3月決算を避けたほうが、税理士から顧問契約を断られにくい理由
会社をするときに考えるのが、3月決算にするべきかどうかです。実は、3月決算を避けたほうが、税理士から顧問契約を断られにくい理由をお伝えします。税理士は顧問契約を依頼すれば、絶対に引き受けてくれるわけではないのです。
3月決算にすると、税理士の繁忙期と重なる
日本は3月決算の会社が多いです。日本の2割ほどの会社が3月決算にしているほどです。なので、なんとなく3月決算にしてしまう会社が多いように感じます。
私も起業するときは、なんとなく3月決算にしたほうがいいと思いました。でも、明確な理由もなく、3月決算にするのはあまりおすすめできません。なぜなら、税理士に嫌がられるからです。
税理士の繁忙期は、年末調整、確定申告、3月決算を対応する期間(12~5月頃)が一般的です。何も考えずに3月決算にしてしまうと、税理士の繁忙期とぴったり重なってしまいます。
しかも、一番忙しい時期と重なってしまうわけです。私も起業するときに
「できれば、3月決算にしないでほしい」
と契約をする税理士さんから言われました。なので、決算時期をずらしたほどです。それくらい、税理士さん的に忙しい時期になるわけです。
繁忙期は新規の顧問先を受ける余裕がない
一定の顧問先がいる税理士だと、繁忙期は新規の顧問先まで受ける余裕がないケースがあります。他の時期なら対応できるけど、3月決算対応だと対応ができないわけです。
繁忙期はすでに手一杯になってしまっているので、受けることが物理的に難しいわけです。そりゃ、税理士さんで一番忙しいタイミングになるわけなので、致し方ないことなのです。
3月決算を避けたほうが、顧問契約を受けてもらいやすい
上記の理由から、3月決算を避けたほうが税理士からの顧問契約を受けやすくなります。繁忙期である12~5月に重ならないようにしたほうが、さらに顧問契約を受けやすくなります。
また、繁忙期を避けることで、さまざまな財務アドバイスを受けやすくなります。また、しっかりとした決算対応もしてもらいやすくなります。3月決算は避けたほうがいいのです。3月決算にしたほうがいいのは、上場企業くらいなんじゃないでしょうか?
感想
私は2回起業をしていますが、どちらの会社もあえて3月決算にしていません。
実際、税理士さんに依頼するときに、3月決算だと無理ですと言われやすいですが、5月決算なら大丈夫ですとよく言われます。
それくらい、税理士さんとしては3月決算の時期は忙しいのです。税理士に顧問契約を受けてもらいやすくするためにも、3月決算を避けてみてはいかがでしょうか?
3月決算にするメリットも多いですが、今は3月決算にそこまでこだわる時代でもありません。ちゃんとした財務アドバイスを受けるためにも、3月決算を避けることも検討してみましょう。
ただし、明確に3月決算にする理由があるなら、3月決算にしましょう。会社によって、適切な決算時期はそれぞれなのです。
「税理士から顧問契約を断られないコツ【依頼するタイミングも重要】」も参考にしてください。