税理士から顧問契約を断られないコツ【依頼するタイミングも重要】
税理士は報酬さえ払えば、いつでも顧問契約を受けてもらえると、甘く考えてはいけません!税理士の顧問契約を断られないコツをお伝えします。依頼するタイミングも重要です。
急に顧問契約を断られたお話
私は2回起業をしています。最初の会社のときは、8年ほど同じ税理士さんに顧問契約をしてもらいました。次の会社では、財務・経理を勉強したかったので、自分で決算申告をしてみることにしました。
1期と2期は自分で決算をしましたが、かなり大変でした。決算にかける時間が膨大で割に合わないと思ったので、最初の会社でお願いしていた税理士さんに顧問契約を依頼しました。
「5月決算なら多分大丈夫だと思います」
ということで、顧問契約を受けてもらえることになりました。しかし、少し時間が経過すると、
「顧問先でトラブルが発生したので、顧問契約することができなくなりました。」
とお断りのメールが来ました。その税理士さんはちゃんと仕事をしてくれるのですが、数人で運営している税理士事務所です。顧問先で急な税務署の調査が入ったので、マンパワーが足りなくなったとのことでした。
また、私が会計ソフトではなく、自前のエクセルで会計システムを組んでいることも理由でした。会計システムにデータをインポートできないので、非常に大変とのことでした。
税理士さんにもいろんな事情があるので、断られるリスクがあることも前提に動くことが重要だとわかりました。
税理士に顧問契約を断られないコツ
定番の会計ソフトを使う
定番の会計ソフトを使うことが重要です。自前の会計システムや連携しにくい会計ソフトだと、仕訳データのインポートができないので困るとのことです。
なので、会計ソフトは必要経費だと思って、有料の会計ソフトを使うことをおすすめします。freeeや弥生会計オンラインといった定番の会計ソフトを使っておけば、会計ソフトを理由に断られることはなくなるはずです。これは結構重要なのです。
私は自前のエクセル会計システムのおかげで、めちゃくちゃ苦労しましたよ。年間数万円のコストをケチるのではなかったw
早めに顧問契約を依頼する
早めに顧問契約を依頼するのがおすすめです。可能であれば、1期目から依頼するとよいでしょう。2期目以降だと、これまでの仕訳もあります。仕訳のやり方も変わっていくので、整合性を取るのが大変になります。
何もないまっさらな1期目からのほうが、税理士さんとしても顧問契約を受けやすいのです。なるべく、1期目から税理士さんに依頼するとよいでしょう。
決算直前にギリギリで依頼しない
決算直前にギリギリで依頼しないことも重要です。決算対応をする場合、ある程度の時間が必要です。
ちゃんとした決算をしてもらいたいなら、なおさら時間が必要です。資料整理や仕訳調整には時間がかかるものです。ちゃんとした税理士さんほど時間をかけるはずです。
決算直前にギリギリで依頼をするのではなく、ある程度余裕をもって税理士さんに依頼をすることをおすすめします。
作業に見合った報酬を支払う
ちゃんとした税理士さんなら、それなりの報酬が必要です。少なくとも、依頼する作業内容に見合わった報酬を支払うようにしましょう。
格安税理士の報酬をベースに交渉すると、ちゃんとした税理士さんほど断られやすくなります。ちゃんと報酬を支払うことも重要なのです。長く顧問契約をしてもらえるためにも、作業に見合った報酬を支払いましょう。
繁忙期に依頼しない
日本は3月決算の会社が多いです。なので、税理士さんは3月決算に向けて、繁忙期が発生します。
繁忙期は現在の顧問先だけで手一杯になっていることが多いので、断られやすいタイミングになってきます。依頼をするなら、繁忙期が終わったタイミングくらいがおすすめです。
3月決算にしない
3月決算の会社にしないことも大切です。日本はどうしても3月決算の会社が多いので、税理士さんの業務がこの時期に集中しがちです。会社を設立する前であれば、3月決算の会社にしないことも検討しましょう。
「3月決算を避けたほうが、税理士から顧問契約を断られにくい理由」も参考にしてください。
感想
税理士さんにも繁忙期はありますし、顧問契約を受けたくないような会計システム事情もあります。なので、ちゃんとした税理士さんに長く顧問契約をしてもらいたいなら、長く顧問契約をしたいと思わせるような環境づくりも重要なのです。
私のように税理士さん泣かせの自前のエクセル会計システムを使うことは、絶対的におすすめしません!有料の定番会計ソフトは必要経費だと割り切りましょうw