丸又商店の尾張のたまりが最高にうますぎる

2020年04月13日更新2020年04月13日公開

武豊町の「丸又商店」の尾張のたまりが最高にうますぎる件をお伝えします。ちょっとお高いですが、一番好きな武豊町のたまりです。

丸又商店とは

丸又商店（まるまたしょうてん）とは、1829年（文政12年）から愛知県知多半島の武豊町でたまりを作っている蔵元です。

丸又商店では杉の木が材料の木桶を利用しています。箍は竹で作られています。木桶は呼吸をするので、木桶の中の微生物が過ごしやすい環境を整えてくれます。

木桶のメリットは、人間の家で考えるとわかりやすいです。鉄筋の家、マンションでは、結露が起きやすく黒カビが生えやすいです。カビが室内を循環し、アレルギーを引き起こすこともあります。

一方、木造の家では結露も起きづらく人間が過ごしやすい環境を整えてくれます。木桶を手で触れると夏は暑くなく、冬は冷たくないのです。とても優しい肌さわりです。

また、木桶には、長年住み着いた菌も存在しています。伝統の味を引き継ぐ重要な役割を果たしてくれます。だから、木桶で出来上がったたまり醤油は、優しい味がするのです。

丸又商店には約70本の木桶があり、明治44年に作られた古い木桶も利用されています。

余談ですが、武豊町には最近まで木桶を作る桶師がいました。東海地区に存在する木桶は、ほとんどこの桶師が修理していたそうです。この桶師の存在もあり、現在も武豊町の蔵元は木桶を使っているところが多いそうです。

＊ちなみに木桶だけでなく使い込まれた石も特徴です。

丸又商店の工場はほとんどが木造だそうです。木桶の置いてある仕込蔵では、太い木材が梁として使われているそうです。

柱、梁はには蔵に住み着いた菌が付着し白くなっていました。木蔵の蔵の中を浮遊する菌は、丸又の伝統の味を決める大切な要素となっているのです。

丸又商店のたまりは麦類（小麦、大麦）を利用しないで作られています。麹を作るときにわずかなデンプン質（小麦、大麦）があると、作業性もよく良い麹が出来上がります。

しかし、丸又商店では、長年の研究で麦類を使用しないで良い麹を作る製法を確立しています。麦類を一切使用しないことで、小麦アレルギー、グルテンアレルギーの人でも安心して利用することができます。

大豆だけでの「たまり」は、旨味成分が多く、濃厚な味が特徴となっています。

ちなみに余談ではありますが、私が一番大好きだった半田市にある菊乃家（現在は年齢のため閉店）でも、丸又商店のたまりを利用していました。ラーメンを濃くしたいと頼んだときに出された醤油が、異常にうまかったことを今でも思い出します。

丸又商店は武豊町を代表するたまりの蔵元です。たまりの中でも愛知県産丸大豆を利用した「尾張のたまり」は、他の蔵元のたまりと比べても圧倒的な旨味を誇っています。

普段使いするのにはもったいないので、少量醤油を使ったり、他の醤油にブレンドして混ぜるのがおすすめです。以下の記事も参考にしてください。

とばひさしとばひさし
武豊町議会議員
IT・Web会社の社長
詳細プロフィール

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