MENU

相手が答えにくい下手な質問をしがち…質問するのが苦手な人でもある程度上手に質問するコツ

2020年10月12日 更新2020年10月12日 公開

私は質問するのが苦手なタイプで答えにくい質問をしがちですが、ビジネスを通じてある程度は上手に質問ができるようになったと思っています。質問するのが苦手な人でもある程度上手に質問するコツをお伝えします。

相手が答えやすい質問を心がけよう

相手が答えやすい質問を心がけることが大切です。質問が下手な人って自然と答えにくい質問をしていることが多いのです。

なぜならば、質問をするときに答えやすいとか答えにくいとかいうことをまるで考えていないからです。というか、私の場合自分の質問が答えにくいだなんて考えもしていなかったというのが本当のところです。

なので、相手が答えやすい質問をすることを心がけるだけでも、上手な質問ができるようになっていきますよ。相手に回答を丸投げするのではなく、相手が答えやすいように質問してあげましょうね。

会話のテーマに沿った質問をしよう

会話にはテーマというものがあります。会話のテーマに沿った質問であれば、これまでの会話の流れがあるので回答しやすくなります。しかし、いきなり会話のテーマとは違う質問をすると答えにくくなるのは当たり前です。

だって、今までタコの話をしていたのに、いきなり恋の話になったらちょっと戸惑いませんか?こんな感じです。

「タコってうまいんだよね。1分くらい茹でると生のギリギリで3日熟成させると最高なんだ!ところで彼女できた?」

「テーマ急に変わったw」とか思いませんか?なので、会話のテーマに沿った質問をするように心がけましょう!質問がいきなり飛ばないように心がけましょう。

また、別の会話のテーマの質問をしたいときは、今の会話のテーマの関連テーマの範囲内で質問するようにしましょうね。

これまでのテーマからあまりにかけ離れすぎた質問だと「何の質問?」と相手をフリーズさせてしまうのでご注意を。

テーマは1つ!会話が飛んで何を話しているかわからないと言われる人は会話のテーマや意図を意識しよう」も参考にしてください。

オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンを使い分ける

質問には2種類あります。オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンです。

オープンクエスチョンとは、自由に答えられる質問のことです。クローズドクエスチョンとは、「はい」「いいえ」で答えられるような質問のことです。

自分が聞きたい内容に合わせてオープンクエスチョンとクローズドクエスチョンを使い分ければ、自分が知りたい答えを誘導しやすくなりますよ。

クローズドクエスチョンとオープンクエスチョンの違いを知って聞き分けると的外れな回答が減る理由」も参考にしてください。

オープンクエスチョンは難しい!限定して答えやすくしよう

クローズドクエスチョンは「はい」「いいえ」で答えられるようにすればいいだけなので、ある程度答えやすく質問することができます。

しかし、オープンクエスチョンは自由に回答できてしまうので、相手が答えやすい質問をするのは実は難しいのです。オープンクエスチョンは質問力が求められるタイプの質問なのです。例えば、

「あなたは政治についてどう思いますか?」

とオープンクエスチョンされたらどう答えますか?私だったら正直なところ、漠然としすぎた質問なので、どう答えればいいか悩んでしまいます。でも、

「あなたは今後の財源確保に向けた消費税問題についてどう思いますか?」
「あなたは与党の首相は誰がなるべきだと思いますか?」

というように政治の中でも限定したテーマの質問にすれば答えやすくなります。相手の答えやすさを考えない漠然としたオープンクエスチョンは、鬼畜の所業だと思ってください。質問ハラスメントはやめましょう。

限定的かつ具体的に!オープンクエスチョンは質問の意図が1つだとわかるようにして答えやすさまで配慮せよ」も参考にしてください。

質問のテーマは1つだけにする

質問のテーマを1つだけにすると相手が答えやすくなります。私が思うに質問が下手な人って質問のテーマが2つ以上あることが多い気がしているからです。

質問のテーマが2つ以上ある人の質問って、質問を聞いている途中で急にテーマが変わってしまうのです。

なので、何のテーマの質問なのかわかりにくいのが正直なところです。政治の質疑応答でありがちな複数のテーマを盛り込んだダメな質問を例にしてみましょう。

「先ほど社会保障を拡充するためには消費税は増税したほうがいいとお伺いしました。社会保障を拡充するのには賛成ですが、消費税を増税しないでも公的機関の運営コストを下げることで可能だと思っています。社会保障を拡充するために消費税を増税したほうがいいと考える根拠を教えていただけますか?」

質問が長い問題は置いといて、「社会保障を拡充するために消費税増税する根拠」という質問をしているのに、質問の途中で質問にはまるで関係のない「消費税増税しないために公的機関の運営コストを下げる」というテーマが入ってしまっています。

私くらい質問の意図が読めないタイプだと「何のテーマの質問なの?」と混乱してしまいます。この場合は「消費税増税しないために公的機関の運営コストを下げる」という部分は省略して

「社会保障を拡充するために消費税を増税したほうがいいと考える根拠を教えていただけますか?」

という感じで質問のテーマを1つにすればいいと思います。具体的に質問してわかりやすくしたつもりが、質問文のテーマが2つ以上になってしまって逆にわかりにくくなってしまっうのは質問下手さんによくあるお話です。

なので、質問のテーマが1つだけになるような質問を心がけましょう。質問のテーマはいつも1つだと考えるとわかりやすく質問できるようになりますよ。

また、複数のテーマの質問をしたい場合は1質問1テーマの精神で、テーマ毎に質問を分けることをおすすめします。

同時に何個も質問しない

講演会とかで質問する人数や機会が限られていると、あれこれ知りたくて同時に何個も質問してしまう人をよく見かけます。

「先ほどの講演ありがとうございました。3つご質問させてください。1つ目は消費税問題についてどう考えているか。2つ目は増税しなくても対策できる方法はないか。3つ目はコスト削減で消費税増税は避けられるかどうかです。ご回答よろしくおねがいいたします。」

でも、こんな感じに同時に何個も質問すると、メモでもしないと全ての質問に答えることは難しいです。なぜなら

「質問を全て覚える」
「質問の答えを考える」
「順番に質問に答えていく」

という感じで同時に複数の行動を取らないといけないからです。私だったら最初の質問を答えているときに他の質問忘れてしまう自信があるくらい難しい並行作業ですw

なので、複数の質問がある場合でも、同時に質問をするのは1個にして相手が答えやすいようにしてあげましょう。回答が終わったらもう1つ質問するくらいでいいじゃないか。欲張らないことも大事です。

わかりやすくコンパクトに質問しよう

これまた講演会でよく見かけるのですが、質問の儀礼的な前置きは不要だと思っています。例えば、こんなわかりにくい長ったらしい質問をする人をよく見かけます。

「◇◇様、先ほどの講演大変貴重になりました。ありがとうございます。私は○○会社の△△と申します。マーケティングの部長をしており、Webマーケティングも統括しております。先ほど、WebマーケティングにおいてはSEOが重要とおっしゃりましたが、弊社でもSEOに力を入れて対策をしているつもりですが、なかなか成果が出ておりません。コンテンツマーケティングも強化しておりコンテンツもかなり増やしています。本日の講演会のお話以外でSEOの成果を出すために必要な施策があればお教えください。よろしくお願いいたします。」

なんかもう長くて聞くのも疲れてしまう質問ですよね。では、どうすればコンパクトな質問にすることができるのでしょうか?

時候の挨拶やテンプレ的な長い自己紹介はコンパクトにする

「ありがとうございました」とか「自己紹介」とか質問する前の変なマナーみたいのが多分いろんな本やらマナーサイトで紹介されているみたいですが、こんな時間だけ取る形骸化した質問のマナーなんて不要だと思います。

もはや時候の挨拶化していますよね。本当に感動したなら自分の言葉で伝えればいいのに、テンプレ化した言葉に何の意味もないです。

質問される側も質問者のプロフィールには基本的に興味なんてありません。なので、問題なさそうであれば時候の挨拶は省略し、自己紹介はコンパクトにしましょう。

自分の状況、感想、考えなどの説明もコンパクトにする

今回のケースだと本当に質問したいことは「本日の講演会以外でもSEOの成果を出すために必要な施策」だけなのに、自社のマーケティング状況を報告する必要はないと思います。

「本日の講演会以外でもSEOの成果を出すために必要な施策があればお教えください。」

くらいでいいんじゃないかなと思っています。コンパクトに質問されると質問される側も答えやすいのです。また、

「私はラーメンが好きですが、そばが好きだという根拠を教えて下さい」

とか自分の感想や考えも質問に入れて、質問をわかりにくくする私のような質問下手もいますが、質問には関係ないと思ったら自分の感想や考えは省略しましょう。

自分の状況、感想、考えなどを説明しないと質問の意図がわからない場合はコンパクトに説明する必要があります。

しかし、自分の状況、感想、考えなどを説明しなくても質問の意図が通じるようであれば、これらの情報は省略しましょう。質問はコンパクトにすることが大切です。

感想

私は今でも質問するのが苦手なタイプですが、上記のことは意識するようになってから人並みには質問できるようになってきたと思っています。

それでも油断すると相手がすごく答えにくい漠然とした質問をしてしまうことがあります。上手な質問をするためにも相手の答えやすさを考えることが重要です。とにかく実戦で練習あるのみです!試行錯誤して質問上手になっていきましょう!

著者

とばひさし とば ひさし
武豊町議会議員
詳細プロフィール

メインカテゴリ