疲れたときや大きな仕事をするときに役立つエネルギーの移送法【クンバハカの応用法その2】

2021年06月23日 公開

疲れたときやエネルギーが必要な大きな仕事をするときに役立つエネルギー(活力)の移送法(クンバハカの応用法2)を紹介します。

エネルギーの移送法とは

「前記の深呼吸法の応用法というべきもので、ただその相違する点は、飽くまで観念を主体とし、方法形式を従とするところにあるのと、深呼吸は全身的で、この方法は局部的であるという点である。即ち、この方法は、活力を移送しようとする局処だけを目標とするものであるからである。(中村天風、真人生の探求p201)」

クンバハカ」をベースとしたエネルギー(活力)の移送法と呼ばれるものがあります。この方法はイメージ(観念)の力によってエネルギーを移動させることができます。

この方法は深呼吸を利用した「クンバハカの応用法1」をさらに応用させたものとなり、応用法1と違うのは、

「イメージが主体で、方法は従である」
「効果は特定的である」

いうことです。この方法はエネルギーを移動しようとする特定(局部)部分だけを目標とするものだからです。

方法

エネルギーの移送法を紹介します。

息を吸いながら、エネルギーを送りたい場所に送るイメージをする

「自己調和法をもって吸息するに際し、先ず第一に、今正に活力を移送しようと思う局所を、心に強烈に思念し、同時に、徐ろに吸息しながらその吸息と共にその局所に、空気中の活力が流入するという想定観念を、強烈に心に抱かしめること(中村天風、真人生の探求p201)」

クンバハカ」で息を吸うときに、最初に、これからエネルギーを送ろうと思う場所を強くイメージします。

同時にゆっくりと息を吸いながらその吸っている息と一緒に、エネルギーを送りたい場所に、空気の中にあるエネルギーが入ってくると、強くイメージをします。

息を吸い終わったら、クンバハカを行って息を一瞬止める

「吸息し終わったならば、その刹那、更に今一度肛門を固く締め、肩を充分におろし(吸息の際、知らず知らず肩を上に挙げないように注意されたい)下腹部に力を充実するクンバハカ法を行って瞬間止息する(中村天風、真人生の探求p201~202)」

息を吸い終わった瞬間に、さらにもう一度肛門を固く締め、息を吸うときに肩が上がりやすいので肩をしっかりと降ろし、下腹部に力を入れるクンバハカを行って一瞬息を止めます。

瞬間的に息を止めたらエネルギーをもらったとイメージする

「瞬間止息した時、活力を受容したという想定観念を、また心に抱かしめる。但しこの止息は文字通り瞬間である(中村天風、真人生の探求p202)」

そして、瞬間的に息を止めたとき、エネルギーをもらったというイメージを心に抱きましょう。息を止めるのは本当に瞬間であることに注意してください。

いきみ加減で息を吐く

「そこで直ちに呼息するのであるが、その時は、ややいきみ加減にして息を吐き出すのである。この呼息をいきみ加減にするのは、全身の生活細胞にvibrationを与えるためで、要するに、今受入れた活力を一層効果的にするためなのである。(中村天風、真人生の探求p202)」

息を一瞬止めてエネルギーをもらったというイメージを心に抱いたら、すぐにいきみ加減で息を吐き出しましょう。

いきみとは、排便時や分娩時に下腹部に力をいれてふんばることです。人は力を入れるときや、痛みを我慢するときに、自然といきみ加減になるものです。生まれつき、このようにエネルギーの消耗を防ぐように自然に実行しているものなのです。

いきみ加減にするのは、全身の細胞に振動を与えるためで、先ほどもらったエネルギーをより効果的に活用するためです。

1回に5呼吸まで、5~10分ほど時間を置いて繰り返す

「一回に五呼吸を限度とすること、そして、五分間もしくは十数分間の間を置いて、また繰り返して行うこと、そして、出来る限り、空気の清浄な場所で行うことである。(中村天風、真人生の探求p202~203)」

イメージを利用したクンバハカを行うときの注意点としては、1回に5呼吸までとし、5~10数分間の時間を置いてから繰り返し行うようにしましょう。そして、空気のきれいな場所で行いましょう。

慣れたときほど初心を忘れない

観念の力が重要な方法なので、いつでも最初の頃と同じように、イメージの力を応用させることを慎重に行いましょう。慣れても初心を忘れずにしっかりイメージしましょうね。

このあたりは「命令暗示法」や「断定暗示法」も同じです。慣れてくると、どうしても儀式形式になってしまい、気持ちに真剣さが足りなくなるものなのです。

疲れたときや仕事をするときに行おう

「少しでも疲れたとか、もしくは、活気が抜け得たなと思った時、もしくは、これから活動力を多分に必要とする仕事などに取りかかろうとする時は、すかさず実行することである。勿論、慣れた仕事などを行っている時などは、別に仕事の手を休めなくても、僅か一二分で出来るので、仕事をしながらでも実行容易である。丁度機関車が運転を停止せずに、石炭を焚き口に入れ得るのと同様に…(中村天風、真人生の探求p203)」

この方法は「疲れたとき」「エネルギーをたくさん必要とする仕事をするとき」などに実行するのがおすすめです。

慣れた仕事などを行うときは、仕事をしながらでも実行することができます。機関車は運転しながら石炭を焚き口に入れますが、それと同じようなものです。

自分で自分の治癒力を高めよう

「自己自身で肉体の故障や病患部に治癒力を促進することが出来るのであるから、大いに応用すべきである。元来自分で自分を治すということは、厳密にいえば生物の天賦的本能なので、野山に棲む禽獣は皆自分自身で故障や病を治している。まして人間は、といいたいところである。(中村天風、真人生の探求p203~204)」

このようにイメージの力を利用した「クンバハカ」を応用することで、自分で肉体の故障や病気の治癒力を高めることができます。

自分で自分を治すということは生物のうまれつきの本能です。自然界の動物は皆自分で故障や病気を治しているので、人間でも絶対にできるのです。

これはすごいことだと思います。確かに野生の動物は病院がなくても、自力で病気や怪我を治していますからね。心が病んだときや片頭痛のときに、特にエネルギーを送るようにしたいと思います。

感想

イメージの力を応用して、空気の中にあるエネルギーを、身体の必要なところに送るクンバハカの応用法です。

クンバハカや深呼吸も重要ですが、イメージの力というものが、どれだけ人間に重要なのかがわかりますね。クンバハカを習慣化しつつ、イメージの力を活用した応用法2も習慣化していきたいものです。

これも中村天風氏の実際の方法をDVDにして販売してくれないかな。

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