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多読、速読、熟読を使い分けるコツ

2023年06月27日 更新2020年07月27日 公開

読書テクニックで有名なのは、多読、速読、熟読かなと思います。読書テクニックはどれも便利ですが、本によってうまく使い分けることが重要です。

「多読」がおすすめのケース

多読とは、たくさんの本を読むという読書テクニックです。本は腐るほどたくさんあるので、多読しないといろんな本が読めない事情もあります。

多読は本を読み始めたときに、おすすめの読書テクニックだと考えています。私は社会人になってからビジネス書をたくさん読むようになったのですが、最初は何のビジネス書がいいかわかりません。

だから、多読をすることで、「これだ」と思える本を探すために、必要なテクニックだと考えています。多読をしていくうちに、自分の師となる本に出会えるはずだからです。

また、多読をすれば、ビジネスシーンで共通となっている概念、キーワードを自然と覚えることができます。いろんな知識を覚えるのに、最適な読書テクニックなのです。

ロジカルシンキング、ブルーオーシャン、デールカーネギー、競争戦略といったキーワードは、本を読まないとわからないと思います。

でも、多読をしてこれらのキーワードを自然と覚えていくと、ビジネスシーンでも人の話に合わせやすくなります。1,000冊くらい読むまでは、多読でいいと思います。

また、新しい分野の勉強をしたいときは、関連の本を何冊も買って多読するのがおすすめです。

「速読」がおすすめのケース

速読とは、本を早く読むテクニックです。フォトリーディングも速読に含まれるかなと思います。

本の全体像を素早く理解したい、ライトなビジネス書を読むときにおすすめのテクニックです。時間がないときは、まず速読をしましょう。

速読をするときは、目次を見て、構成をあらかじめつかんでおきます。そのうえで、本をパラパラめくっていくと、本の構成、メインテーマが簡単につかみやすくなります。

ライトなビジネス書にもなると、20%くらいしか大事な部分はないと思います。そのため、あえて熟読する必要はありません。速読しながら、重要なところだけつかめばOKです。

また、速読を実践するようになると、速読だけでいいような本は、簡単に見極められるようになります。これが結構重要です。どうでもいい本と、本物の本を見分けやすくなるのです。

「熟読」がおすすめのケース

熟読とは、しっかりと本を読む読書テクニックのことです。ゆっくり読むのが熟読ではありません。本をしっかり理解できるように、丁寧に本を読むことが熟読です。

最終的には、熟読が一番大切な読書テクニックだと思っています。多読&速読をしているとそのうち「これだ!」という本物の本に出会えるはずです。

本物の本は、人生の師ともなるべきものです。最初は速読してもいいのですが、最終的にはその本のすべてを理解することが重要です。

そのため、自然と熟読となります。私は中村天風氏の本は全部持っているので、全部の本を通じて中村天風氏が伝えたかったこと、意図していたことは何かを知るために熟読しています。

1冊だけだと理解できないことでも、他の本から理解できたりするので、すべての本の関連性を含め、時間をかけて熟読するようにしています。

私が尊敬する稲盛和夫氏は、考えながら読むと、1時間で1ページしか読めないことがあると言っております。大事なのは本を読んだ数やページ数ではないのです。本をしっかりと理解し、血肉化することなんです。

中村天風氏の書いた本は10~20冊程度ですし、稲盛和夫氏の本も数十冊程度です(盛和塾の機関紙を入れると途方もないですがw)。

私はこの2人の本を死ぬまで何度も読んでいこうと思いますし、テクニック以外で他の本を読む必要もないと考えています。だって、本物の本を読めば偽物の本がわかるからです。

それに、この2人の本を完全に理解するのに、あと何年、何十年かかるかなとも思っているので、この2人の本を中心に熟読していく予定です。

こんな感じで、多読、速読、熟読をうまく使い分けてくださいね。

感想

「多読」「速読」も重要な読書テクニックですが、最終的にこれだという本に出会えたら、「熟読」が大切です!

ただ、本を読み始めたときは、読む本の数と効率性が重要です。うまく読書テクニックを、使い分けてくださいね。

著者

とばひさし とば ひさし
武豊町議会議員
詳細プロフィール

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