取り上げてもらうことが一番効果的です。

ただ、これは割と難易度が高いのと、テレビに取り上げてもらいやすいテーマでなければいけません。狙えたらラッキー程度に考えておきましょう。

今思えば、ココナラとかも初期のタイミングから、サービスをテレビに取り上げてもらっていました。メルカリも最初から取り上げてもらっていました。テレビ向けのサービスは有利です。

2. ヤフートピックスにピックアップされる

ヤフートピックスにピックアップされることが、ネットメディアでの最終的なゴールになると思っています。

ヤフトピ掲載の効果は凄まじいです。昔ヤフーニュースに記事配信するメディアを運営していたのですが、ヤフトピ乗るとサイト落ちるくらいすごいんですよ。

ヤフトピは日本人の多くが見ているので、ネットメディアを通じてヤフトピにピックアップされるようにしましょう。

ちなみに、ヤフトピにピックアップされるにはプレスリリースを打つだけではいけません。ヤフーニュースに記事配信をしているメディアにプレスリリースをベースに記事化してもらい、ヤフトピ編集部にピックアップしてもらうことが必要です。

なので、プレスリリースを送るだけで満足してはいけないのです。ヤフトピにピックアップされやすいメディアに、プレスリリースを記事化してもらうことが重要なのです。

3. 新聞や雑誌に取り上げてもらう

新聞や雑誌に取り上げてもらうことも、プレスリリースの目的になることが多いです。オールドな業界だと新聞に取り上げてもらうインパクトが大きいです。日経新聞とか全国新聞だと反響がすごいです。

4. 影響力のあるメディアに取り上げてもらう

テレビやヤフトピ狙いでなくても、業界内で影響力のあるメディアにプレスリリースを取り上げてもらうのも効果的です。

ヤフーニュースに記事配信をしているメディアだと、「2. ヤフートピックスにピックアップされる」も自然に狙えるので、一石二鳥です。

プレスリリースを取り上げてもらうコツ

影響力のあるメディアにプレスリリースを送る

影響力のあるメディアに、プレスリリースを送ることが大切です。影響力のあるメディアという私の定義は「ヤフーニュースに記事配信をしているメディア」です。

https://news.yahoo.co.jp/media」でヤフーニュースに記事配信をしているメディアを探すことができます。

この中から影響力のあるメディアを選定することも重要です。日経のように信頼性のあるメディア、「ねとらぼ」のようにネタ性の強いメディア、というように自社のプレスリリースと相性のいいメディアを狙いましょう。

また、プレスリリース送付先リストも作成しましょう。メディア名、担当者名、連絡先(メールアドレスや電話番号)は必ずリスト化しておきましょう。

ただし、プレスリリースを一斉送信するだけではダメです。普通にメールを送るのと同じように、担当者別に個別のメールを送るようにしましょう。

影響力のあるメディアの担当者と仲良くなろう

影響力のあるメディアの担当者と仲良くなることも重要です。直接プレスリリースを送れる仲になることです。というか、このリレーションを築くために広報が存在するって思ってます。

編集者と仲良くなれば、無料、もしくは、お安く記事化してもらいやすくなります。普通に飲みに行ったり、情報交換をしたりして、自然と仲良くなりましょう。

力のある編集者と仲良くなれば、他のメディアの力のある人とも仲良くなれます。IT系のメディアの有力な編集者なんて、みんな仲いいですもんね。世の中そんなものなんです。ウェブメディアでもそうだから、テレビだってそうなんです。

ネタにしやすいプレスリリースを送る

ネタにもならないプレスリリースを送ったって、プレスリリースを取り上げてもらうことなんてできません。だって記事にできないんだもん。

ライターの立場を考えて、プレスリリースを作ることが大切なのです。ライターはPVを稼いでなんぼの商売です。PVが稼げるようなプレスリリースを送ることが重要です。

あと、影響力のあるメディアには毎日たくさんのプレスリリースが送られてきます。パッと見て記事化できそうもないプレスリリースは、すぐゴミ箱行きになります。だからこそ、パッと見て記事化できそうだなと思わせることが重要なのです。

ただし、最初から取り上げてもらうのが難しいようなプレスリリースもあります。こういうプレスリリースは、お金を払って面白おかしく書いてもらいましょう。

そのまま記事になるプレスリリースを送る

メディアの人と関係性が築けたときのお話ですが、そのメディアのテイストを理解した上で、そのまま記事になるプレスリリースを送るのも手です。

そのメディアの担当者の代わりに、記事を書くようなものです。そうすれば、担当者も手間なく記事を1つ作成することになるし、PV稼げたらラッキーです。相手の立場を考えて、記事となるようなプレスリリースを作ればいいのです。

ただし、これをするときは他のメディアに同じ記事を送らないようにしましょう。同じ記事を送ると、複数メディアで同じ記事が発表されることになります。

なので、関係性があるメディアで、確実に取り上げてもらえるというときだけに利用する手段となります。それに、記事になるプレスリリースを作るのは自分が結構大変です。

私もヤフーと提携したメディア運営をしていたときは、そのまま流せば記事になる原稿を出版社から送ってもらっていたことがあります。

プレスリリースを作るコツ

効果的なプレスリリースを作るのは難しいです。アイデアを考えるのと同じです。いろんなアイデア出しをしてみることが大切です。

テーマを網羅的に抽出する

プレスリリースを出すときはテーマが重要です。なので、プレスリリースのテーマを網羅的に抽出してみましょう。マインドマップのように抽出しても構いません。テーマが見えれば、プレスリリースのパターンが見えてきます。

マインドマップ

ネタになりそうなテーマを組み合わせてみる

「アイデアは既存の要素の組み合わせである」

とジェームス W.ヤングという人が書いた「アイデアのつくり方」という名書で説かれています。プレスリリースもアイデアと考え方は同じです。

そこで、プレスリリースのテーマを網羅的に抽出したら、ネタになりそうなテーマを組み合わせてみましょう。1つのテーマだとネタとしても弱い場合でも、テーマを掛け合わせることでネタになることもあるからです。

例えば、ネット民が好きな「ガリガリ君」というアイスがありますが、「ガリガリ君」のプレスリリースだけでは弱いです。

そこで「コーンポタージュ」というテーマを掛け合わせると「ガリガリ君×コーンポタージュ」というテーマになるのでネタ性は十分です。こんなかんじで、ネタになりそうなテーマを組み合わせてみましょう。

具体的に説明してみる

プレスリリースって漠然とした内容になりがちです。漠然としたプレスリリースのままだと、具体的なイメージができません。なので、具体例を考えてみることが、有効なケースもあります。

例えば、「ビジネスコンテストを開催する」というような場合があったとしましょう。プレスリリースの内容を実施することで、期待している結果を具体化すると、ネタが浮かびやすくなることもあります。

「○○のようなビジネスを期待している」
「優勝したら○○円投資します」

と具体的に説明すると、イメージがしやすくなります。「コンテストに応募したい!」と思う人が増えると思います。

漠然としたプレスリリースになっていたら、具体的に説明してみるようにしましょう。事例はプレスリリースでも有効なのです。

13文字でヤフトピ化してみる

自分がヤフトピの編集者だったら、13文字でプレスリリースをどんなタイトルにするか考えるのも手です。13文字でパッとまとまれば、プレスリリースを送っても取り上げてもらいやすいです。

以下の本は参考になるので、ぜひ読んでみてください。この本はネットメディアに向けた、プレスリリースを考えるときに役立ちますよ。メディアの裏側も知っておきましょう。

タイトルは最後に考えてみる

ベストセラーを連発している編集者の人と何度か話す機会があったのですが、その人は本のタイトルは最後に考えると言っていました。それだけタイトルというものは重要なんです。

多くの人はタイトルを先に考えてから、内容を決めるものです。しかし、このやり方だとタイトルに縛られてしまいます。よって、内容を先に考えてから、タイトルを最後に考えているわけです

そして、タイトルが決まったら、内容をタイトルに合うように調整するのです。タイトルありきより、中身から引きのいいタイトルを決めたほうが、プレスリリースは取り上げられやすいです。

1日置いて考える

プレスリリースの発表日まで余裕があるのであれば、1日置いて考えるのもおすすめです。寝ると脳の情報は整理されるからです。寝る前は思い浮かばないような、素敵なプレスリリースタイトルを思いつくかもしれませんよ。

過去のプレスリリースをデータ化しておく

プレスリリースを取り上げてもらうには、これまでのプレスリリースの経験や実験が重要です。

「取り上げてったプレスリリースのテーマ」
「プレスリリースがうまくいった理由」
「プレスリリースがうまくいかなかった理由」

などをデータ化しておくとよいでしょう。あれこれ試して、うまくいったパターンから、プレスリリースの勝ちパターンを見つけていきましょう。

一般的な感覚を忘れないために、情報収集をする

広報の仕事をしていると専門的な知識が増えすぎて、一般的な人の感覚とずれてしまうことがあります。しかし、ニュースは一般的な人が見るためにあります。そこで、一般的な感覚に近づくために、情報収集をすることも重要です。

私はヤフーニュースをなるべく見るようにしています。また、ヤフトピに何が掲載されているかも、定点観測しています。

当時は、ワイドショーをなるべく見るようにもしていました。どんな情報がテレビで求められているかなども、情報収集しましょう。

私のプレスリリース実績

実績がないと信用しない人もいると思うので、主なプレスリリース実績を挙げておきます。

ヤフーニュース、ライブドアニュース、アメーバニュースなど主要ニュースサイトに記事配信をするメディアを自分で立ち上げ・運営したことがあります。このメディア運営経由で、ヤフーニュースに取り上げてもらったこともあります。

あと、私がそのとき運営していたサービスに関する取材をしてもらい、ヤフーニュースにピックアップしてもらったことがあります。

当時運営していたサービスが落ちるほどの反響と、私の笑顔が嘘くさい、信用できないという悪口を多数いただきましたw

感想

プレスリリースは、簡単に取り上げてもらえるものではありません。どうやったらメディアに取り上げてもらえるか、試行錯誤を繰り返すことが重要です。

また、影響力のあるメディアと関係性を構築し、取り上げてもらいやすいプレスリリースを作成するようにしましょう!

プレスリリースはいろんな知識が必要です。マーケティングのいろんな知識を応用して、効果的なプレスリリースを作れるようになっていきましょう!

著者

とばひさし とば ひさし
武豊町議会議員
IT・Web会社の社長
詳細プロフィール

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