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出生率が低い理由は?東京に多いブラックホール型自治体からわかるよ!

2024年07月12日 更新2024年07月10日 公開

東京の合計特殊出生率は2023年度で0.99、日本の平均は1.20と、過去最低の数字を叩き出しました。出生率が低い理由は何でしょうか?東京に多いブラックホール型自治体からその理由がわかりました。

*YouTubeで動画解説もしています!

ブラックホール型自治体の特徴

ブラックホール型自治体とは人口を吸い取って消し去る自治体のことです。都心部がほとんどで東京に集中しています。ブラックホール型自治体の特徴としては、

  1. 人が移動する場合の若年女性人口減少率が50%未満
  2. 人の移動を封鎖した場合の若年女性人口減少率が50%以上
  3. 人口の増加は他地域からの人口流入に頼っている
  4. 出生率が非常に低い

ブラックホール型自治体の都道府県ランキング」も参考にしてください。

東京の出生率が低い理由

①生活コストが高い!特に家賃!

東京は家賃がめちゃくちゃ高いです。とばも東京に10年ほど住んでいましたが、トイレ風呂別のワンルームで23区の駅近くに住もうと思うなら軽く10万円は超えます。

70平米くらいのファミリーマンションに住もうとすると、20万円くらいしていました。もちろん都心部から離れれば安くはなりますが、地方に住んでいるとまじで高いと感じます。

かといって、戸建やマンションは高すぎて買う気も出ないので、家を持つことも地方より難しいです。

また、使うスーパーにもよりますが、食費などのコストも高くつきます。車なんて駐車場が高すぎて持てないですし、教育費も高いです。保育園もなかなか入れられないので幼稚園にいれる人も多かったです。

一方、東京の給料は地方よりは高い傾向にありますが、だからといって家賃の高さを補うほどの給料ではないなと感じます。

もちろん、給料が高い人はとことんまで高いですが、低い人は地方の1.2~1.3倍くらいだったりします。

東京は家賃を含めた生活コストが高いです。そして、給料の多くが家賃に吸い取られてしまうわけです。

②子どもの教育費を出す余裕がない

見事結婚ができたとしても、東京は共働き前提の生活コストになってしまいました。そして、東京は地方よりも教育費が高いです。

私立学校も多いので、親としてもいい学校に行かせたくなります。すると、真面目な親ほど子どもの教育費が高くなり、子どもの教育費を出す余裕がないと感じてしまいます。

その結果、2人子どもがほしくても1人しか産まなかったり、子どもは産まないという選択肢を取ったりするわけです。

2013年の少し古い文部科学省のデータとなりますが、大学卒業までにかかる平均的な教育費(下宿費、住居費等は除く)は、全て国公立でも約800万円、全て私立だと約2,200万円になります。今だともっと高いはずです。

東京の結婚率は実は高い

東京の結婚率は一番低いんじゃないかと私も思っていましたが、実は東京の結婚率は都道府県で1位です!結婚率の低さが、出生率の低さに影響しているというわけではありません。

結婚をしても子どもを産まない、出産数が少ないということが問題だと考えられます。

東京の結婚率は高い?都道府県別結婚数、結婚率ランキング」も参考にしてください。

出生率が低い理由

東京にブラックホール型自治体が多い理由、東京の出生率が低い理由から考えると

「子どもを産む経済的余裕がない」

から出生率が低いと考えることができます。また、日本が成長し、教育費がどんどん高くなっていったことも理由の1つでしょう。

出生率を高めるには?

出生率を高めるには、子どもが生まれてもお金がかからない「教育の無償化」を進めることが重要です。

「0~2歳児の幼児教育の無償化」
「保育園から中学校までの給食費の無償化」
「制服、バッグなどの購入補助」
「返済不要の奨学金」

といった出産から大学といったすべてのタイミングで教育費の負担を減らすことが重要です!

昔は子どもは労力となったので、農家は貧しい傾向にあってもたくさん子どもを産むことが多かったです。子どもを生んでも損をしない社会にすればいいのです。

子どもが生まれるとたくさんお金が必要だと考えるから、子どもを産もうと思えなくなるわけです。それならば、子どもが生まれてもお金がかからない社会を作れば、今よりは出生率が改善されるはずです。

だからこそ、「教育の無償化」が重要となるわけです。

感想

東京に住んでいて出戻りしたからこそ、東京の出生率が低い理由は身に染みてわかります。

国が出生率を本気で高めたいと思っているなら、子どもが生まれてもお金がかからない「教育の無償化」が重要です!児童手当などお金を補助するよりも、教育に関するお金がかからない世界を作るべきなんです。

著者

とばひさし とば ひさし
武豊町議会議員
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