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うつ病の人を支えるために、仕事をセーブするのは命を救う尊い行為【芸能人の自殺問題】

2020年10月05日 更新2020年10月05日 公開

コロナで複数の芸能人の自殺が重なりました。うつ病の人にサポートできることを、いろいろ考えさせられました。うつ病の人を支えるために仕事をセーブするのは、命を救うことになる尊い行為だとわかった理由をお伝えします。

うつ病の人を支えることは大変

うつ病の人を支えるのは、思っているよりも大変です。実際にうつ病のサポート経験がない人が思っているよりも大変なのです。

うつ病の症状や感じ方にもよると思いますが、想定している100倍以上大変だと思ったほうがいいです。また、育児うつは育児という実際問題も生じるので、普通のうつ病サポートよりもさらに大変になりす。

うつ病になった初期段階では「病院に行けば治るだろう」くらい甘く考えていると思います。しかし、病院に行けどもサポートをしても、うつ病は悪化する一方なことが多いのです。

仕事をしていてもうつ病がひどくなれば、仕事を休まないといけないこともあります(呼び戻される人もいるそうです)。サポートするために仕事ができないことも多いです。

仕事の時間をセーブしなければ、とてもうつ病の人をサポートすることなんてできないのです。会社勤めをしている人だと、うつ病のサポートはとても難しいと思います。有給休暇も周囲の理解も限界があります。

よくうつ病で自殺した有名人がニュースになると「誰かサポートできたでしょ」的なコメントを見ますが、実際にサポートしないとその大変さはわからないと思います。

なので、「うつ病をサポートするのは大変」という認識に変えることが大事だと思います。

うつ病の看護に疲れた…うつ病の人をサポートするのがとても大変で辛い理由を知ってほしい件」も参考にしてください。

うつ病で自殺したら、残された人は一生後悔する

うつ病治療の先生に聞いたのですが、うつ病が悪化すると「死にたい」という自殺願望が衝動的に出てしまうことがあります。突発的、衝動的に自殺するリスクがあるんです。

でも、うつ病で自殺をされたら残された人は、一生後悔すると思うんですよね。会ったことのない芸能人の自殺でさえもすごく辛く感じるのに、身近な人が自殺したら絶対に一生後悔するでしょう。

仕事をセーブすることは尊い行為になる

私はうつ病をサポートするために仕事をセーブすることが、正しいことなのかこれまで断定できずにいました。

もちろん、うつ病をサポートすることは大事だとはわかっています。だけど、収入を捨てて仕事をセーブする必要があるのか?仕事でやるべきことがあるんじゃないか?と。

でもね、複数の芸能人の自殺問題で思ったことがあります。それは、仕事をセーブしてサポートすることで、うつ病による自殺を防いでいるかもしれないということです。

仕事をセーブすることでうつ病による自殺を防げるのであれば、それは命を救うということです。命を救うというのはとても尊い行為です。

だから、うつ病のサポートのために仕事をセーブするのは素晴らしい尊い行為だと気づくことができました。

お金は生活のためには必要だけど、命よりも大事なことではありません。「お金が幸せの全て」という考え方から「お金は生活のために必要な道具に過ぎない」と思うことも必要です。

「自殺されるくらいなら」と考えてサポートしよう

そんなこんなで私が思ったのは「うつ病で自殺されるくらいなら」という考えでサポートをするべきだと思いました。

うつ病を軽く考えないで、重く考えてほしいのです。そうすれば、うつ病の重症度によって、どこまでサポートが必要なのか見えてくるはずです。

また、うつ病のサポートを続けることは、サポートする側にも大きな負担がかかります。それでも、

「うつ病で自殺されるくらいなら…」
「自分がサポートすることで命を救えた!」

と思えば、サポートすることが納得できるようになります。サポート側もこれで良かったんだと思えるはずです。

うつ病のサポートが命を救うことだと考えれば、とても尊い行為になるのです。何も恥じることはないし、仕事をセーブして成功しなくたっていいじゃないか。

うつ病をサポートする側が「サポートすることを尊い行為だと思う」ことが、うつ病のサポートを継続するために大事だと思います。そう思わないと「何の見返りもないサポートなんかやってられるか!」ってなりやすいからです。

「うつ病をサポートするべき」という言葉はとてもきれいですが、「うつ病のサポートを継続する」ということは、思っている100倍以上大変なんです。

傷つくような言動をされることも多く、収入も減るので生活も大変になります。うつ病の人も大変ですが、サポートする人も大変なんです。

「かわいいから」
「かっこいいから」

という理由だけでは、うつ病の人のサポートを継続するのは難しいのです。表面的なものよりも、本質的な愛が必要となるのです。ギブアンドテイクを超える必要があるのです。

感想

芸能人の自殺問題は、うつ病についてとても考えさせられました。きっと、みんな考えたと思う。でも、自殺するくらい重度のうつ病の人をサポートするのは、思っているより大変です。思っている100倍以上は大変です。

だからこそ、うつ病のサポートを軽く考えないで、重く考えてほしいのです。そして、仕事をセーブしてでもサポートすることは、命を救う尊い行為となります。

衝動的に自殺されて一生後悔するくらいなら、何もかも捨てたとしてもサポートする道を選ぶことも大事です。

著者

とばひさし とば ひさし
武豊町議会議員
IT・Web会社の社長
詳細プロフィール

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