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本物のビジネス書を見抜く方法【1億円社長と1兆円社長の本ならどちらを読みたい】

2023年01月13日 更新2023年01月13日 公開

私は社会人になってからビジネス書を読むようになりました。ビジネス書をまとめることが好きだったので、ビジネス書を中心とした本のサービスで起業をしました。

サービス運営中には、何千冊ものビジネス書や自己啓発書を読みました。しかし、ビジネス書って偽物が多いです。どれだけ読んでも正しい答えが見つからずに、悶々とした日々を過ごしていました。

しかし、本物のビジネス書を読むようになってから、正しい答えがわかるようになりました。前は進むべき道すらわからなかったのに、今では何をすればいいかが明確になりました。ただし、行動が足りていないのが課題です。

ビジネス書と真剣に取り組んだ私だからわかる、本物のビジネス書や自己啓発書を見抜く方法をご紹介します。

「あなたは1億円社長が書いた本と1兆円社長が書いた本なら、どちらを読みたいですか?」

ビジネス書は2種類

ビジネス書には2種類あると思っています。

  1. 原理原則がわかる本物のビジネス書
  2. テクニックがわかる一般的なビジネス書

原理原則がわかるのが「本物のビジネス書」で、テクニックがわかるのが「一般的なビジネス書」です。

テクニックだけでは人生は解決できない

この世界のほとんどのビジネス書は、テクニックだけ教えてくれます。もちろん、テクニックというのも仕事をするうえで大切です。テクニックがない人よりは、テクニックがある人のほうが仕事ができるでしょう。

しかし、テクニックだけでは人生は解決できません。私がテクニックだけで解決できないなと思ったのが、心理学の本をたくさん読んでいたときです。

心理学というのは面白いもので、多くの人が考える心理をベースにしているので、多くの人が取るべき行動が読めます。「メンタリズム」も心理学をベースにしており、すごく流行りましたよね。

でも、心理学はテクニックの最たるものだなと思っています。心理学に該当するよくあるパターンであれば、相手の行動を読むことができます。

そのため、心理学をたくさん知っていれば知っているほど、相手の行動を読める確率は高くなります。しかし、それでも全ての行動パターンまで読むことはできません。

人間というものは不思議なもので、テクニックが大好きです。心理学にはまった私は、あらゆる心理学を知りたくなりました。しかし、どれだけ勉強しようが、相手のすべてを読むことはできませんでした。

そもそも、心理学というのは多くの人が取る行動を統計的にパターン化しているので、その行動を取らない人もいます。パターンにハマらない人に対しては、心理学というものは役に立たないのです。

つまり、心理学はとても便利なテクニックですが、人生を解決する羅針盤にはならないのです。心理学のパターンに該当するときにだけ、有利に進められるテクニックに過ぎないのです。

ちなみに、メンタリストのDaigoさんは心理学を利用して、大成功をしていると思います。しかし、そんな賢い彼も炎上で失敗したことがあることからわかるように、心理学はすべてを解決する原理原則ではないわけです。

あくまでテクニックなわけです。心理学をたくさん知っていることで、有利に生きられるケースが増えるだけなのです。

原理原則がわかれば、人生は解決できる

本物のビジネス書は原理原則を教えてくれます。人生は大切な原理原則を覚えていれば、多くのことが解決します。

該当するパターンでしか使えないテクニックとは違って、どんな場面でも使える正しい考え方を教えてくれるわけです。

実際のところ、人生をテクニックだけで解決しようと思うと、膨大なテクニックを覚えることが必要です。それこそ、グーグル検索のデータベースを超える知識が必要です。

天才なら覚えられるかもしれません。でも、そんなたくさんのことを覚えるのは無理だと思います。そして、覚える必要もないことです。

そんなことは、記憶装置に覚えさせればいいのです。私たちが覚えるべきは原理原則だけなのです。

本物の良書の見抜き方

原理原則を教えてくれるビジネス書は、非常に少ないのが現実です。私も何千冊と読んできましたが、私が本物だと思うビジネス書の著者は2人だけです。

私が本物だと思ったのは「稲盛和夫氏」と「中村天風氏」だけです。何千冊と読んで、私に刺さったのはこの2人だけだったのです。

もちろん、松下幸之助氏のような本物もいますが、私の人生はこの2人の知識だけでいいなと思ったのです。そして、たくさんのビジネス書を読んで私なりに考えた、本物のビジネス書の見抜き方はとてもシンプルです。

1兆円超えの創業社長の本

ビジネス書の見抜き方とはなりますが、日本における本物のビジネス書の見抜き方は簡単です。それは、売上1兆円超えの創業社長のビジネス書です。例えば、

のように世界に名だたる大企業を作った創業社長は、本物である可能性が非常に高いです。というか、本物でないと、1兆円超えの会社は作ることはできないと思ってます。

私は稲盛和夫氏を私淑するようになってから、盛和塾にも入塾しました。塾長がまだ生きていらっしゃるころだったので、間近で稲盛和夫氏を見ることができました。

そして、本物は考え方もオーラも違うなと思いました。まじでオーラが見えるんですよね。そして、稲盛和夫氏は京セラフィロソフィーと呼ばれる経営哲学を完成させており、アメーバ経営で管理会計の重要さも説いています。

正直、あの経営哲学と管理会計をもってすれば、成功するのは納得できます。しかし、大成功をするだけのハードな生き方も求められます。すべての経営者が簡単に実現できるものではありません。その役目が与えられし経営者しかクリアできないでしょう。

しかし、稲盛和夫氏はそれほどまでに、本当の原理原則を教えてくれるわけです。そして、私は塾長の教えを何年も実践して

「自分は経営者には向いていない」
「自分には経営者以外の役目があった」

とようやく気づくことができました。誰もが経営者として成功する役目を与えられていないわけです。

だから、私にはずっと経営目的が明確化できなかったわけです。家族を大切にするのが役目だったからね。

原理原則をベースに、正しい考え方をしている

原理原則をベースに正しい考え方をしているかどうかも、見極めポイントです。実際、1兆円を超える会社を作るとなると、運や才能だけでは難しいです。

原理原則をベースにした正しい考え方をしていかないと、1兆円規模までは成長しないと思います。テクニックだけでは、1兆円企業は作れないのです。

創業社長がいなくても、会社は持続する

創業社長がいなくても、会社は持続するかどうかも見極めポイントです。現在も生きている創業社長だと使えない見極め方です。

実際のところ、京セラは稲盛和夫氏が亡くなってもすごい会社ですし、パナソニックもずっとすごい会社です。持続性が重要なのです。

今はいいけど、その創業社長がいなくなったら続かなそうなところは、偽物なんじゃないかなと思っています。その人がいなくても、会社は持続しそうかどうかもポイントです。

IT系には1兆円を超えている創業社長はいます。しかし、正しい考え方がないと、いずれ消えてしまうような気がします。

*個人的には、サイバーエージェントの藤田さんは、本物だと思っています。まだ、売上条件が満たしていないだけです。昔から一貫性があるし、原理原則を大事にし、社員を大事にしています。IT系ですごいなと思える経営者です。

1兆円超えの創業社長が共通して読んでいる本

最後に、1兆円超えの創業社長が共通して読んでいる本も、本物である可能性が高いです。私が尊敬する稲盛和夫氏は中村天風氏を私淑しています。よく中村天風氏のお話も出てきます。

また、松下幸之助氏も中村天風氏のお弟子さんだったそうです。実際に、中村天風氏の教えを学び、大松下を作り上げたわけです。

それ以外にも、日本電産の永守さんも中村天風氏の本を読んでいるそうです。

実際、中村天風氏は多くの経営者や一流スポーツマンが読んでいることが多いです。本物が共通して読んでいる本は、本物の良書の可能性が高いのです。

1億円社長の本はテクニック本だと考えよう

1兆円社長の本が本物のビジネス書だとわかるようになると、1億円社長の本はテクニック本に過ぎないなと感じるようになります。

私はビジネス書を中心とした本のサイトを運営していたので、ビジネス書の有名編集者さんや有名作家さんにもたくさん会いました。

でも、売れている本を書いているからって、その人の会社の売上は1億円にも満たないことだって、よくあるお話でした。

実際、10万部超えのビジネス書作家でも、1億円くらいの売上の人が多いんです。意外と偽物が多いんだなと思った自分がいたほどです。

ビジネス書業界なんて、そんなもんなんです。ビジネス書作家になって、自己啓発セミナーで稼いで生活している人もたくさんいます。

出版社からすれば、ビジネス書で大切なのは経歴や実績ではありません。どれだけ売れたかです。経歴や実績がなくても、10万部売れることのほうが重要なわけです。なので、売れているビジネス書だからって、本物なわけではないのです。

もちろん、テクニックは参考になります。あなたの目指す道が1億円を目標とするのなら、それはそれで目指すべき道でしょう。

しかし、テクニックだけを人生の羅針盤とするのは危険です。テクニックだけでは、人生を勝ち続けることは難しいのです。原理原則を羅針盤とすることが重要なのです。

100~1,000億円社長でも、本物とは限らない

「1億円や10億円レベルだと偽物の可能性は高いけど、100億円や1,000億円社長の本なら本物では?」

と思う方もいるかもしれません。しかし、100~1,000億円超えの創業社長の本でも、まだまだ本物とは限らないです。これくらいの会社規模なら、才能や運があれば達成することは可能です。

しかし、イケイケドンドンで成長した会社も、普通に潰れることはあります。500億円くらいの不動産会社の社長が倒産したり、時代の寵児だった人が晩節を汚すことも多いですよね。

ただ、100億円以上の会社を作るには、それ相応のテクニックや考え方が必要です。そういった意味では、1~10億円くらいの社長の本よりは役に立つと思います。

心のレベルが低いと、本物に気づかないことに注意

本物の良書は一見すると、めちゃくちゃ簡単なことが書いています。なので、自分の心が低いレベルのときは、それが本物の良書だと気づかないこともあります。

今では稲盛和夫氏と中村天風氏の本は、本物の良書だと思っています。しかし、20代の頃に読んだときは、心のレベルが低かったのでまるで響きませんでしたw

それが30代になってから再読すると、心に刺さるようになったわけです。簡単に書かれている中に、真理が隠されていることに気づけたからです。

若いときはどうしても目新しい用語やテクニックとか、難しい本に真理を求めがちです。しかし、原理原則というものは宇宙を司る真理なので、シンプルなものです。

シンプルすぎて気づかないことがあることにも注意しましょう。自分の心を高めていくと、どんどん本物に気づきやすくなりますよ。

感想

これまで何千冊ものビジネス書を読んできましたが、テクニックや知識を知れば知るほど、迷うことだらけでした。孔子も

「学んでいよいよ苦しみ、極めていよいよ迷う」

と言っていますが、テクニックや知識を知るだけでは逆に悩んでしまうわけです。だからこそ、本物の良書を読んで、原理原則を学ぶことが重要なのです。

でも、本物の良書に出会うこと、気づくことが一番大変なんですよねwそんなこんなで、本物の良書に気づくのに苦労した、私なりの本物の良書の見抜き方を伝授しました。

主にビジネス書、自己啓発書の見抜き方とはなりますが、是非参考にしてください。本物に出会うと偽物がすぐわかるようになりますよ。

私は稲盛和夫氏と中村天風氏の本を熟読するようになってから、他のビジネス書はほとんど読まなくなりました。テクニックより本質を知りたいからね!偽物を読む必要もないし!

そして、本物を知ると人生はかなり楽に生きられるようになりますよ。正しい考え方をもって、楽しく生きていきましょう!

中村天風氏の入門書として一番おすすめなのが「真人生の探求」だと思う件」も参考にしてください。

著者

とばひさし とば ひさし
武豊町議会議員、日本維新の会
IT・Web会社の社長
詳細プロフィール

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