質問の意図がわからない人が質問の意図を理解して上手に答えられるようになるための考え方
あなたは質問の意図がわかりますか?相手が求める答えを出すことができますか?質問の意図がわからない人が質問の意図を理解して上手に答えられるようになるための考え方をお伝えします。
質問には意図があることを知る
人はなぜ質問をするのでしょうか?質問を通じて答えを知りたいからです。つまり、質問する時点で質問を通じて知りたいことがあるということです。これを「質問の意図」「質問の狙い」などと呼びます。子供との会話でも
A「この黄色い花は何?」
B「たんぽぽだよ」
と質問を通じて「黄色い花」が「たんぽぽ」であることを知ります。しかし、質問の意図がわからない人は、そもそも質問には意図があるということわかっていないことが大きな特徴だと思います。
ちなみに私はITベンチャー企業に転職する20代前半までは質問の意図というものがあることを知りませんでした。
それまでは思ったことをそのまま話していたのでいきあたりばったりの会話になっていたので、トンチンカンな回答ばかりしていたと思います。
そもそも、自分の頭に浮かんだことは質問の回答となっていると思っていたので、質問には意図があるんだなんて考えもしなかったわけです。
なので、就職活動もESが通っても面接がうまくいかなかったことをよく覚えています。大企業はことごとく全滅しましたねw
質問の意図に合った回答とは的にボールを当てることだとイメージする
「質問には意図がある」ことに気づくと、質問の意図に合った回答をしなければいけないことがわかります。
「会話はキャッチボール」だとよく例えられますが、質問の意図に合った回答をすることは「的の中にボールを当てること」だと私はイメージしています。
質問の意図に合った回答をしなければならないことに気づくと、回答というボールは的に向かって投げないといけないことがわかるのです。的を外した回答をすると、いわゆる「的外れな回答」をしてしまうことになるわけです。
でもね、質問に意図があることがわかり、質問の意図に合った回答をしないといけないことがわかっても、具体的な的の位置がわからない人は結構多いかなと思います。
私もずっとわからなかったし、今でもよくわからないことがあります。それでも、仕事を通じてなんとなく質問の意図を読むコツはあるなと思ったのでこれからお伝えしていきます。
クローズドクエスチョンとオープンクエスチョンがあることを知る
すごく論理的なお話ですが、質問には「クローズドクエスチョン」なるものと「オープンクエスチョン」なるものがあります。
クローズドクエスチョンは「はい」「いいえ」で答えられる質問のことです。回答内容を限定することで知りたい内容をすぐ知ることができます。「はい」「いいえ」で答えればいいのでこいつは簡単な質問です。
A「バナナが好きですか?スイカが好きですか?」
B「スイカが好きです」
一方、オープンクエスチョンとは自由に答えられる質問のことです。こいつが厄介な質問です。なまじ自由に答えてもOKなのでトンチンカンな回答になりやすいのです。
A「スイカについてどう思いますか?」
B「スイカっておいしいですよね。緑色だし。そういえば果物なのに野菜なんですよね。(答えはこれで合っているんだろうか…)」
また、質問の意図がわからない人はクローズドクエスチョンなのにオープンクエスチョンで答える、オープンクエスチョンなのにクローズドクエスチョンで答えるという間違いをすることもあるので注意が必要です。私はよく間違えてましたw
A「バナナが好きですか?スイカが好きですか?」
B「スイカが好きですが、スイカっておいしいですよね。あの水分が多い甘さがいいんですよね。そろそろ夏ですし、スイカを食べたい季節ですよね」
A(そんなことまで聞いてない…)
ここまでやると「やべえやつ」って思われるのでまじで注意してくださいね。オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンは間違えないように!
「クローズドクエスチョンとオープンクエスチョンの違いを知って聞き分けると的外れな回答が減る理由」も参考にしてください。
質問を聞くことだけに集中する
私は思考で会話が飛びやすいので、思考するよりも質問を聞くことだけに集中することが必要です。なので、
「質問の意図は何だろう?」
「質問を聞くことだけに集中しよう」
と常に考えて質問を聞くことを集中しています。なるべく思考が飛ばないようにちゃんと話を聞いて質問の意図を理解することに集中するようにしているわけです。
質問を最後まで聞いてから答えを考える
私は質問の冒頭を聞いて答えが思い浮かんでしまうことが多い(勝手に質問の意図を決めつけてしまう感じ)のですが、質問をちゃんと最後まで聞いてから答えを考えるようにしています。
質問は冒頭だけで判断するとひっかけクイズにひっかかってしまうような回答をしてしまうことがよくあります。なので、話のマナーとしても最後まで質問を聞いてから答えを考えるようにしましょう。
「ひっかけクイズにひっかかりがち!最後まで話を聞けない人が最後まで人の話を聞けるようになる考え方」も参考にしてください。
会話のテーマも考えて答える
会話にはテーマというものがあります。そして、質問は会話のテーマの中の一部分なのです。なので、基本的に会話のテーマに沿ったことを質問されることが多いです。
それなのに、会話のテーマ外の答えを述べたりすると「ん?」と思われてしまうわけです。質問の意図がわからない人は質問の意図を読むだけでも大変なのですが、会話のテーマも理解しないといけないわけです。的の中にも的があるという感じです、
また、会話のテーマを変えたい場合の質問もあるので、こればかりは会話のテーマと質問の意図を考えてテーマ外の回答をするべきか考えましょうね。難しいw
「テーマは1つ!会話が飛んで何を話しているかわからないと言われる人は会話のテーマや意図を意識しよう」も参考にしてください。
質問の意図を確認するのも手
質問の意図がわからないのってこちら側の質問読解力の問題もあるのですが、質問者側がわかりにくい質問をしていることも意外と多いです。特に複数の意味に解釈できてしまうオープンクエスチョンは注意が必要です。
そこで「この質問ってAの意味かな?Bの意味かな?」って解釈に悩んだら「この質問ってどういう意味ですか?」と確認してしまうのも手です。
質問者がAの意図で質問しているのに、Bの意図だと思って回答すると「思っていた回答と違う…」と質問者からの評価が下がってしまいます。
それに間違った回答をするとまた説明しないといけないのでコミュニケーションコストも増えてしまいます。
それなら質問の意図を確認した方が早いのです。ビジネスシーンでも割と認識合わせをするために質問の意図を確認することはよくある話です。
ウェブ業界だったらウェブ用語の定義や解釈が人や会社によって違うこともよくあるので、「○○ってどういう意味ですか?」と質問することは割と普通の行為です。
それなのに、わからないことをわからないまま答えて間違ったり、わからないことをわかったふりして答えて間違ったりするよりも、こちらの方が論理的かつ効率的なコミュニケーションです。
ロジカルシンキングを勉強する
ロジカルシンキングを勉強すると質問の意図を少しずつ読めるようになったなと思っています。ロジカルに質問を分析できるようになるので、ロジカルに回答できるようになっていくからです。
「考える技術・書く技術(バーバラミント)がロジカルシンキング本でおすすめ」も参考にしてください。
感想
私は質問の意図があると知らなかった人間だったので、質問には意図があると知ってからというもの、どうやって質問の意図を読めばいいのか四苦八苦しました。
質問の意図を知るまでは的がわからずにボールを投げていたのですが、質問の意図があることを知ってからは、本当は的があってそこにボールを投げないといけないのがわかった感じですw
でも、ロジカルシンキングを勉強し、営業も自分でするようになって、昔よりは質問の意図がわかるようになりました。
コミュ力が低かろうが発達障害の傾向があろうが、後天的に質問の意図を読む力を身につけることは可能だと思います。少なくとも私のように人並み程度(自分で思ってるだけかも)になることはできるはずです!努力しましょう!