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自分で自分の心のスクリーンにお化けを描くなかれ!取越苦労厳禁で積極的な思考だけをしたい件

2020年12月17日 公開

あなたは変えられない過去や来るかどうかもわからない未来を怖れ悩んでしまうことはありませんか?自分で自分の心のスクリーンにお化けを描いて怖がっていませんか?今回は「取越苦労(取り越し苦労)厳禁」という人生で役に立つ考え方をお伝えします。

取越苦労厳禁とは

取越苦労(取り越し苦労)厳禁とは、文字通り取越苦労をしてはいけないという考え方です。「積極観念の集中法」の1つです。

取越苦労はエネルギーを消耗するだけのくだらない行為

「取越苦労というもの位下らぬものはない。それは徒らに、心のエネルギーの消耗率を高めるだけで、何の得る処もない全損的行為であるからである。(中村天風、真人生の探求p163)」

取越苦労ほどくだらないものはありません。なぜなら、取越苦労をすることで心のエネルギーを消耗させるだけで、何も得ることがない自分が損をするだけの行為だからです。

取越苦労をして心のエネルギーが高まるならいいですが、ただただエネルギーが減るだけなので何もいいことがない行動だとわかりますよね。

取越苦労を絶対にしなければいけない人生行事だと思うな

「世の中の人の大部分は、殆んど共通的に、この価値のない人生に損失を招くとも利益を少しも見ることの出来ない取越苦労というものを、恰かも、しなければならない人生行事のように思い、いろいろの屁理屈をつけて行っている。(中村天風、真人生の探求p163)」

取越苦労というものは人生において何の価値もない、エネルギーを消耗させるだけの無意味な行為です。

それにも関わらず、世の中の多くの人は何の価値もない取越苦労を、あたかもしなければいけない人生行事だと思い込んでおり、いろんな屁理屈をつけて取越苦労を行っているのです。

ちなみに、私も取越苦労をすることは当たり前のことだと思い込んでいました。だって、みんな当たり前のように将来のことを心配するし、テレビやネットなどあらゆるメディアでも未来を心配するのは当たり前だと煽っているからです。

でもね、取越苦労を絶対にしなければいけない人生行事だと思うこと自体が間違っているのです。このことに気づけると人生はとても気楽になるように思います。心配するようなことはあるようでないということだよ。大体人生なんとかなるものだし。

取越苦労は消極的な考えだから積極的になれない

「やれこれがこうなったら、ああなるであろう?そうなったら、一体どうなるであろう?等々と。然もそうした取越苦労という一種の考え方は、いずれも皆それが消極的観念から思考されるものなのだから、いつまでいくら考えても、決して自分の安心するような積極的方面に振り向け変えられず、ただ徒らに、思えば思う程に、考えれば考える程に、その思考は独自的の推察や、歪曲の断定で、混然とした紛糾錯綜のものとなり、いよいよ出でていよいよ迷い苦しむという結果を、吾れと吾れ自から作ってしまうという始末になる。そして、その間心のエネルギーはどしどし消耗されているのに気がつかない。中にはそのために食欲不振になったり、夜の睡眠までも自からの心持で妨げて、不眠状態に陥る人さえある。(中村天風、真人生の探求p164)」

取越苦労という考え方は、消極的観念から思考されるものです。なので、消極的な考えをもって、どれだけ考え、いくら悩んだって、自分が安心する納得するような積極的な考えは出てきません。

そりゃそうですよね。消極的なことを考えているのに積極的なことを考えられるはずがありません。

取越苦労というものは、思えば思うほど、考えれば考えるほど、思考は混乱していき、自分で自分を苦しめるという結果を作ってしまっているのです。自分で自分を殴っているような感じです。

そして、取越苦労をしている間は心のエネルギーがどんどん消耗されているので、自分で自分を疲れさせていることに気づかないのです。

実際に取越苦労をしていると眠れなくなったり、ご飯が食べれなくなったりしますよね?これも取越苦労がエネルギーを消耗させていることが原因なのですよ。取越苦労とは怖ろしきものなのです。絶対にやるべきことではないのです。

自分で心のスクリーンにお化けの絵を描いて驚いているのと同じ

「世にこれ程滑稽な話があろうか。何故かというと、まだ現実に現れていない自己の想像や推定で、生命確保に必須なエネルギーを消耗するというのは、痴愚以上のものである。何のことはない自分で自分の心のスクリーンにお化けの絵を描いて、自分で驚いたり怖れたりしているのだから、実に憤飯至極というべきである。(中村天風、真人生の探求p164)」

取越苦労をすることは滑稽なことです。なぜなら、まだ現実にも現れていない自分の消極的な妄想や推定で、生命に必須のエネルギーを消耗しているからです。

自分で自分の心のスクリーンにお化けの絵を描き、自分で描いたお化けの絵に自分で驚いたり、怖れたりしているのです。それなのに、みんな取越苦労をして自分で自分を困らせているわけです。

取越苦労は消極的観念なのでろくな思考ができない

「消極的観念それ自体が既に頭脳の混迷を招き、その結果論理思索に不統一な葛藤を生ぜしめるからである。従って、そうした心で考えたことは、遠き慮りどころでなく、近き判断さえ完全に出来よう筈がない。そして、第一取越苦労がおおむね多くの場合、後になって見ると、さほど気にかけて心配しいしい考えて、苦労しなくってもよかったというような、俗にいう案ずるより産むが易いといったようなことであるのが、これまた殆んど通例である。(中村天風、真人生の探求p165)」

消極的な思考はそれ自体が頭脳を混乱させてしまうので、まともな論理思索などできるわけがないのです。混乱した頭で考えたって、まともな判断なんてできるわけがないのです。

また、取越苦労というものは多くの場合、後になって考えてみると、そこまで気にかけて心配することもなかったし、そんな苦労をしなくてもよかったと思うことが通例なわけです。案ずるより産むが易いということですね。

心は現在だけを必要とするし、現在だけを考えればいい

「私はいつも、取越苦労をする人のことを闇の夜道に提灯を高く頭上に掲げて、百歩二百歩の先きの方を、何かありはしないかと気にして歩くのと同じだといっている。静かに足許を照らして歩めば、躓きもせず、転びもしないが、足許を見ないで、遥かの遠方のみを気にして歩けば、いつかは石に蹴躓いたり、溝に落ちたりする。心もまたこれと同様で、みだりに、未だ来たらざる将来のみに振り向けて、肝心の現在を疎かにしたのでは、到底、心そのものの働きさえ完全に行われぬことになる。
古訓にも「心は現在を要す。過ぎたるは逐うべからず。来らざるは邀うべからず」というものがある。
また古歌にも「さしあたる、その事のみをただ思え。過去は及ばず、未来知られず」というのがある。(中村天風、真人生の探求p166)」

中村天風氏はいつも取越苦労をする人を、闇夜に提灯を高く頭上に掲げて、百歩、二百歩先に「何かないか?」「お化けはいないか?」などと気にして歩くのと同じだと例えています。こんなわかりやすい例えはないですよね。

本当は足元を提灯で照らしながら歩いていけば、つまづきもしないし、転びもしません。しかし、足元を見ないで、はるか遠くだけを気にして歩けば、足元の石につまづいたり、溝に落ちたりするものです。

心もこの例えと同じで、まだこない将来だけに心を振り向けて、本当に大切な現在を疎かにしたのでは、そりゃ、心の働きは完全に行われなくなるのは当たり前ですよね。

そして、取越苦労のときに中村天風氏が紹介するこの2つの言葉が私は大好きです。この2つの言葉に全てが集約されていますよね。

「心は現在を要す。過ぎたるは逐うべからず。来らざるは邀うべからず」
「さしあたる、その事のみをただ思え。過去は及ばず、未来知られず」

本当は現在だけを考えればいいんです。それなのに未来のことを悩んだり、私くらいのおばかさんだと過去のことだってクヨクヨずっと悩んだりするのです。

でも、大事な現在だけを考えればそれでいいじゃないか、そう思える力がこの2つの言葉にはあると思っています。暗記できる人は暗記するのがおすすめですよ。

変えられない過去にクヨクヨ、どうなるかもわからない未来に取越苦労したときに現在の大切さを教える名言」も参考にしてください。

取越苦労はしないと自分に誓おう

「取越苦労は、愚にもつかぬことで、かりにも心を研き上げようとするものの為すべきことではないと、厳そかに自からに誓うべきである。(中村天風、真人生の探求p167~168)」

取越苦労というものが愚にもつかない無意味なことだとわかったら、心を高めようとする者が取るべき手段はただ1つです。取越苦労を今後しないと自分に誓うべきなのです。ストップ!取越苦労!

積極的に考えれば取越苦労にならないよ

「そうかといって何事も考えるな、やり放しに抛り出して置けというのではない。消極的観念で考えることを断然止めて、考えねばならぬ場合は、積極的観念で思索すべしというのである。
言い換えれば、積極観念で行われた思索は、おおむね整然として、無駄なエネルギー消耗を招来するような取越苦労にならないからである。(中村天風、真人生の探求p168)」

そうかといって何事も考えるな、やりっ放しで放り出しておけというわけではありません。人生考えなければいけないときはあるからです。

だからこそ、何かを考えて答えを出さなければいけないときは、消極的に考えることは断然やめて、積極的に考えるべしです。

積極的な考えは、整然としているので、無駄なエネルギーを消耗するような取越苦労にはならないからです。積極的な考えは決して取越苦労にはならないのです。消極的に考えるから取越苦労になってしまうのです。

積極観念の集中法で常に明るいことだけを考えよう」も参考にしてください。

感想

私はこの取越苦労の考え方がとても好きです。だって、私の悩みは過ぎ去った過去のことや、いまだ来ない将来のことばかりだからです。

「過去にあった失敗や後悔をいつまでもウジウジ悩んで嫌な気持ちになる」
「将来のお金の不安や人間関係の不安や恐怖で生きるのが嫌になる」

というような感じです。変えようもない過去や来るかどうかもわからない未来のことばかり考えて、本当に大切な現在をちゃんと生きていないのだなと反省しました。

中村天風氏の取越苦労をやめる考え方をちゃんと実践すれば、人生はもっと気楽で楽しいものになるのは言わずもがなのことです。私は絶対取越苦労をやめてやるぜ!そんな素晴らしい人間になってやる!

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