臨時会2回の謎。実は1回で終われた?誰も教えてくれない「修正案」のルール
実は、1月の臨時議会は1回で終わったかもしれません。えっ?と思われますよね。
否決された予算の構成
1月29日に否決された予算案は、2つの予算で構成されていました。「国の物価高対策」と「職員の給与改定」です。
給与改定は、国のルールに基づく「人事院勧告」への対応です。良い行政サービスを維持するための、国が決めたルールで、速やかな可決が求められる予算でした。
地方自治法の不思議なルール
ここで少し、地方自治法の不思議な「ルール」をお話しします。地方自治法第149条により、予算を「作る」のは町長の仕事です。
一度議会で否決されると、再議を求めて修正案を出すことはできないと解釈されています。つまり、否決されてしまうと、武豊町側は修正案を出すことはできないんです。
分厚い予算書を最初から作り直して、次の議会で別の議案として出し直すしかないんです。これが2月10日まで時間がかかった理由です。
第115条の3
でも実は、もう一つの素敵な解決策があるんです。地方自治法第115条の3。議員の皆様には、議決の直前まで予算の「修正案」を出す権利があるんです。
普通地方公共団体の議会が議案に対する修正の動議を議題とするに当たつては、議員の定数の十二分の一以上の者の発議によらなければならない。
「物価高対策は一度白紙にして、給与改定だけ先に通そう」
そんな「引き算」の修正案を出していただくことができます。減額修正は予算修正の中でもシンプルで、分厚い予算書を作り直す必要もありません。数枚の紙で終わることも。臨時会は1回で終わり、事務コストと職員さんの負担も減ります。
修正案は第三の選択肢!
当日は採決の前に「休憩」を取りました。「可決」「否決」だけでなく、「修正」という建設的な仕組みがもっと活かされていたら…
私も議員経験があるので「修正案」には武豊町の政策を良くする素敵な可能性があると感じてます。修正案出せるんだったら、出したかったという思いがあります。
例えば、予算でも100%反対ということは少ないです。100点満点中80点は賛成でも、20点に納得できないだけで「予算全体を否決(0点)」にせざるを得ない場面があります。でも、修正案が当たり前になれば、批判だけでなく代替案を議会が出すこともできるようになります。
修正案が当たり前になれば、議会は「賛成・反対の場所」から、一緒に「予算をより良く磨き上げる場所」にアップデートされます。これこそが、私が目指す対話の政治の形です。
議会は可決・否決・修正ができる
議会は「可決」「否決」以外にも「修正」できる!意外と知られていないので、ぜひ覚えておいてくださいね。
さて、2月10日に無事に給与改定が可決され、今はホッとしています!職員の生活を守ることも、私の大切な仕事ですから。今回の経験から私は「丁寧な説明」の大切さを学びました。議会、町民の皆さまへの説明責任をしっかりと果たせるようにしていきます。
3月議会見に来てね
さて、次は私が町長になって初めての「3月当初予算」です。町長としてのカラーが出る、議論が最も白熱する議会です。議会には「可決」「否決」だけでなく、「修正」という建設的な力もあります!そんな奥深い議会のドラマを、ぜひ生で見に来てください!
議案質疑、一般質問、各委員会、議会最終日は見ごたえがあると思います!議会運営委員会で日程が確定次第、お伝えします!
武豊町の未来を一緒に見守ってください。お待ちしています!
とば ひさし