座禅より雑念が浮かばないので養動法がおすすめな件【クンバハカの応用法3】

2021年06月23日 公開

座禅は素敵な方法ですが、雑念を浮かばなくさせるには相応の修行が必要です。しかし、座禅の要領で行う養動法(クンバハカの応用法3)であれば、座禅よりも雑念が浮かばないのでおすすめな件をお伝えします。

養動法とは

「静座して、両手を組み、軽く股の上に置き、瞑目の上、自己調和法の体勢を行いながら、徐ろに頭部で、平仮名の「の」字を書く気分で、静かに上体を、揺動する。
但し、全身の動揺は激動を避け、静座を主とすること。言い換えれば、自然動揺を最も理想とする。(中村天風、真人生の探求p204~205)」

養動法とは、心を落ち着けて静かに座り、両手を組み、軽く股の上に置いて、目を閉じ、「クンバハカ」の体勢で、ゆっくりと頭で「の」の字を描くように、静かに上半身を揺り動かします。座禅の姿勢に近いと思うので、座禅の姿勢にするのがおすすめです。

ただし、全身を揺れ動かすときは激しく動かさずに、静かに動かすことをイメージしてください。自然に揺れ動くことが理想です。

「最初「の」の字を書く気持で動揺を開始した積りなのに、いつしかその上体動揺が、前後になったり、左右になったり、または上下になってくることがよくあるが、それはその時の身体の状況で、そうなるのであるから、少しも差支えない。要するに上体の動揺は、そのまま自然に任せて置けばよい(中村天風、真人生の探求p204~205)」

養動法は頭で「の」の字を描くように上半身を揺れ動かしますが、最初は「の」の字を描く気持ちで上半身を揺れ動かしていたのに、いつのまにか上半身が前後や左右や上下に揺れ動いてしまうことがあります。

しかし、それはそのときの身体の状況に応じて前後、左右、上下などに動くわけなので、何の問題もありません。つまり、上半身は自然に任せて揺れ動かせばいいのです。自然に動かすことが何よりのポイントなのです。自然が一番ということです。

養動法で病気や痛みの本当の場所がわかる

「静動安座しつつあると、自分の身体の姿勢の欠点や、果ては病患疼痛等の真の部処が、意識的に分かってくる(中村天風、真人生の探求p205)」

養動法の特徴は、静かに頭を「の」の字で動かしながら座っていると、自分の身体の姿勢の欠点、病気、痛みの本当の場所がわかってくることです。

「人々の多くは、その身体の重心が必ずしも同一でない、だからこの方法を行って膝頭の方に痛みを感じるのは、平素重心が前方にあるからで、安座している足先の方が痛むなら、重心が後方に過ぎるためである。だからその状況に応じて体位を矯正することである。(中村天風、真人生の探求p205~206)」

多くの人は、身体の重心が同じではありません。だから、養動法を行って膝に痛みを感じるのであれば、それは普段重心が前方にあるということです。

また、座っている足先が痛くなるのであれば、重心が後方にあるということです。だから、座っているときの痛みの状況に応じて姿勢を矯正することがポイントです。

「病患または疼痛というものは、必らずしも、その異常を感ずる部処に真の病があるときまっているものではなく、迷走神経の関係で、胃の工合のわるいために頭痛を感じたり、腸のわるいために腰痛を感じたりするもので、そうした場合この方法を行うと、ははあこの痛みは原因が他処にあると、はっきり意識に感じてくる。これが慣れるに従い、実に百発百中的になるものである。(中村天風、真人生の探求p206)」

病気や痛みというものは、必ずその異常を感じる場所に、本当の原因があるわけではありません。迷走神経(副交感神経の代表的な神経)の関係で、胃の調子が悪いために頭痛を感じる、腸が悪いために腰痛を感じることがあります。

このような場合に養動法を行うと「この痛みは別の場所にあるな」と感じるようになります。養動法に慣れていくと、病気や痛みの本当の原因がわかるようになります。

また、養動法には神経系統の興奮を抑え、エネルギーを体内に平均的に行き渡らせる、姿勢を矯正するといった効果もあります。やるしかないですね。

座禅よりも雑念が浮かばない

「の」の字で上半身を揺り動かすことで、雑念が浮かばないように個人的には感じます。座禅をしていても、すぐに雑念が浮かんでしまうのですが、養動法だと座禅よりも座ることに集中できる気がします。

「の」の字に頭を動かすことに意識が集中しているからか、あまり考えが浮かばないのが素敵な効果だなと思っています。

座禅会で何年も座禅に取り組んだからこそ、雑念を浮かばせない難しさだけはわかっているつもりです。それくらい雑念が浮かびにくいというのはすごい方法だなと思います。

感想

座禅をするなら「の」の字の養動法を利用するのがおすすめです。本当に雑念妄念が浮かびにくいので、心を静かにしたいときにも便利です。

しかし、このやり方こそ、中村天風氏の動画をDVD化して販売するべきだと思う。やっぱり、テキストだけだと完全に理解するのって難しいんですよね。絶対買うのでDVD化してほしい!

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