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座禅よりも簡単に精神集中できる方法

2023年02月11日 更新2021年06月23日 公開

座禅は素敵な方法ですが、雑念を浮かばなくさせるには、それ相応の修行が必要です。そこで、座禅よりも簡単に精神集中できる方法をお伝えします。

養動法とは

座禅よりも簡単に精神集中できる方法は「養動法」です。

「静座して、両手を組み、軽く股の上に置き、瞑目の上、自己調和法の体勢を行いながら、徐ろに頭部で、平仮名の「の」字を書く気分で、静かに上体を、揺動する。
但し、全身の動揺は激動を避け、静座を主とすること。言い換えれば、自然動揺を最も理想とする。(中村天風、真人生の探求p204~205)」

「養動法」とは、心を落ち着けて静かに座り、両手を組み、軽く股の上に置いて、目を閉じ、「クンバハカ」の体勢で、ゆっくりと頭で「の」の字を描くように、静かに上半身を揺り動かします。座禅の姿勢に近いと思うので、座禅の姿勢にするのがおすすめです。

ただし、全身を揺れ動かすときは激しく動かさずに、静かに動かすことをイメージしてください。自然に揺れ動くことが理想です。

「最初「の」の字を書く気持で動揺を開始した積りなのに、いつしかその上体動揺が、前後になったり、左右になったり、または上下になってくることがよくあるが、それはその時の身体の状況で、そうなるのであるから、少しも差支えない。要するに上体の動揺は、そのまま自然に任せて置けばよい(中村天風、真人生の探求p204~205)」

養動法は頭で「の」の字を描くように上半身を揺れ動かしますが、最初は「の」の字を描く気持ちで上半身を揺れ動かしていたのに、いつのまにか上半身が前後や左右や上下に、揺れ動いてしまうことがあります。

しかし、それはそのときの身体の状況に応じて前後、左右、上下などに動くわけなので、何の問題もありません。つまり、上半身は自然に任せて揺れ動かせばいいのです。自然に動かすことが何よりのポイントなのです。自然が一番ということです。

座禅よりも雑念が浮かばない

「の」の字で上半身を揺り動かすことで、雑念が浮かばないように個人的には感じます。座禅をしていても、すぐに雑念が浮かんでしまうのですが、養動法だと座禅よりも座ることに集中できる気がします。

「の」の字に頭を動かすことに意識が集中しているからか、あまり考えが浮かばないのが素敵な効果だなと思っています。

座禅会で何年も座禅に取り組んだからこそ、雑念を浮かばせない難しさだけはわかっているつもりです。それくらい、雑念が浮かびにくいというのはすごい方法だなと思います。

座禅をしても雑念妄念が浮かんでしまうという人は、ぜひ「の」の字に頭を動かす養動法をお試しください。

感想

座禅をするなら「の」の字の養動法を利用するのがおすすめです。本当に雑念妄念が浮かびにくいので、心を静かにしたいときにも便利です。

しかし、このやり方こそ、中村天風氏の動画をDVD化して販売するべきだと思う。やっぱり、テキストだけだと完全に理解するのって難しいんですよね。絶対買うのでDVD化してほしい!

著者

とばひさし とば ひさし
武豊町議会議員
IT・Web会社の社長
詳細プロフィール

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