農業用水のパイプラインが農地のどこにあるのか、誰にもわからなかった件
農業を始めるときに、確保しなければいけないのが「水」です。農業用水の本管の位置は、農業用水の管理団体が把握しています。
しかし、本管ではない「地元管」の位置は、正確にはわからないケースが多いことがわかりました。どれだけ穴を掘っても、農業用水のパイプラインが農地のどこにあるのか、誰にもわからなかった件をお伝えします。
農業用水の管理先
私が相続した農地の農業用水の管理先は、愛知用水となっています。農地を相続したときは、愛知用水に聞けば配管の場所はわかるだろうと思っていました。
しかし、愛知用水が把握しているのは本管だけとのことでした。農地にあるパイプラインまでは、場所を把握しておらず、役場が管理しているとのことでした。
誰も水道管の位置がわからない
しかし、役場の担当課も農地に張り巡らされたパイプラインの位置を、完全に把握しているわけではありませんでした。ある程度は把握しているのですが、農家の人が「ここらへんにあるよ」という話を記録しているだけでした。
そして、厄介なことに愛知用水の事業をしたのが相当昔で、私のおじいちゃんたちの世代のことです。なので、
「多分、ここらへんに埋めたと思う」
「こことあそこに水栓があるから、多分このラインにあるんじゃないか」
という程度しかわからないのです。関連する農地の所有者や、過去工事をしたという人にあれこれ聞いてみましたが、結局正確な位置はわかりませんでした。
掘ってもパイプラインは見つかりませんでした
パイプラインの正確な場所はわかりませんでしたが、水がないと困ります。そこで、現在の2つの水栓があるライン状に、パイプラインがあると推測して掘ってみました。
農地のすぐ横にある水栓上のパイプラインは、地下60cmほどにあることはわかっているので、1mも掘れば見つかるだろうと甘く見ていました。しかし、1.5mほど掘っても、パイプラインは見つかりませんでしたw
水栓取り付けの見積もり依頼した地元の水道業者さんも、愛知用水だけは掘ってみないとわからないんだよねと言っていました。だから、工事費も結構な金額になると言っていて、依頼することができなかったほどですw
農業用水のパイプラインの位置には注意が必要
そんなこんなで、農業用水のパイプラインの位置には注意が必要です。あそこに水栓があるから、パイプラインはこのラインに通っているなんて甘く考えないほうがいいですw
じゃないと、私みたいに隣の土地から水栓を借りることになりますよ!貸してもらえないと、水は使えないのに、賦課金だけは払うことになるので、危なかったですw
まとめ
愛知用水は本管の位置はわかりますが、地元管と呼ばれる正確な場所はわからないことがあります。
なので、農地を取得する際に、水の確保ができるかどうかは事前に確認するのが安全です。仮に水道管がなかったとしても、受益地だと賦課金は支払わないといけないはずなので、ご注意くださいませ。
しかし、愛知用水のパイプラインを探すために、いろんな農家さんの話を聞けたのも面白かったです。昔の農家さんは自分たちで開拓していたのはすごいなと思いました。こういうアナログなところにも、農業の魅力と課題を感じましたとさ。
「粘土質でも穴掘りしやすいおすすめのスコップは複式シャベル」も参考にしてください。