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自分より不幸な人がたくさんいると考え、少しの不幸で生きていられることに感謝したい件

2020年08月31日 更新2020年08月31日 公開

自分より幸せな人がいると、幸せな人が普通であるだと思っていません?この考え方では、いつまでたっても幸せになりません。

こんなしょうもない考え方よりも、自分より不幸な人がたくさんいることを考え、少しの不幸で生きていられることに感謝したい件をお伝えします。

不平不満が多い人は、自分より幸せな人を普通と考えがち

「不平不満を感じる人は、自分より幸福の者を標準とする傾向が多分にある。たとえば運命に対しても、世の中には自分よりもっと幸運な人がいるのに、自分は少しも恵まれないとか。また不健康の際でも、世の中には随分と丈夫な人も多いのに、自分は何という憐れな弱さであろうという風に…(中村天風、真人生の探求p148)」

不平不満が多い人は、自分より幸せな人が普通だと考えてしまう傾向があります。例えば、

「私よりも幸せな人がたくさんいるのに、私は何でこんなに不幸なんだろう…」
「私より健康な人はたくさんいるのに、何で私は病気がちで弱いんだろう…」
「私よりもお金持ちの人がたくさんいるのに、どうして私はこんなにお金がないんだろう…」

というように、運命、健康、お金などいろんなことで、自分よりも幸せな人を普通だと考えてしまうのです。

これでは、普通の基準を満たしていない自分が、憐れで、弱く、不幸な存在だと思えてしまうのは仕方ないですよね。このような不平不満を心に抱いてしまうと、

「私がこんなに不幸なのに、幸せなあのひとがムカつく」
「両親は老後のお金で贅沢しているのに、私は子育てに追われている」
「この世は苦の娑婆だな…神も仏もいやしない…」

など他人を恨み、神や仏さえも恨むという、誰にも手を負えない不幸な人間になってしまうわけです。これでは生きているのが辛いですよね。私の周りにも自分が不幸だと勘違いしている人はたくさんいますし、私もよく自分が不幸だと考えがちです。

「普通の生活がしたい」
「普通の結婚生活がしたかった」
「普通に生きたかった」

とか、落ちたときに考えちゃう。でも、そもそも、何が普通なんでしょうね?って最近思います。

なんとなく普通のイメージが世間にあって、そのイメージを満たさなければ普通じゃなくて、普通じゃないと不幸みたいな感じです。あほくさいから、そんなあほなことはもう自分はやめます。普通じゃなくても気にしない!

自分より不幸な人はたくさんいるから、少しの不幸で生きられることに感謝

「そういう心持ちの人に限って、この世の中には、自分よりもっと運命的にも、健康的にも、不幸の人のいることには考え及ばない。だから、自分が今そういう極度の不幸の人の陥っているような状態にならずに、この位の処で活きておられるというのは、ありがたいことだと、それを感謝しようという気持ちが少しもない。(中村天風、真人生の探求p148~149)」

自分より幸せな人を普通だと考える人に限って、自分より不幸な人や、自分よりも不健康な人がいることを考えません。

この広い世界を見渡せば、自分よりも不幸な人は必ずいると思いますす。それなのに、自分よりも不幸な人がいると考えないから、自分がすごい不幸だと思っているわけです。世界一の不幸だと思っている人だっています。

だから、本当はこの程度の少し不幸で生きていられることが、とても幸せでありがたいことだとわからないんですよね。こんな考え方では、不平不満をなくすための感謝ができるはずがありません。

不平不満を感じたときは、自分より不幸な人のことを考えよう

「万一心に、何かの不平不満を感じた時は、自分より以下の運命や境遇に活きている人の現在多いことを、思い見るべきである。
昔の諺にも「上見ればきりがないから下見て暮らせ」という意味の訓えがある(中村天風、真人生の探求p147)」

もしも、不平不満を感じてしまったら、自分より幸せな人を考えるのではなく、自分より不幸な人のことを考えるべきです。

「上見ればきりがないから下見て暮らせ」ってやつです。比較の人生に生きてしまうと「上を見てもキリがない、下を見てもキリがない」ものです。だから上ばっかり見てないで、下を見ることも大切ですよということなんです。

この考え方はすごく大切です。自分は不幸だって思っているかもしれませんが、あなたのことをうらやましいと思っている人はいるんですよ。

あなたの奥さんだって、誰かが思い続けたけど、思いがかなわかった憧れの人だったりするんですよ。結婚できて、すごくラッキーじゃないか!

つまり、下の人から比較すれば幸せになるし、上の人から比較すれば不幸にもなる。幸せって自分の考え次第なんですよね。全ては心の置きどころ一つなんですよ。

それでも私より不幸な人なんていないと思うなら、生まれながら食べられる運命にある「肉牛」を思い浮かべてください。

肉牛は肉牛なりの業や役目があるとは思いますが、生まれたときから食べられることが決まっていることを考えると、あなたのほうが肉牛より幸せなはずです。

感想

不平不満が多い人は、自分よりも幸せな人が普通だと考えがちです。これでは、普通のハードルが高すぎて、いつまでも幸せを感じることはできません。

なので、不平不満を感じてしまったら、自分より不幸な人がいることを考えましょう。そうすれば、この程度の不幸で生きていられることに感謝できるようになるはずです。

私も自分が不幸だと勘違いして、自分だけが可愛そうだという被害者意識に陥らないためにも、この考え方を忘れないようにしたいです。

不平不満を思わず、常に感謝して生きる!不平不満が多い人でも感謝を習慣化できる考え方」も参考にしてください。

著者

とばひさし とば ひさし
武豊町議会議員
IT・Web会社の社長
詳細プロフィール

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