BLANKEY JET CITYがかっこいい理由
私が一番好きなバンドは、10代からずっとBLANKEY JET CITYです。いまだに、ブランキーを超えるバンドはいません。そんなブランキー大好きな私が、BLANKEY JET CITYがかっこいい理由をお伝えします。
浅井健一の歌い方
ブランキーは好き嫌いが分かれるバンドです。なぜなら、浅井健一ことベンジーの歌い方が、人によっては音痴だと思えるからです。私も初めて聞いたときに、
「この人は音痴なのかな?」
と思っていました。でも、このベンジーの独特な歌い方に、知らないうちにハマってしまうのです。
ちなみに、ベンジーは決して音痴ではありません。音大出身で絶対音感の人に、ブランキーを聞かせてみて、こう質問したことがあります。
「この人の歌って音痴?」
「音痴だと同じ音程は再現できないよ。だから、音痴じゃないと思うよ。」
よって、ベンジーは音痴ではないということを、盛大にアピールしておきます。
ベンジーの特徴的な声
私は特徴的な声の歌手が好きです。そして、ベンジーの声って、唯一無二の不思議な声ですよね。なんとも言えない魅力的な声です。ワタナベイビーも相当個性的な声ですが、それくらい個性的な声ですよね。
そして、ベンジーの特徴的な声に、ベンジーの独特な歌い方が重なると最強です。一度ハマってしまうと、抜け出すのが難しい中毒性があります。
ベンジーならではの歌詞
ブランキーの曲は、ベンジーが歌詞を書いています。ベンジーの歌詞って、すごく独特なんですよね。
「ライラック」「15歳」「いちご水」のように、風景が浮かぶような情緒的な歌詞もあります。
また、「ぼくはヤンキー」「パイナップルサンド」のように、ベンジー語を適当に並べただけだと思う歌詞もあります。
かと思えば、「不良の森」「悪い人たち」「鉄の月」のような、メッセージ性の強い歌詞もあります。でも、ベンジーが歌うと、どんな歌詞でもかっこよく聞こえるから不思議です。
普通の人がブランキーっぽい歌詞の真似をすると、ゴッドタンの後藤のような印象になってしまいます。ジェッタシーなんて、SEA SIDE JET CITYを真似したんだろうなとわかりますもんね。
また、コピーバンドでブランキーをしたり、カラオケでブランキーを歌うと、ダサくなるのも同じ理由です。オリジナリティがぶっ飛んでいるんですよね。凡人には真似できません。
曲のオリジナリティ
ロックは定番のコード進行があるので、コード進行がかぶることはよくあります。なので、同じコード進行でもオリジナリティを出すことが重要です。
ブランキーの曲でも、定番のコード進行を使った曲はあります。でも、ブランキーが演奏すると、同じコード進行でもまるで違う曲に感じます。
ブランキーの曲は、オリジナリティが高いのです。もちろんルースターズをリスペクトしていることが、わかるようなコード進行の曲もあります。それでも、ブランキーらしさを出せるのが、かっこいいんですよね。
中村達也のドラム
ブランキーの魅力はベンジーだけではありません。中村達也のドラムが天才的なのです。ブランキーって演奏が走りまくりですが、あの早さでもかっこよくなるのは中村達也がいるからです。
やっぱり、ベンジーには中村達也が必要なのです。達也のソロドラムライブを見れば、達也が天才だって誰もが気づくと思います。それくらい、中村達也がブランキーで重要な役割を果たしていたわけです。
ブランキー解散以降のベンジーも途中まで聞いていましたが、中村達也がいないと物足りないんですよね。安定したベンジーもつまらないし、演奏が走ってもブランキーのヒリヒリ感がないんですよね。
それだけ、ブランキーといえば、中村達也のドラムだったわけです。ただし、中村達也は天才ですが、ムラのあるドラマーでもあります。ライブ動画を見ていても、疲れてきたらドラムが適当になっているのも魅力ですw
照井利幸のベース
ブランキーにハマりだすと、最初はベンジーと達也がかっこいいと思います。ブランキーの「動」に該当するから、かっこよさがわかりやすいのです。
しかし、忘れてはいけないのは、照井利幸のベースです。あれだけ、動くギターとドラムがいれば、ベースだって動きたくなります。しかし、ベースまで動いてしまうと、多分収集がつかなくなると思います。
でも、照ちゃんのベースは2人を支えます。ブランキーの「静」に該当するわけです。いぶし銀のような、渋いかっこよさがあります。
そして、照ちゃんのベースが際立つのは、伝説のサタデナイライブです。ベンジーの弦が切れて、達也と照ちゃんだけでつなぐシーンがあります。達也はそれなりにドラムで遊び、ベースを誘っているように見えます。
でも、照ちゃんはしっかりとベースのリズムを守ります。そして、ギターを変えたベンジーのギターソロに入ると、脳汁プシャー状態で興奮します。ギターの弦が切れたとして、ブランキーはかっこいいバンドなのです。
それもこれも、照ちゃんがベースで守っているからだと思うのです。
*公式動画がないのでリンクしませんが、2000年のフジロックの「Saturday Night」の動画が伝説の弦切れライブです
演奏が走ってもかっこいい
ブランキーは演奏が走っても、かっこいいバンドです。ブランキー前半はあまり走らないイメージがありますが、ブランキー後半になればなるほど、演奏が走るようになります。
ベンジーがわざと演奏を走らせているとは思いますが、あれだけ演奏が早くなっても、達也と照ちゃんがついていけるからかっこいいんですよね。
ブランキー解散後のベンジーの演奏も、わざと走らせていることがあります。しかし、ブランキーみたいなかっこよさを再現できる、ベースとドラムの組み合わせはないなと思っています。
だからこそ、伝説のバンドなんだよなとは思います。「もっと早い演奏を見せてくれ!」と思えるのが、ブランキーの魅力です。CDどおりの演奏なんてどうでもいいから、ライブ会場のノリで演奏してほしいバンドなのです。
CDよりライブのほうがかっこいい
普通のバンドは、CDのほうがかっこいいことが多いです。なので、ライブ版の演奏になると、がっかりすることが多いです。
しかし、ブランキーはCDよりも、ライブのほうがかっこいいバンドです。毎回曲のスピードも違うし、達也のドラムも叩き方が毎回違います。
毎回違う演奏になるのに、毎回かっこいいんです。まるで、ジャズのような楽しさがあります。ライブのベストテイクを探すことが、楽しいバンドなのです。
移籍後で解散前のブランキーは、聞いていてヒヤヒヤするかっこよさがあります。ブランキーも公式YouTubeを開設して、昔のライブ映像を公開してほしいです。
声が楽器みたい
ブランキーって3ピースバンドなので、ギター、ベース、ドラムと必要最小限の楽器構成となります。しかし、ベンジーの声が楽器みたいで、音が薄いと感じません。
コーラスがあるバンドだと、コーラスが楽器のように感じます。それと同じような理屈です。メインボーカルのベンジーの声が、楽器のような音の厚みを生み出しているのです。
ギターリフが変態
ベンジーのギターリフは、弾きながら歌うのが難しいものが多いです。だって、メロディーが全然違うので、ギターに歌が引きずられそうになるのです。
「3104丁目のダンスホール」「スカンク」はまさに変態的なギターリフとなっています。あのギターリフ弾きながら、なんで歌えるんだろうと思います。
3人とも顔がかっこいい
ファンというのもありますが、3人とも顔がかっこいいです。ブランキーってビジュアルが良いバンドです。達也なんて、豊川悦司と思うくらいかっこいいですよね。
照ちゃんも最初はロングヘアーだったのに、いつの間にかリーゼントです。入れ墨もすごいので、ヤクザみたいなかっこよさがあります。というか、ヤクザにしか見えませんw
ベンジーはスパゲッティヘアにしてから、まじでかっこいいです。ベンジーに憧れすぎて、一度だけ髪型を真似したことがあります。しかし、凡人が真似すると、ダイヤモンドユカイと言われることになります。
感想
ブランキーがかっこいいと思う理由をまとめてみました。ニュアンス的なかっこよさも多いので、なかなか伝わりにくいところもあります。
なので、これまでブランキーを敬遠していた人も、ぜひ一度聞いてみてください。日本のロックが好きなら、ブランキーを聞かなきゃもぐりだと思います!聞かず嫌いをしていると、損しますよ。