一条工務店をやめた理由!一条工務店のメリット、デメリット
注文住宅を建てることになりました。後悔をしたくないので、いろんなハウスメーカーを回りました。そこで、愛知県では定番の一条工務店の住宅展示場に行ってみました。一条工務店をやめた理由やメリット、デメリットをお伝えします。
一条工務店のメリット
性能
「家は、性能」
とロゴにも記載しているくらい、一条工務店は性能にこだわっているハウスメーカーです。なので、性能が他のハウスメーカーより高いです。
他のハウスメーカーの営業マンさんも「木造では一条工務店さんの耐震性が業界で一番高い」と言っていたほどです。実際に、一条工務店は性能に相当こだわっています。
なので、「性能」を優先したい人向けのハウスメーカーだと思っています。性能を第一に考えている人は、一条工務店の信者になるほどの強いメリットとなっています。
太陽光発電がすごい
一条工務店はこれでもかというくらい、太陽光パネルを乗せます。屋根が全部太陽光パネルになるレベルです。屋根の見た目よりも電気代なのです。なので、電気代を節約したいのであれば、一条工務店はおすすめとなります。
実際、一条工務店に住んでいる人は、電気代を払ったことはないと言っていました。ただ、売電価格の推移や電気代が高くなっているので、前よりは収入は減ってきたそうです。
それでも、電気代がかからず、むしろ、プラスになるのはメリットですよね。今は電気代がどんどん高くなっているので、毎月の電気代は節約したいところです。
床暖房がつけられる
一条工務店といえば床暖房のイメージがあります。全館床暖房となるので、床暖房をつけたい人にはおすすめとなります。
変形地でも坪単価は変わらない
私が訪問した住宅展示場の営業マンさんが、「変形地でも坪単価は変わらないのが、一条工務店の特徴です」と言っていました。
実際、一条工務店でL字型に強引に建てられているお家を見たことがあります。すでに家が建っている敷地に、新しく一条工務店の家を建てていたので、あの強引なL字形になったんだと納得しました。
変形地に変形した家を建てるのって、普通のハウスメーカーだと高くなりそうな気がします。なので、変形地、すでに建っている家を壊せないけど同じ敷地に建てたいときには、大きなメリットになるなと思いました。
住宅展示場のハウスメーカーなのに安い
一条工務店って、住宅展示場のハウスメーカーとして坪単価は安い傾向にあります。
住宅展示場にあるハウスメーカーによりますが、最終的な価格は一二を争う安さになることも多いです。マーケティング視点でも、一条工務店の価格戦略は上手だなと感心してしまいます。
なので、いろんなハウスメーカーを巡って、「やっぱり注文住宅って高いな」と撃沈しているところで、「価格がそれなりに安くて性能がいい」という理由で、最終的に一条工務店に決める人は多いです。
最初に一条工務店に行こうが、最後に一条工務店に行こうが、一条工務店を選ぶ人は選ぶわけです。
これは私が住んでいる地方だと顕著な特徴です。一条工務店のお家がめちゃくちゃ多いんですよね。私の知り合いも、一条工務店で家を建てている人が多いです。
主に地方の中間層や、初めて注文住宅を建てる人をターゲットにしているのかなと思いました。でも、不思議と都心部のお金持ちエリアだと、一条工務店のお家はあまり見かけません。
価格戦略を明確に考えている証拠です。マーケティング視点で考えれば考えるほど、売り方は非常にうまいなと思います。
予算の計算がしやすい
一条工務店は坪単価が明確で、広さに応じて値段が変わります。また、標準設備がかなりの比率で決まっているので、予算の振れ幅は他のハウスメーカーよりは小さいと思います。
オプション費用がかかりにくいので、予算の計算がしやすいメリットがあります。注文住宅ならではの、予算が大幅に上振れする不信感がないのです。
一条工務店のデメリット
同じ外観
一条工務店は同じ外観の家が多いです。同じ外観デザインの一条工務店の家が多すぎるので、すぐに一条工務店だとわかってしまいます。
いろんな外観パターンはありますが、一条工務店の家が多い地方だと、どうやっても同じ家だなと感じてしまいます。
どうやっても外観で差別化ができないんですよね。私は性能よりも外観デザインにこだわりたいタイプなので、大きなデメリットとなりました。というか、いいなと思うデザインは、思い切り友達の家と同じだったのでw
キッチンや水回りが選びにくい
一条工務店の設備は、一条工務店オリジナルのものが多いです。標準設備は、一条工務店が自社で製造していると考えてOKと言っていました。
しかし、このオリジナルのキッチンや水回りの設備が、いいと思う人にはいいでしょう。賃貸物件に住んでいる人であれば、賃貸のグレードより1ランクも2ランクも上がるので、「素敵」と思うでしょう。
しかし、私はキッチンや水回りにこだわりたかったので、自分でいろんなメーカーを選びたいと思っていました。選ぶのが面倒な人にはいいですが、選びたい場合にはデメリットとなってしまいました。
注文住宅としての自由度が少ない
一条工務店の標準設備は、一条工務店の工場が製造しているものが多いです。それゆえに、注文住宅としての自由度が少ないです。
一条工務店の標準設備で満足という人はいいかもしれません。設備をどうしようと、あれこれ迷うことも少ないからです。でも、一条工務店では
「キッチンは絶対にキッチンハウスを入れたい!」
という要望を叶えるのは難しいでしょう。また、間取りの自由度も少ないです。一条ルールなるものがあり、総二階建てになりがちです。おしゃれでこだわった間取りにしたいのであれば、一条工務店以外のハウスメーカーを選ぶことになるでしょう。
坪単価はそれなりに高い
住宅展示場の一流ハウスメーカーと比べると、坪単価は低いなと思います。しかし、一条工務店も2023年時の坪単価は65~80万円くらいとのことでした。うーん、お家ってやっぱり高いよな…
営業トークが同じなので、ハマらない人にはハマらない
営業トークが同じなのも一条工務店の特徴です。私の友達に一条工務店で家を建てた人がおり、その人は完全なる一条工務店信者です。
「一条工務店の太陽光発電は○○がいいんです!」
「一条工務店の性能は○○がいいんです!他のハウスメーカーでは実現できないですよね?」
とめちゃくちゃ熱く語られた思い出がありますwでも、興味深かったのが、一条工務店の信者なる友達が、住宅展示場の営業マンさんと同じような営業トークをしてきたことです。
それだけ、一条工務店の営業トークはパターンが決まっており、アピールポイントも明確化しているわけです。
しかし、逆に考えると魅力はそれだけなのです。一条工務店が良いと思っているものを良いと思う人にしか、ハマらないわけです。ハマらない人にはとことんまでハマらないのが、一条工務店だと私は思いました。
私が一条工務店をやめた理由
私が一条工務店をやめた理由はシンプルです。友達と同じ家の外観になるのが嫌だったからです。また、すぐに一条工務店だとわかってしまうのも理由でした。ただし、性能はすごいですし、太陽光発電は魅力的でした。本当に電気代が高くなっていますからね。
感想
一条工務店は性能を重視する人に、おすすめのハウスメーカーだと思います。ただ、私のように外観を優先したい人には、選ばないケースもあるかなと思います。
家を重視するポイントは人それぞれなのです。外観を優先する人も、性能を優先する人もどちらも正解なのです。後悔しないためにも、モデルハウスはたくさん見学しましょう!
また、子供が見学したくなるおもちゃを、どの住宅展示場でもちゃんと準備しているのは、非常にマーケティング上手だなと思いました。