令和5年第2回武豊町議会臨時会議の主な内容、感想
2023年5月12日に、初めて臨時会議に参加しました。令和5年第2回武豊町議会臨時会議の主な内容、会議内のポイント、感想をご紹介します。
*初回なのでお伝えしておきますが、こちらは私のメモと配布資料をベースに記事化したものであり、私の主観による会議の内容や感想となっております。正式な議事録は数カ月後にアップされますので、正しい情報の確認はそれまでお待ちください。
議長選挙
投票箱に記名式の投票用紙を入れる形で、投票を行いました。16票中11票で、青木信哉議員が議長となりました。
議席の指定
仮議席がそのまま議席となりました。議席の決定権は議会運営委員会にあるので、議席は知らないうちに決まっておりました。
会議録署名議員の指名
私と梶田進議員となりました。会議録署名も知らないうちに決まっていました。
会期の決定
次の議会の日程は、2023年6月2日(火)となりました。
副議長の選挙
投票箱に記名式の投票用紙を入れる形で、投票を行いました。16票中11票で、櫻井雅美議員が副議長となりました。
議長と副議長の投票数は、11票で同じです。副議長も誰になるのか、事前に決まっているんだなと実感しました。
常任委員会委員の選任
会派役員委員会で決められた通りに、選任される結果となっているかと思います。私は無会派なので、話し合いには参加しておりません。
ただ、事務局に文教厚生委員会に入りたい意向は伝えていたので、文教厚生委員会の希望が通って良かったです。子育てに関することがしたくて、議員になったからです。
議会運営委員会委員の選任
武豊町議会運営委員会の条例第6条4項の規定から、会派から議会運営委員が決まりました。
私のような無会派だと、議会運営委員会に参加することができません。今回は無会派が3人おり、無会派の意見が議会運営委員会には反映されない状態です。
約20%の意見が無視されている状態なので、武豊町議会運営委員会の条例も変えていく必要があると感じました。
議会だより特別委員会の設置について
私も議会だよりの委員となりました。
臨時会休憩中の全員協議会
投票方法について議論があり、途中で怒号があってびっくりしました。
中部知多衛生組合議会議員(常滑武豊衛生組合議会議員も同一議員となる)の選挙を行いました。石川義治議員が5票、石川喜次議員が4票、久野勇議員が4票で選任されました。
文教厚生委員会の選任
私が所属する文教厚生委員会の選任を行いました。
指名推選であることが決まっているような流れでしたが、私を含む無会派2人はそのことを聞かされていませんでした。事務局によると、他の2つの委員会は選挙だったと説明を受けました。
各派役員委員会で決まっていることは、無会派だと何も言えない状況なんだと実感し、疑問を抱きました。
指名推選が当たり前のような流れはおかしいと感じたので、選挙を希望させていただきました。選挙を希望すれば、投票で決めることができるからです。
ただし、選挙をしたところで、委員長、副委員長になる人は変わりません。あくまで、現状のプロセスがおかしいと思っていたので、選挙にしてもらいました。
そして、投票方式にして、鈴木一也議員が4票を獲得し、委員長に選任されました。
次に、副委員長の選挙を行います。鳥居美和議員が4票を獲得し、副委員長に選任されました。委員長と同じく4票となっているので、副委員長があらかじめ決まっていることがわかりました。
その後、屋内運営プールの調査。1年目の数字が出たので、今の委託料が適切か検討・調査が私は必要だと感じました。委託費用の適正化問題を考えると、この調査項目は必要だと考えたので賛成しました。
また、各派役員委員会や会派問題については、全員協議会で話し合いをすればいいと委員会中に教えていただきました。
そこから、議会運営委員会に上げて、議論する流れがよいといった内容でした。ぜひ、議論の場を設けていただくことをお願いいたします。
議会だより特別委員会選挙
先ほどと同じく、指名推選となっていました。上述した理由があったので、選挙方式を希望しました。鳥居みわ議員が委員長、副委員長は谷川健一郎議員となりました。こちらも得票数は同じでした。
知多中部広域事務組合議会議員の選挙
知多中部広域事務組合議会議員は充て職というものがあり、議長、総務企画委員長、建設経済委員長がなることが慣例とされているそうです。
そのため、議場の場で指名推選となりました。今回は充て職について話す時間はないと事前に言われていたので、異議なしとしました。今後、充て職についても議論の必要性を感じました。
中部知多衛生組合議会議員、常滑武豊衛生組合議会議員の選挙
こちらは、先ほどの選挙の結果通りです。
知多南部広域環境組合議会議員の選挙
こちらも充て職で、議長、副議長、建設経済委員長、文教厚生委員長がなることが慣例とされているそうです。議場の場で指名推選となりました。
報告第2号:専決処分の報告
「損害賠償の額の決定及び和解の専決処分について」です。
公用車で車道に出る際、西進してきた車両の右後方部分に接触し、損傷させたそうです。損害賠償額は448,346円です。9:1の割合で町の過失となっており、保険を利用して支払うとのことです。
同意第3号:武豊町監査委員の選任について
石原壽朗議員が、武豊町監査委員となりました。
承認第2号:専決処分の承認を求めることについて
「令和4年度武豊町一般会計補正予算」についてです。
歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ29,386千円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出が、それぞれ14,624,930千円となりました。
財政調整基金繰入金が歳入(収入に該当)で、子育て世帯生活支援特別給付金精算返還金が歳出(支出に該当)の補正予算となっています。
承認第3号:専決処分の承認を求めることについて
「令和5年度武豊町一般会計補正予算」についてです。
歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ104,508千円を追加し、歳入歳出予算の総額が、歳入歳出それぞれ17,593,508千円となりました。
歳入が国庫支出金で、歳出が衛生費でコロナウイルスワクチンに関する補助金の補正予算となっています。
承認第4号:専決処分の承認を求めることについて
「武豊町税条例の一部を改正する条例」についてです。
武豊町税条例の改正となっており、主な改正点は以下とのことです。
・地方税共同機構が実施する、eLTAX(地方税共通納税システム)による、電子納税に対応するための様式の追加。
・新築された日から、20年以上経過したマンションのうち、一定の要件を満たすマンションにおいて、令和5年4月1日から令和7年3月31日までの間に、長寿命化に資する大規模修繕工事を実施した場合、工事が完了した年の翌年度分の建物に係る固定資産税額を1/3減額する。
<対象となるマンションの主な要件>
- 築後20年以上が経過している、10戸以上のマンションであること
- 大規模修繕工事を、過去に1回以上適切に行っていること
- 長寿命化工事の実施に必要な、積立金を確保していること
・環境性能割の税率を1%軽減する臨時特例軽減措置を、適用期限が到来したため廃止する。
・燃費性能等の優れた軽自動車を取得した日の翌年度分の税率を、軽減する特例措置の適用期限を3年延長する。
承認第5号:専決処分の承認を求めることについて
「武豊町都市計画税条例の一部を改正する条例」についてです。
武豊町都市計画税条例の改正となっており、15項を14項にするなど順番ズレの修正となっています。
承認第6号:専決処分の承認を求めることについて
「武豊町国民健康保険税条例の一部を改正する条例」についてです。
武豊町国民健康保険税条例の改正となります。保険税の軽減を受けられる世帯が、増える改正となっています。
第21条第1項第2号中「28万5,000円」を「29万円」に改め、同項第3号中「52万円」を「53万5,000円」に改めています。また、条数、項数の修正もあります。
議案第24号:令和5年度武豊町一般会計補正予算(第2号)
歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ121,108千円を追加し、歳入歳出予算の総額を、歳入歳出それぞれ17,714,616千円としています。
「価格高騰重点支援給付金」「子育て世帯生活支援特別給付金」に関する補正予算となっています。
議案質疑
この議案に対して、質疑を行わせていただきました。
質疑の目的は、「給付金システム」がどんなシステムになっているかを確認することで、今後のシステム開発費用削減ができるかどうか見極めたかったからです。
質問
価格高騰重点支援給付金システム電算業務委託料(3款民生費、1項社会福祉費、1目社会福祉総務費)
└事業費103,925千円に対して 2,998千円
子育て世帯生活支援特別給付金対応システム改修委託料(3款民生費、2項児童福祉費、1目児童福祉総務費)
└事業費17,183千円に対して 2,211千円
Q1:それぞれのシステム委託についての内容は。
Q2:今回の給付金におけるシステム委託は、町の基幹業務システムを利用するのか。または、別にシステムを作るのか。
Q3:システム委託料は給付金事業の都度に必要となるのか。
回答
価格高騰重点支援給付金についてであります。
システムの委託の主な内容は、対象者の台帳作成、口座情報の取り込み、対象者データの出力など、支給情報の管理が行えるシステムの構築と、操作のサポートを委託するものであります。
次に、今回の給付金は、町の基幹業務システムを利用するものであります。
次に、システム委託料は給付金事業を行うにあたり、内容について確認したうえ、必要なものについては、その都度、判断しております。
また、今後のシステムの使い回しにおける、システム開発金額の節約については、今後の課題としてとらえているとのことです。
子育て世帯生活支援特別給付金についてであります。
システム改修委託の主な内容につきましては、対象者の台帳作成、口座情報の取り込み作業、それに伴う操作のサポートとなります。
次に、こちらの給付金も、町の基幹業務システムを利用します。
次に、システム委託料の扱いにつきましても、福祉課と同様であります。
なお、今回の子育て世帯生活支援特別給付金対応システム改修委託につきましては、国の仕様書が確定していない段階で予算計上を進めなければならなかったため、令和4年度と同額を計上させて頂きました。
委託料の金額につきましては、今後精査し、適切な対応をしてまいります。
システムに関する所感
議案の説明中に、
生活支援支払い数 :約3,000世帯
子育て支援支払い数:約300人
という説明がありました。給付金の対象者数に対しても、200~300万円の費用がかかっている現状ですが、この理屈は台帳数ベースで全住民を対象とした抽出作業で、開発費用が計算されているということです。
町側で条件設定をし、対象者を抽出できるようなシステム開発を行えば、今後のシステム開発費用が抑えられるのではないかと感じました。
開発会社でなければ条件抽出できない体制から、武豊町が管理画面上で条件抽出できるようにすれば、給付金のシステムも毎回開発する必要はないと思いました。
ホームページなどのシステム運用でも同じですが、エンジニアしかできないことを、運用側ができる仕組みにすることが、開発費用の節約につながることが多いからです。
個人的には、武豊町のDX化に向けたプロジェクトがあればいいし、あったら参加してこれまでのIT企業での経験を活かしたいなと感じました。
議会閉会中の継続調査事件一覧
各委員会で調査する項目となります。文教厚生委員会なら、次のような項目が16個あるので、その中から3項目を抜粋しました。
- 母子(妊娠期を含む)支援の充実について
- 子ども・子育て支援制度と男女共同参画について
- 保育・幼児教育の充実について…
他の委員会でも同じように、10数個の項目があります。
行政報告会
臨時議会が終わったあとは、行政報告会と全員協議会が行われました。まずは、町長のご挨拶から始まりました。クールビズなどの報告が、町長から行われました。
武豊町公共施設再編計画について
図書館、町民会館、中央公民館、学校、保育園、保育センター、役場、総合体育館、屋内温水プールといった、公共施設の再編計画について説明されました。
個人的には施設の特性に応じて、統合・複合化をすることで、運営費、修繕費用の削減を目指していくのがよいと感じました。例えば、総合体育館と温水プールは、将来的には同じ運動系にまとめられるように感じました。
第3次武豊町地域福祉計画の策定について
「誰ひとり取り残さない」福祉計画を立てるには、たくさんの課題があります。個人的には地域活動に任せる限界がもうあると思っているので、公助の仕組みが大切だと思いました。行政にしか解決できない問題が、福祉にはたくさんあると思います。
たけとよ通いの場ガイド、たけとよシニアくらしガイドについて
いろんな支援サービスはあって便利だとは思いましたが、知らない人が多いように感じました。せっかくいろんなサービスがあるんだから、もっと知ってもらえるように、マーケティング視点での広報が重要だと感じました。
武豊町一般廃棄物処理基本計画の策定について
武豊町におけるごみ問題についてでした。
本町での「県民の日学校ホリデー」の実施について
11月21日~27日の期間中の1日を、「県民の日学校ホリデー」とし、学校休業日にするとのことです。11月24日(金)とするので、4連休となります。公立の小中学校が対象となっています。
子供は連休になってうれしいけど、親はどうするんだろうと感じました?親は休めるんでしょうか?
教育委員会としては、有給休暇を促すそうです。でも、私はこの程度の根回しでは、休めないなと思いました。
ここは質問が満載だったので、愛知県としても武豊町としても改善を考える必要があると思いました。ただ、こういった休みを設けるのは、面白いアイデアだと思いました。
第3次武豊町文化創造プランについて
ゆめたろうプラザの事業・運営の方向性は、教育委員会と運営委員会が検討をしていることを知りました。
勉強不足なので質問しませんでしたが、文化創造プランの収支はどうなっているんだろうと思いました。黒字の文化創造プランならいいなと思いますが、赤字だったらいろいろ考えるべきだと思いました。
武豊町屋内温水プール(CCNCプールたけとよ)
令和4年度事業実績、および、令和5年度事業について、説明を受けました。
小学校泳力向上支援事業とは、町内の小学校3年生の9~12月の日曜日に、1.5時間×2日間コースで水泳指導員による講習を無料で受けることができる事業です。
この小学校泳力向上支援事業に関して、「なぜ、小学校3年生の9~12月に行うのか」といった質問を行いました。
小学校泳力向上支援事業自体はとても素晴らしい取り組みなのですが、25mプールの授業が終わったあとに行うことに、疑問を感じたからです。
親世帯としては、子供用プールから25mプールでの授業が始まる前に、この支援事業を開催したほうが効果的だと思うからです。
私は3年生の4~5月(プールが始まる前)か、2年生の9~3月に行ったほうがよいと思いました。質問に対する回答としては、今後検討していくとのことです。
また、利用者数が少ないですが、カラオケ室があったんだと知りました。パーティー利用などの多目的ルームとして利用すれば、利用者数は増えそうだと思いましたが、今後の活用方法を考える必要がありそうです。
5類感染症への移行後の学校・保育園における新型コロナウイルス感染症対策について
家庭での検温についてのお願いについて確認しましたが、保育園の場合は泥んこ・水遊びなどがあるので、9月末までは検温をするとのことです。
コロナになってから検温が義務化されていたので、検温は義務なのかどうかを知りたかったので、質問をさせていただきました。
回答としては、コロナウイルスに関係なく、泥んこ・水遊びなどでは検温を行うとのことです。保育園児は体調が悪いことが、わかりにくいためというのが理由でした。
全員協議会
議会スケジュールがメインでした。
感想
初めての臨時議会でした。初めての質疑をしましたが、議会って面白いなと感じました。そして、もっと勉強をしないと、いい質問はできないんだなと実感しました。
次に、可能な限り議会の内容を詳しく説明したいのですが、議事録の完成・公開には1~2ヶ月ほどかかります。そのため、メモベースの記事となります(議事録システムがありました)。
また、議会中の補正予算などの資料は、ネット上に公開されていないので、参考リンクとして紹介することができません。
かといって、このページに全資料の情報を掲載すると、ページだけが長くなって、逆にわかりにくい状態となってしまいます。そのため、今回は重要だと思うポイントに絞って、記事化してみました。
今後議会を重ねて記事改善をしていくことで、よりわかりやすい情報発信ができればと思います。見えにくい議会を、見える化できるようにがんばります。
あと、個人的には、議会の情報公開に関するあり方や、武豊町議会ホームページ運用も改善の余地がたくさんあるなと感じました。
それ以外にも、傍聴する人が少ないという声を聞きましたが、議論している資料が手元にない状態だからでは?と思いましたす。
資料がなければ何を話しているかわからなくなるので、傍聴する人も少なくなるのではと感じました。