肩の力を抜いて下ろす効果は?消極的な感情が出ると横隔膜が上昇するので、意識的に肩の力を脱いておろそう

2021年06月21日 公開

「肩に力を入れてはいけない」「肩の力は抜こう」と昔から言われています。それだけ肩の力を意識的に抜くことが大切なのです。肩の力を抜いて下ろす効果は何でしょうか?消極的な感情が出ると横隔膜が上昇するので、意識的に肩の力を脱いておろしましょう。

肩の力を脱いておろすと横隔膜の上昇を防げる

「下腹部に力を入れる時、肛門を締めることが不可分の条件であると同様に、肩の力を抜いておろすということもまた不可分的な重要性をもっているものなのである。詮じ詰めると、そうすることに依って、一番密集度を高度にもつ神経叢のある横隔膜の上昇を完全に防止するという重要な目的が達せられるのである。(中村天風、真人生の探求p184)」

肩の力を脱いておろすのは、肩の力を脱いておろすだけの効果よりも、肛門を締めて下腹部に力を入れるとき効果が大きくなるからです。

下腹部に力を入れるときに肛門を締めることが切り離せない条件であると同じように、肩の力を脱いておろすことも切り離せない重要さがあるのです。

つまり、肩の力を脱いておろすことによって、一番密集度の高い「神経叢」がある横隔膜が上昇することを完全に防止することができるのです。以下のページも参考にしてください。

消極的な感情が出ると、肩に力が入って上がってしまう

「人が極度に驚いたり、怖れたり、怒ったり、泣いたりするときは、必ず横隔膜は上昇する。(中略)消極的の感情が発作した時は、必然的に肩が力を込められて挙げられているものである。(中村天風、真人生の探求p184)」

人は驚いたり、怖れたり、怒ったり、泣いたりすると、横隔膜は必ず上昇するようにできています。このような消極的な感情が出ると、肩に力が入って上がってしまうようになっているのです。

肩の力を意識的に脱いておろそう

「感情や感覚の衝撃刺戟を受けた時に、肩の力を意識的に脱いておろすということを行えば、それだけでも、その刺戟や衝動を緩解出来る訳である。(中村天風、真人生の探求p184)」

消極的な感情や感覚の衝撃や刺激を受けたときに、意識的に肩の力を脱いておろしておけば、消極的な感情や感覚の刺激や衝動を弱くすることができます。だから「肩の力を抜け」と昔の人はよく言っているのです。

肩の力を脱いておけば心臓動悸や貧血なども防止できる

「そして、その上に、肩の力を脱いて、極めて緩解した状態にすると、迷走神経と交感神経とから成る心臓神経叢(plexus cardiacus)の受ける反射を鎮圧調節するのに相当効果があるために、その布衍的結果として、深心臓神経叢も浅心臓神経叢も大した動揺を受けることなく、従ってその部分の交感神経作用も順調に行われ、更にその関連的関係で総頚動脈神経叢(plexus caroticus communis)も、その衝撃を受ける率が尠くなるため、いつまでも感覚や感情の刺戟や衝動のために、心臓動悸が静まらないとか、または貧血を惹起するというような事実をよく防止し得ることになるのである。(中村天風、真人生の探求p185)」

そして、肩の力を脱いておろした状態にしておくと、迷走神経(副交感神経の代表的な神経のこと)と交感神経から組み立てられている、心臓神経叢の受ける反射作用の鎮圧調整に大きな効果があります。

その結果、深心臓神経叢も浅心臓神経叢も大きな衝撃や刺激を受けることがなくなり、交感神経作用の影響も少なくなるので、総頚動脈神経叢も衝撃や刺激を受けることが少なくなります。

すると、いつまでも消極的な感覚や感情の刺激や衝動のために、心臓動悸がおさまらない、貧血になることを防止できるのです。

「急に、驚いたり、怖れたり、または極度に立腹したり、悲しんだりした結果、高度の心悸亢進を惹起したり、または脳貧血を起して卒倒する人を往々見受けるが、要約すれば、前記の各神経叢がその刺戟や衝動のために急激な動揺を受けるが、これを適当に防止鎮圧することが出来得なかった結果現象なのである。(中村天風、真人生の探求p185)」

よく急に驚いたり、怖れたり、非常に怒ったり、悲しんだりした結果、心悸亢進(心臓の鼓動をいつもより強く早くなること)になったり、脳貧血になって意識を失って倒れる人がいます。

しかし、これはさきほどの各神経叢が衝動や刺激のために急激な動揺を受けたときに、この刺激や衝動をうまくコントロールできなかった結果の現象なのです。

仕事中の肩こりもなくなる

「何かの仕事に熱中して肩が凝るというのは、その時無意識に肩に力を入れて上に張るようにしていたためだということも考えられる、という証拠には、どんなに一定の仕事を詰めて行っても、前期の方法を時々行っていると、決して肩が凝るなどということが無くなるのでも分る。(中村天風、真人生の探求p185~186)」

よく肩がこるという人がいます。肩がこる原因は様々で内臓が原因のこともありますが、何かの仕事に熱中して肩がこるというのは、そのとき無意識に肩に力を入れて上に張るようにしたためだということも考えられます。

その証拠にはどんなに仕事を行っていても、肩の力を脱いておろす(クンバハカが理想)ことを時々行っていれば、肩がこることがないことからもわかると思います。

感想

つい先日行政ミスがあって、すごい怒ってしまいました。怒っていると肩が上がるのだなと気づかせてくれるためのイベントだったんだなと思うようにします。

意識的に肩の力を抜いて降ろそうと思います。常時、肩の力が入らないような、ストレスフリーなお気楽人間になります。

クンバハカ(神経反射作用の調節法)」も参考にしてください。

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