空気や深呼吸が健康に重要な理由は?鼻呼吸より口呼吸?正しい深呼吸の仕方【クンバハカの応用法その1】

2021年06月23日 公開

空気や深呼吸が健康に重要な理由を知っていますか?また、深呼吸をするなら、鼻呼吸より口呼吸にするべきなのでしょうか?クンバハカの応用法1を利用した、正しい深呼吸の仕方をお伝えします。

空気が重要な理由

「五種の物質中の活力を百と見て、その八十五%を吾人の生命はこの空気の中の活力に要求しているのである(中村天風、真人生の探求p196)」

人間が生きるために必要なエネルギーは、5つの物質の中に含まれています。

生物は誰に教わることもなく上記の5物質の中から、生命にある本能で、生命が必要とするエネルギーを身体に取り入れています。

食べたり、飲んだり、呼吸したり、吸収したりという自然に行っているのです。誰に教わらずとも赤ちゃんは生まれたときから呼吸をするし、おっぱいは飲むし、なんかもう生物というのはすごいですよね。

そして、この5物質の中で人間の生命に最も必要とされるのが、空気中に存在するエネルギーです。空気、食物、水、日光、土のエネルギーを100%とすると、人間の生命が必要とする空気の中にあるエネルギーは85%にもなります。

食物、水、日光、土の中にあるエネルギーは15%に過ぎないのです。空気のエネルギーはすごい量があるのです。

「食物や水は、五日や十日摂取しなくても活きて居られる。また日光や土は一ヶ月や二ヶ月接触しなくても生命は維持出来るが、空気ばかりは、ものの五分とこれを絶縁することは許されない。
だから、その意味の下に、生命の要求する空気の中の活力を摂取する肺臓や皮膚の営む呼吸作用というものも、呱々の声を挙げてこの世に生まれでた瞬間から、万事休する死の刹那まで絶対に休止することがない。(中村天風、真人生の探求p197)」

空気の中にあるエネルギーがどれだけ重要で必要なものかは、呼吸の重要性から誰でも知っていると思います。というか、息を止めれば、空気が重要だということがすぐわかりますよ。

食物や水は5~10日ほど摂取しなくても生きることができます。また、日光や土は1~2ヶ月接触しなくても生きていけるでしょう。

しかし、空気だけは5分と離れることができません。だって、空気がなければ、呼吸をしなければ人はすぐに死んでしまうからです。

だから、この意味からも、生命が必要とする空気の中にある活力を摂取する肺呼吸や皮膚呼吸は、生命が生まれた瞬間から、死ぬときまで絶対に活動休止することがありません。それだけ、呼吸というものは生きるために、健康のために重要なものなのです。

座禅でも「数息観」といって「呼吸」をとても重要視しています。呼吸は生きるためにとても重要なものだということが座禅からもわかると思います。

空気にはすごいエネルギーがあるとわかってからは、なるべく部屋の換気をするように心がけるようになりましたw

深呼吸が重要な理由

空気が重要なことがわかると、深呼吸がどれだけ重要かわかるかと思います。特に消極的な人ほど、深呼吸が重要となります。

「神経過敏的に、ともすれば感情の擒になるような生活をしている人というものは、特に、生命の要求する活力の最大量を摂取する肺臓の呼吸が、概して浅いのである。即ち、肺臓の上部位だけ呼吸しているという肺尖部呼吸なのである。従って、換言すれば、充分に空気中の活力を摂取する完全呼吸というものを営んでいないのである。要するに、深呼吸というものは、この意味からいっても、必要なものなのである。(中村天風、真人生の探求p197~198)」

神経過敏で消極的な人は、肺呼吸が浅いことが多いです。肺の上部だけで呼吸している肺尖部呼吸になってしまっているのです。

呼吸が浅いということは、つまり、空気の中にある活力を摂取する完全呼吸ができていないのです。そのために、深呼吸が必要なのです。だから、健康の観点からも、宗教の観点からも、深呼吸というものが重要だとよく説かれているわけです。

私もイライラしているときや、落ち込んでいるときは肩で呼吸をしており、呼吸のスピードが早いなとわかるようになりました。

最近思うのですが、中村天風氏の教えも、座禅や数息観も、精神科の先生に教えてもらった呼吸法も、全て深呼吸に落ち着くのは面白いなと思います。やはり呼吸というのはそれだけ大事なことなのです。

正しい深呼吸の仕方

自己調和法(クンバハカ)」の体勢を基本として深呼吸を行うことで、活力(エネルギー)を増やすことを完全にできるという素晴らしい効果があります。すごい簡単ですね。

1回で3~5呼吸を限度とする

「深呼吸回数は、一回に精々三呼吸乃至五呼吸を限度とする(中村天風、真人生の探求p198)」

深呼吸を行うときは、1回で3~5呼吸を限度としましょう。メリハリをつけて深呼吸をしましょう。たくさんやればいいわけではないのです。

静かに長く行う

「呼吸は、できるだけの範囲内で静かに長く行うこと(中村天風、真人生の探求p198)」

深呼吸をするときは自分ができるだけの範囲内で、静かに長く行うようにしましょう。

深呼吸は呼息から始める

「深呼吸は呼息から始めること。
大抵の人は、吸息より始めるようだが、同じ行うのなら、先ず肺臓内の残気を充分吐き出して、肺臓気泡を浄化して空虚状態にした処へ吸息する方が、効果が遥かに大である。 (中村天風、真人生の探求p199)」

深呼吸は呼息(こそく:息を吐くこと)から始めます。多くの人は深呼吸を吸息(きゅうそく:息を吸うこと)から始めるようですが、同じ深呼吸を行うのであれば、肺の中に残った空気を吐き出すことから始めましょう。

肺の中の気泡をきれいにして空っぽにしたところへ呼息したほうが、深呼吸の効果は高くなるからです。

私も含め多くの人は、深呼吸というものは息を吸うのが最初だと思っていると思います。息を吸ってから、息を吐くのが深呼吸だと。でも、本当の深呼吸は息を吐くことから始めるのです。

深呼吸を行うタイミング

「起床直後と就寝直前及び何かの仕事をしようとする時、並に疲労休息の時勿論これ以外、折ある毎に行うことは理想的であるが、そのために疲労する程では過度であるから程よく行う(中村天風、真人生の探求p199)」

は深呼吸を絶対にするべきタイミングです。もちろん、これ以外のときでも機会があるたびに深呼吸を行うことが理想的ではあります。

しかし、深呼吸をすることを優先しすぎして、深呼吸をすることに疲れてしまうのではやりすぎです。なので、やはり程よく深呼吸を行うのがおすすめです。

観念を利用すると効果が増える

「効果を増大するために、観念を用いること
即ち新鮮な活力を多分に、今正に収受するという観念と同時に、その活力を受容する感謝念を心に真剣に抱いて行うことである。こうした観念はまたそれが積極的暗示となって、一層に良好な効果を増大する(中村天風、真人生の探求p199)」

深呼吸をするときに観念(イメージ)を利用すると効果が増えます。新鮮な活力をこれから受け取るのだという観念と、その活力を受け取る感謝の気持ちを心に真剣に抱いて深呼吸を行うのです。

こうした考え方をすることが積極的暗示となり、より一層深呼吸の効果を増やしてくれます。「暗示」の同化力ってやつです。

深呼吸は鼻呼吸でも口呼吸でもOK

「造物主が、鼻からでもまた口からでも、呼吸の出来るように人間を作ってある以上、我々はその時の状態で、換言すれば行って気持ちのよい方法を採ること(中村天風、真人生の探求p200)」

深呼吸は鼻呼吸でないと効果が少なく意味がないと主張する人もいますが、そのようなことにとらわれる必要はありません。そのときの状態に応じて口から深呼吸をしてもOKなのです。

造物主が鼻でも口でも呼吸ができるように人間を作っているので、そのときの状態で行って気持ち良い方法で深呼吸をすればいいのです。

鼻呼吸でないと深呼吸の効果がないなら、鼻の病気で鼻呼吸ができない人は、深呼吸を行えないことになります。そんなことないですもんね。

こういう柔軟、かつ、理論的な解説が中村天風氏の素晴らしいところだと思う。しかし、造物主というのはうまく人間を設計しているなと尊敬します。

「吸息するのに、鼻からするのと、口からするのと、何れがやりよいかといえば、口から行う方が遥かに容易で、特に深呼吸行には、一層口から吸気する方が、何となく腹一杯空気中の活力を受容出来るように感ずる。(中村天風、真人生の探求p200)」

ただ、中村天風氏も、息を吸うは鼻よりも口から行うほうがはるかに簡単で、特に深呼吸行においては、口から息を吸うほうが、空気の中にある活力を多く受け取れるように感じるそうです。

*ヨガ哲学では、人間は全ての生命養分を口から摂取するべきだとしている

感想

クンバハカ」を応用した深呼吸の方法を紹介しました。このあたり本だけだと完全理解するのが難しいので、天風会でクンバハカのやり方を教えてもらうのも手ですね。

しかし、そろそろ中村天風氏のクンバハカを実践している動画をDVD販売してくれないかな?そしたら多くの人が買うと思うんだけど。実際、座禅もそうだけど、この手のものはテキストだけだと、完全に理解するのは難しいんだよな。

人間は悟ると最終的に呼吸に落ち着くという気がしています。実際寝ているときでも呼吸はしているし、呼吸しなければ人はすぐ死にます。それゆえに、それだけ深呼吸は重要だと気付かされました。深呼吸心がけます。

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