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取り越し苦労をしてはいけない理由【過去や未来は気にせず、現在だけを考えよう】

2023年02月10日 更新2020年12月17日 公開

人は将来のことが不安になりやすい生き物です。しかし、過去や未来のことは気にせず、現在だけを考えることが大切です。取り越し苦労をしてはいけない理由をご紹介します。

取り越し苦労は愚かな行為

「取越苦労というもの位下らぬものはない。それは徒らに、心のエネルギーの消耗率を高めるだけで、何の得る処もない全損的行為であるからである。(中村天風、真人生の探求p163)」

取り越し苦労はくだらなく、愚かな行為です。取り越し苦労をしても、心のエネルギーの消耗率を高めるだけで、何も得ることがない、損しかしない行為だからです。

それなのに、多くの人は取り越し苦労をすることを、当たり前だと考えています。取り越し苦労をすることを正当化しているわけです。

取り越し苦労をしても苦しむだけ

「消極的観念から思考されるものなのだから、いつまでいくら考えても、決して自分の安心するような積極的方面に振り向け変えられず、ただ徒らに、思えば思う程に、考えれば考える程に、その思考は独自的の推察や、歪曲の断定で、混然とした紛糾錯綜のものとなり、いよいよ出でていよいよ迷い苦しむという結果を、吾れと吾れ自から作ってしまうという始末になる。(中村天風、真人生の探求p164)」

取り越し苦労は、消極的観念から考えられるものです。消極的な考え方をしているわけなので、自分が安心するような積極的な考え方は出てきません。取り越し苦労をすればするほど、悪い方向にどんどん考えてしまい、

「いよいよ出でて、いよいよ迷い苦しむ」

という結果を自分で作ってしまうわけです。取り越し苦労をしても、自分が苦しむだけなのです。

自分で描いたお化けの絵で驚いている

「まだ現実に現れていない自己の想像や推定で、生命確保に必須なエネルギーを消耗するというのは、痴愚以上のものである。何のことはない自分で自分の心のスクリーンにお化けの絵を描いて、自分で驚いたり怖れたりしているのだから、実に憤飯至極というべきである。(中村天風、真人生の探求p164)」

取り越し苦労というものは、まだ現実になっていない自分の想像や推測で、生きるために必要なエネルギーを消耗するとても愚かな行為です。

自分の心のスクリーンに、自分でお化けの絵を描き、自分で描いたお化けの絵を見て、驚いたり、怖れたりしているのと同じです。

取り越し苦労することは起こらない

「取越苦労がおおむね多くの場合、後になって見ると、さほど気にかけて心配しいしい考えて、苦労しなくってもよかったというような、俗にいう案ずるより産むが易いといったようなことであるのが、これまた殆んど通例である。(中村天風、真人生の探求p165)」

取り越し苦労をしたことって、あとになって考えてみると、心配して苦労しなくてもよいことだなと思うことばかりです。不安に思うことは、大抵の場合起きないのです。だから、取り越し苦労をするだけ無駄なのです。

過去と未来を気にせず、現在だけを考えよう

「心は現在を要す。過ぎたるは逐うべからず。来らざるは邀うべからず(中村天風、真人生の探求p166)」

心は現在だけを必要とする。過ぎてしまったこと(過去)を追ってはいけない。まだ来ないこと(未来)を迎えてはいけない、という意味です。

佐藤一斎の言志録が元ネタです。心は現在だけを必要としていて、過ぎてしまった過去や来るかどうかもわからない未来なんて、考えるが必要ないとわからせてくれる素敵な名言です。

「さしあたる、その事のみをただ思え。過去は及ばず、未来知られず(中村天風、真人生の探求p166)」

当面するそのことのみ(現在だけ)をただ思いなさい。過去は及ばない、未来はわからない、という意味です。

人生で大事なのは現在です。戻ることのできない過去や、どうなるかもわからない未来のことなんて、考える必要はないのです。

この2つの言葉は、過去や未来に思い悩んでしまったときに、ぜひとも思い出してほしい名言です。私は何度もこの言葉に励まされました。

未来のことは積極的に考えよう

「そうかといって何事も考えるな、やり放しに抛り出して置けというのではない。消極的観念で考えることを断然止めて、考えねばならぬ場合は、積極的観念で思索すべしというのである。
言い換えれば、積極観念で行われた思索は、おおむね整然として、無駄なエネルギー消耗を招来するような取越苦労にならないからである。(中村天風、真人生の探求p168)」

取り越し苦労はしてはいけませんが、未来のことを考えないといけないときがあります。

そんなときは、消極的に考えるのではなく、積極的に考えることが大切です。積極的に考えることで、無駄なエネルギーを消耗する取り越し苦労にはならないからです。

積極観念の集中法」も参考にしてください。

感想

私の悩みは過ぎ去った嫌な過去や、どうなるかわからない将来のことばかりだからです。

「過去にあった失敗や後悔を、いつまでもウジウジ悩んで嫌な気持ちになる」
「将来のお金の不安、人間関係の不安や恐怖で生きるのが嫌になる」

というような感じです。変えようもない過去や、来るかどうかもわからない未来のことばかり考えて、本当に大切な現在をちゃんと生きていないと反省しました。

この記事をリライトしているときは、この考え方をすっかり忘れて、未来のことを不安に思っていました。やっぱり、取り越し苦労は絶対によくないね!私はお気楽に生きてやるのです!

著者

とばひさし とば ひさし
武豊町議会議員、日本維新の会
IT・Web会社の社長
詳細プロフィール

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