クリーンセンター常武の跡地に武豊町リサイクルセンター(仮称)を整備予定
クリーンセンター常武で親しまれてきた常滑武豊衛生組合が解散し、その跡地に武豊町リサイクルセンター(仮称)が整備される予定です。
常滑武豊衛生組合とは
常滑武豊衛生組合とは、昭和37年に設立された常滑市・武豊町のごみ処理を目的とした一部事務組合(2つ以上の地方公共団体が事務の一部を共同処理するために設ける特別地方公共団体)のことです。
約60年間多種多様化するごみに対応しながら、安心安全にごみ処理をしてきました。
令和4年4月~
知多南部広域環境組合(ゆめくりん:半田市・常滑市・南知多町・美浜町・武豊町)に、ごみ処理業務が移管しました。
令和6年1月末
クリーンセンター常武解体完了
令和6年3月末
常滑武豊衛生組合の解散
解散に向けた協議
令和3年5月24日に、常滑武豊衛生組合におけるごみ処理業務終了後の事務方針に関する基本合意書(第2号)を締結しました。
<第4条>
組合の解散に伴う財産処分及び事務の承継については、武豊町、常滑市及び組合で令和5年8月末までに協議し決定する。
クリーンセンター常武の跡地利用について
クリーンセンター常武跡地は、資源回収エコステーション、リユースステーション(まだ使用できる不用品を譲渡する場所)、会議・研修スペースのある「武豊町リサイクルセンター(仮称)」を整備する予定となっています。
詳細な整備内容は、今年度発注の実施設計業務において、事業の内容・運営方針を整理し、具体化していくとのことです(コンサルタント会社が対応するとのこと)。
また、常滑市と武豊町の共有財産となっているクリーンセンター常武の跡地は、組合廃止後も廃棄物処理事業の継続性が保たれない場合、法令に基づく土壌汚染調査の適用を受けることとなってしまいます。
このことから、常滑市と土地利用について検討し、廃棄物処理施設であった経緯を踏まえ、最終的に武豊町が、廃棄物処理関連施設として利用することとなりました。
また、旧管理棟については、地元区から町民が利活用できる場所、災害時に避難する場所とする要望もあったことから、利活用を検討しています。
スケジュール予定
令和4年度
北山区から跡地利用についての要望を受領
(概要)
・イベントが開催可能なスペースの確保
・災害時に避難する場所の確保
・周辺環境に配慮した施設整備など
令和5年度
運営方針決定、実施設計(国:循環型社会形成推進交付金)
令和6年度
施設整備工事(国:循環型社会形成推進交付金)、運営受託者決定
令和7年度
施設供用開始
施設整備予定内容
資源回収エコステーション(クリーンセンター常武焼却工場跡地)
取扱品目は、現在、資源回収エコステーションで受入れしている資源物と同様とします。
→プラスチック製容器包装、紙類、新聞紙などの古紙、衣類、アルミ缶、スチール缶、ペットボトル、びん、不燃物、電池、タンスなどの木製粗大ごみ、ふとんなどの可燃粗大、陶磁器・ガラス類
太陽光発電施設を屋根に設置し、資源回収エコステーション、リユースステーション、環境学習スペースで使用する電力は可能な限り、再生可能エネルギーとします。
駐車台数は30台程度。
リユースステーション(旧管理棟1階)
取扱品目は、現在、リユースステーションで受入れしている
キッチン用品・食器
家事・日用雑貨品
育児・おもちゃ
ファッション・衣料品
本・CD・DVD・ゲーム
に加え、先行自治体での事例を参考に、取扱品目の拡充を検討しています。
会議及び研修スペース(旧管理棟2階)
収容人員は、最大50人程度を想定(パーティションで3つのスペースに分割することも可)。
ごみ減量、ゼロカーボン等の啓発パネルの展示。
旧管理棟に隣接する駐車台数は30台程度(イベント時には、旧粗大ごみ処理施設など事業者の作業エリアも使用し、駐車台数を確保する予定)。
感想
北山区にもリサイクルセンターが増えることで、北部でのリサイクルやゴミ出しが便利になるなと思います。エコステーションはゴミ出しに行けないときに、本当に便利なので。
一方、気になるのはリサイクルセンターなどの運営費用かな。便利になると運営費用が高まるジレンマ。このあたりはまた今後の推移を見ていきたいと思います。